今、ニュースや新聞で問題となっている

吉祥寺にある水口病院の中絶手術後に

死亡問題について、わたしなりに

思ったことを書いてみました。

 

 

 

東京武蔵野市の水口病院 ( 産婦人科 ) で、

亡くなった妻の中絶手術を、母体保護法の

指定を受けていない医師が行ったとして、

6日、遺族の夫が医師を刑事告発しました。

夫は、6日午後2時すぎに記者会見し、

妻が急死した原因の究明を訴えました。

 

 

東京都武蔵野市の産婦人科病院で、母体保護法で定められた指定医の資格がない医師が妊娠中絶手術を行ったとして、都が医療法に基づく立ち入り検査を実施していたことが分かった。

手術との因果関係は不明だが、手術を受けた女性(23)は6日後に亡くなった。

 

遺族の代理人弁護士によると、女性は7月、武蔵野市の水口病院で手術を受けて帰宅。

6日後に急死した。行政解剖では、急性うっ血性心不全が死因とされた。

母体保護法は、医師会が指定した医師のみ中絶手術を行えると定めているが、病院は執刀医が指定を受けていないと遺族に認めたという。

 

都は、無資格手術の疑いがあるとみている。相談を受けた警視庁は、関係者から話を聴いている。

出典 : mainichi.jp

 

 

 

 

水口病院によると、中絶手術を行った男性医師は

今年3月~10月までに、計12件もの

妊娠中絶手術を行っていたそうです。

 

 

 

男性医師が妊娠中絶手術の資格を持っていないことを

分かっていながら、院長責任のもと手術を行っていたとか。

そして、今回執刀した男性医師と院長は、

いずれも10月末で退職しています。

そして、12月6日から、婦人科診察も休止。

 

 

 

水口病院は、当然のように

母体保護法指定医の無い医師に

今年だけで、12件もの中絶手術をさせて

いたわけですから、本当に恐ろしいことですよね。

もしかしたら、他の病院でもあるのではないか・・・

と、疑ってしまいます。

真面目にやっている産婦人科病院にとっては、

いい迷惑になる話ですが。

 

 

 

 

出典 : 水口病院ホームページ

 

 

 

テレビに映った水口病院の豪華さにビックリ。

ホームページを見て、更にビックリです。 びっくり

ここまで施設を豪華にするよりも、

他にするべきことが沢山あるように思うのですが・・・。

 

 

 

最初の頃のニュースでは、詳しい情報がなかったので

結婚したのに、なぜ中絶手術をしたのかな・・・と

単純に疑問に思っていたのですが、

そこには、とても悲しい理由がありました。

 

 

 

女性 (23歳) は、手術直前に男性 (26歳) と結婚。

水口病院で、お腹の中で胎児が十分に育っていないと

診断され、止むを得ず妊娠中絶手術を受けたそうです。

その後、女性は入籍から8日後に急死しました。

旦那様は、結婚してすぐに奥さんとお子さんの

2人を失ってしまいました。

どれだけ辛いことでしょう・・・。

明るい未来が待っていたはずだったのに・・・。

 

 

 

死因は、急性うっ血性心不全。

ただ、今回の中絶手術と死亡の因果関係は

現在のところ、まだわかっていません。

原因がわかっていないだけに、

安易に中絶手術を母体保護法無資格の医師が

行ったから死亡したと決めつけるのは良くないことです。

報道では、中絶手術後に死亡・・・との事だったので

その部分だけに焦点が当たってしまっています。

ただ、母体保護法無資格の医師に当たり前のように

中絶手術をさせていたという事実は許されないことです。

この現実に、驚きが隠せません。

 

 

 

それと、わかりづらいのが・・・

 

● 指導医立ち合いのもと であれば、

   人工妊娠中絶でも母体保護法指定医の資格は要らない

   

 

● 稽留流産 ( けいりゅうりゅうざん ) であれば、資格は要らない。

   < 稽留流産とは、胎児が死亡していて、子宮内にとどまっているタイプの流産 >

 

じゃあ、母体保護法指定の資格がいるのは??・・・

● 胎児が生きている状態で行う 人工妊娠中絶手術 となるようです。

 

 

母体保護法指定医 無資格の場合で、まとめると。。。

チェック 指導医立ち合いのもとでの中絶手術 右矢印 OK

チェック 胎児がお腹の中で亡くなっている流産手術 右矢印 OK

チェック 胎児がお腹の中で生きている中絶手術 右矢印 NG

 

 

なるほど・・・、そういうことになるわけですね。

( ̄~ ̄;) うーん、なかなか一般の人には

わかりづらい内容ですね。

 

 


死因が一体何だったのか、考えてみました。

手術時に、子宮や腸に穴をあけてしまっていたのならば

腹膜炎をおこして、すぐに下腹部に激痛が走ります。

私の場合ですが、卵巣嚢腫手術の際に小腸を傷つけられ

腹膜炎をおこしましたが、激痛がすぐに出るため

6日後に亡くなったというのには当てはまらないようです。

子宮に傷がついたとかで、不正出血が止まらず出続けて

心臓に負担がかかって、亡くなってしまったのか・・・。

もしそうであれば、出血が止まらない段階で

とっくに手術した病院に行っていたと思います。

それか、気付かないうちに、心臓に病気があったのか・・・。

 

 

 

今回の件は、とても難しい問題ですね。

中絶と死亡の因果関係がまだわかっていないだけに

医療事故として処理されるケースではない

ですが、母体保護法の資格のない医師が

本来行ってはいけない中絶手術をしていた事実がある

何とか、原因究明できるといいのですが・・・。

 

 

 

いつも、ブログを読ませて頂いてる

産婦人科医きゅーさんの記事を読むと

今回の水口病院の中絶問題が

大変良く分かります。

きゅーさんのブログは、誰でも分かりやすく

解説して頂けているので、大好きなブログですニコニコ


 

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