TSUTAYAをブラ~ンとしていたら、あれ?まだ観たことないかも。。と見つけた作品◎
【도가니(トガニ)】
なんか変なタイトルだなあ。。と思って鑑賞してみたら、これが、もー・腹立って腹立って
ゆ、ゆ、許せねぇー!!!![]()
…となる内容だった
2005年光州の聾学校で起きた実話を元に小説化された原作を
当時兵役中だった主演のコン・ユがプレゼントされた小説を読み衝撃を受けたことで、
原作者と直接コンタクトをとり2011年映画化へと実現されたらしい。
なにかに導かれるような運命を感じるようだわ。。
2012年には日本でも一般公開されてたみたいなんだけど、わたし何故知らなかったんだろう
作品自体は事件未解決のまま終わっている。
(ので、かなり消化不良になる。。『殺人の追憶』みたいな。)
が、他と違うのはこの作品はここで終わらない。
映画が現実の流れへとうまく引き継がれていくのです。
この作品が一般公開後、韓国内に衝撃が走ったことで社会問題へと発展し、
当時事件の捜査に当たった警察や検事たちの汚職が明るみになり、再捜査を余儀なくされました。
やがて、法律まで改正されることになり『トガニ法』が制定。
問題の学校は閉鎖、加害者の1人はすでに病死、もう1人は重い実刑判決を受けたという。
映画化が最大の告発となって、悪に対する制裁が世間によってくだされたのです。
この結末までが、この作品のストーリーの完結となるところがスゴイ◎
作品とはいえ、フィクションであるのと、韓国映画ならではの容赦ないリアルな描写がかなり痛く辛い。
現実はもっと悲惨なものだったろうと容易に想像できます。
だけど、たとえ目を背けたくなる内容であっても、
それを実際に被り痛み辛みで苦しんでいた人たちがいたという現実からは、
決して目を背けてはならないと思うのです。
韓国は実話を元にした映画作品が結構多いとつくづく感じます。(???なのもあるけどね~(^^;)
そして、その作品どれもが重要なメッセージ性を放っているものばかりです。
中には力なき弱者の悲痛な大きな叫びにさえ感じるものもあるし。。。
誰かが受け取らなければならない、それによって気づかなければならない、
何ら意味があるからなんだろうと思うのです。
世の中には、言いたくても言えない、公表できない、
真実がかき消されて封じられてしまうような非情なことが山ほどあるだろうから。
韓国だけではない、それは日本だって同様です。
この作品の原作が日本版でも出ているのですが、翻訳が蓮池薫さんです。(北に拉致された方)
その蓮池さんのメッセージもとても響きます。
『私たちが戦わなければならないのは、世の中を変えるためではなく、
世の中が自分を変えられないようにするためだ』
この映画の最大のメッセージです。
厳しい現実を渡っていくために、人々は自分の気づかないうちに(もしくは意識的に)、
悪を悪として否定する決然さを失い、社会的強者1人と弱者1人の人権を
同じ重さとして感じない人間に変わっていく。
その戦いは、特別な人間たちだけのものではなく、
「変わりたくない」「良心を守りたい」と思う、平凡な人たちのものであるべきだ。
1人でも多くの人が間違っていることは間違っていると声を上げ、
不条理に怒りをぶつける社会を取り戻そう、と映画は呼びかけているのだ。
いろいろなほころびから人間の動物性本性が目に余るほどに露呈している今の日本にとって、
まさに適切なメッセージではないだろうか。
自分と社会とのかかわりを真摯に考えさせられる映画だ。
人には、上も下もない。
人には、損も得もない。
わたしは、地位と名誉と金で人を判断するような人間には決してなりたくないです。
