新しいお仕事を始めてから今日で2週間。
まだまだわからない事はたくさんあるけれど
ようやくいろんな流れがわかってきて慣れてきた感じです。

観光地でもあるので、遠方からのお客様も(海外からいらしゃる方も)多く、
毎日いろいろ面白い。

そして私が好きなお仕事のひとつがお掃除。
年季の入った黒光りする階段や棚、
木を丸々1本、枝を落としてその枝の根元がゴツゴツと飛び出ていて、
でも磨かれて木肌が滑らかに柔らかい手触りの柱、

うわぁ、磨きたいな~

と思っていたので、それらをお掃除して下さいと言われた時には
待ってました!と内心大喜び。

お座敷の畳を雑巾で拭き上げ、
障子の桟も鴨居も欄間も磨き上げ、
廊下を磨き、さて階段。

手早く丁寧に磨きながら
100年前からここでこうしてこれらを磨いてきた人達が居たのだよなぁ。
と思い、
これからも、ここでこうしてこれらを磨いてゆく人達も、
私を含めて、居るのだよねぇ。
と思い、
なんだかバトンとか襷を渡されたような気持ちがしました。

日々のこういった細々とした仕事が、気持ちのよい店を作ってゆく。

こういうの、いいなぁ。と思う。


場所が場所だけに、これが江戸時代なら
私はさしずめ通い奉公のお女中さん、なワケよね。
とか思ったり。

女中頭?のKさんはきびきびピシッと仕事を教えてくれるし
板場のKさんは朴訥な感じだけど要所要所をキッチリと押さえて説明してくれる。
同時期に入った仲間達も骨惜しみしない働き者が多くて、
みんなそれぞれに面白み、ユーモアがある。
なんだかんだと笑いが絶えない。

うん、いい奉公先が見つかってよかった。


などと考えつつ黙々と磨き上げ、
艶々ピカピカの階段や柱を撫でる。
気持ちいい。

たった2週間で、愛着がわきわき。

夢の中でまでもお店で楽しく働いてて、
目が覚めて笑った。


あっ
夢といえば...

いつも美味しく賄いごはんを食べているのだけど
「この美味しいのをお持ち帰りして
お家でもゆっくり食べたいなぁ...」
と思っていたら、持ち帰りしていいよ!
って言われて「やった~♪」って大喜び
...した夢を見たのね、今朝。

目が覚めて、私ったら恥ずかしい...と思ってたのだけど
なんとそれが今日、正夢に!

たっぷり貰って帰ってきて、
お風呂上がりにゆっくり頂きました。

嬉しい...。ものすごく。



...引き寄せって...こういうの?