“苔むす姫”という可愛らしい別名もある磐長姫。
苔咲く小さな白い花は、目を凝らさないと見えない花。
その白い花をそっと描いてみる。
磐長姫と向き合うと、陰の部分と向き合う気持ちになってくる瞬間があります。
笑顔の裏の泣いた顔、花やかの裏の努力。微笑みの裏の悔しい泣き…
「大丈夫!」と言いながら
傷ついたこゝろは人に見せる物では無いと
生きていましたが
そこも含めての“花”であると磐長姫に教えて頂ける気がしております。
醜いからでも、見にくいからでもなくてね…
「二人は愛せないから」
との邇邇芸命の誠意の行動で
愛情深いお方と感じておりました。
誠意のお気持ちは
磐長姫には届いていたと思うのです。
木花開耶姫と磐長姫。
「木花開耶姫と縁深いのなら、
いつか必ず磐長姫も」と奈良吉野からお電話下さった天河大辨財天社の柿坂大宮司のお言葉。
刀絵に「“切り起こす”カミの御芸(みわざ)」
と祝詞をあげて頂き刀絵を切り起こすお約束を致しました。
その直後に、山梨のお浅間様でも
神職様より「姉妹二柱を」とお言葉を頂き
同じお約束を致しました。
『墨』を塗られた様に
暗中模索だった磐長姫様の御姿…
少しずつですが
刀の進むに任せて描かせて頂きたく
祈っております。