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〔 Victoria Falls in Africa 〕

ザンベジ川のゆるやかな水流は
 突如 落雷のごとく姿を変え
  轟音と共に 150m上空まで舞い上がる

その壮大な恵みを 現地の人はこう呼ぶ
 「雷鳴のとどろく水煙」

それは 世界3大瀑布の1つ
 「ビクトリアの滝」



  2000年 夏
            ジンバブエ・ザンビア ビクトリアの滝


連日、滝を見に行った。
ジンバブエ側から、
そして、橋を渡り国境を越えたザンビア側からも。

現地の子供と仲良くなった。
ジャングルと、ビクトリアの滝を案内してくれると言う。

その子の真似をして、裸足で歩いた。
鋭く尖った草木は、容赦なく、足の皮を削り取る。
しかし、子供達は、いつもこうやって生活している。
その想いは、靴を履くことを許しはしなかった。

すぐ目の前で滝へと変化するザンベジ川を、裸足で歩いて渡った。
広大な大河を渡り終えた時、
陽気なカバの群れが、尻尾を振って迎えてくれた。

滝が見えるように、渓谷を下へ向かって歩いた。

天から無数の滝が降り注ぐ。
その恵みは空いっぱいの霧を作りだし、幾重もの虹を生み出した。

その虹は、ジンバブエ・ザンビア、2つの国を繋いでいる。
美しく輝く七色のアーチは、国々を結ぶ友好の架け橋となった。

国境を越え、人種を越え、全ての人々が手を繋ぐ時、
この壮大な虹は、やがて世界を優しく包み込む。
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ある朝、遅くまで寝ていた俺を、
悲鳴とも呼べる声で、姉が呼び起こした。

姉は、姪を抱きかかえながら震えていた。
テレビ画面に映し出された光景は、
まだ夢現から覚めない俺の意識を、
強烈な力によって現実へと引き戻した。

自分のよく知る町並みの中で、
電車がマンションの中に隠れ、
蛇腹のように折り畳まれている。

時間と共に増え続ける数字は、死者の数を表した。

連絡が取れる地元の友達全員にメールを送った。
直接の友達は皆無事だったが、
少し先の知人は、数人亡くなっていた。

たびたび、花を持っては、祈りを捧げに行った。

あれから、ちょうど、半年が過ぎた…。

今でも献花台は残されており、
無人のマンションは、決して明かりを灯すことなく、
冷たい視線で、カーブを走り抜ける電車を見下ろしている。





 兵庫県 尼崎市出身
                現在 伊丹市在住

事故が起きたのは、伊丹から、尼崎に抜ける電車。

日常的に利用する路線。

生きていることを幸せに感じ、毎日を暮らして行こうと思う。
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同じマンションに住んでいる子が遊びに来てくれました。
小学4年生の女の子。

「学校で教えてもらったお歌を、お兄ちゃんに歌ってあげる。」って。



   よろこび~ ひろげよ~う~

   さみしさ~ わすれま~い~

   あかるさ~ いつまで~も~

   ちいさな~ ぼくたちだ~け~ど

   あのあお~い~ そらのよ~う~に

   すみき~った こころになるように~



泣いちゃったよ。

子供には、どうして、分かるのかな。

俺は今、そういう歌を聴きたかったんだよ。

澄みきった心で歌って欲しかったんだよ。

どうして、分かったの?

どうして、今、来てくれたの?

みずきちゃん、心から、ありがとう。