レビュー的なものではなくただのメモのようなもの。

田楽喰い 桂治門
どこかで聞いたことがあると思ったら、昨日笑点の録画で小遊佐さんのを聞いたばかりなのでした。東京では「ん廻し」というのですね。ハキハキとした陽気なおしゃべりで楽しく聞けました。

初音の鼓 桂吉坊
表情クルクル。テンポ良し。洒落の分かる楽しいお殿様。吉坊さんのおしゃべりは言葉のマシンガン。初めてなんでそんなとこに圧倒されちゃった。

星野屋 桂文之助
昨年度の一番優秀な咄家さん、ということでしょう。
今回、最も生で聞けて嬉しい大好きな咄家さんです。
この方の演じる登場人物はみーーんな愛らしい。幸せな世界が広がっているようです。

怪談 猫魔寺 笑福亭生喬
死んだ老婆が次から次と塀を越えてやって来る恐怖と笑い❕今のどなたかだったか、お祖父様が作った創作落語の書き残したものが死後に見つかり、小佐田定雄先生が仕上げ直した作品だそうで。

蜆売り 桂福團治
着座されるとまず座布団を前のマイクの近くにずり寄せました。前屈みに顔を少しマイクに近付けるようにしてお声も小さめ。もう高齢で疲れますって、体重預けてトンと床に突いたお扇子は「杖代わり」ですと。
子供が健気で旦那が優しくて。でも旦那が良かれと思ってやったことが、知らず知らず子供を不幸のどん底に落としていたわけで。聞いてる私は泣きそうなのをこらえてこらえて、最後まで。十日戎。寒い寒い雪のちらつく夜に凍えながら蜆を売り歩く子供。火鉢に温まる家人達。最後までしっとりと冬の風情に心温まるお話でした。