
私の趣味の一つは、韓国映画鑑賞です。
以前は、映画なら何でも観てましたが、今はめっきり韓国作品Onlyです。
というか、作品が多すぎて他に手が(目が)まわらないんです(^^;
以前、外画に携わる仕事をしていたので必然的に?趣味になりました。
その割にこのブログの韓国映画のカテゴリーには、未だに4つしか記事がなくてビックリ(^^;
現在のところ、把握しているだけで韓国映画は 計300本 観てます

覚えてない、観たのに忘れてる、というのもあると思いますが…
でも、韓国映画好きにしては、これでも少ない方ですね。
観てる方は、4~500本近くは観てると思います。
それだけ、韓国映画界が次から次へと新作を世に送り出す回転の速さはハンパないのです

まるでバンドみたいに、インディーズ映画というのも存在しますからね。
これはこれでなかなか斬新だったり、未来の有名監督の卵が潜んでいるので面白い。
それにしても、よくネタも尽きないもんだと褒めたくなりますよ(笑)
もちろん似たり寄ったり、どこか被ってるのも多数ありますが。でもそれは歌でも同じですよね。
ここ数年、ハリウッドでも韓国映画のリメイク版がどんどん制作されていますし、
すっかりアジアだけではなく世界から注目される映画大国だもんねー

だってねー、国の協力の仕方も違うのよね。この話は又別にして。
この数年、韓国ドラマにハマっていらっしゃる方々は多く見受けますが、
韓国映画にハマってるという方は未だにまばらのような気もしますね~
私はドラマは本数が長いので(面倒で 笑)よっぽどでないと観なくなったため、
逆に最近のHITドラマはさっぱりわかりませーん!
我が家では、母の方が詳しいww
(最近は、「太陽の女」にめちゃハマっていた。ジョン
の散歩もそっちのけにして
)が。
韓流スターさんとか人気の歌手とやらが主演の映画作品には、
いきなり振って沸いたように人がたかるんですよね~(苦笑)
劇場に鑑賞に行くと、観客のカラーも空気も違うんです。
長年の経験上、人気で話題の誰それ出演に重点を置いた作品程、内容がスカなものはありません

出演者の実力不足はもちろんですが、何かと制約がつきまとって
思うように仕上げきれないのでしょうね。そんなの全然韓国映画らしくない。
内容よりも、その出演者がいかにキレイで格好よく素敵に撮れるかが重要視されるような、
中途半端な作品に仕上がってしまう。そんなのミュージックビデオでやれよ、みたいな。
辛口ですいませんが、事実です。
観て喜んでるのは、FANだけ。
でも、エンターテイメント
だからそれも許される、そんな世界ですよね。好きだから観ればいいし、楽しみたいから観ればいい。
普段発散できないような喜怒哀楽のあらゆる感情を満喫すればいい。
娯楽は自由でいいわ~

前置きがえらく長いですが(いつもですが)、そんなこんなで私かなり辛口ですがご容赦の程を(笑)
自分自身も演技をやっていたので、そういう部分は人の倍厳しい目で観ているのかもしれません。
でも、それが私なりの楽しみ方、ではあります

さてさてさて!
先日、観てきました~

母なる証明 原題:마더 (mother)
2009年作品
監督:ポン・ジュノ
主演:キム・ヘジャ ウォンビン

この作品は、主演のキム・ヘジャに始まりキム・ヘジャに終わる、そう言っても過言ではない作品。
作品の全体的イメージは、このポスターの構図そのもの。
OPから異様かつ鮮烈なムードをかもし出し、この先の展開を物語る物憂げな母(キムヘジャ)の
表情(眼)に釘付けになります。
こんな雰囲気の惹き付けられるOPはそんなにないですね~
ポン・ジュノ監督いわく、この作品は『殺人の追憶』を制作後、
すでに構想が始まっていたのだといいます。
「殺人の~」は、実際に韓国であった未解決事件が元になった非常に評価高い作品ですが、
どうりで…と思う部分が、作中チラホラと見受けられました。
実際に起きた事件をベースに制作した上で、監督なりに学んだり感覚的に得るものがあったのでしょうね。
「殺人の~」の事件の犯人像、まさにこれが今回の新作の重要ポイントにも
繋がっているように思いました。
今回の登場人物は、ごくごく一般的な「母と息子」。
どこにでもいる普通の、母親と、愛する一人息子。
その母親と息子の深層心理、深い深い心の闇の中を掘り下げるような、
しかし、この親子だけが特別なのではなく、どこの誰にでも潜む、そんな人間の闇の部分の本質を
意味深く説くような内容にも思えます。
【映像予告】
物語全体の雰囲気が暗めなので、冒頭から異様な緊迫感が漂う感じです。
音楽、効果音、どれ一つとっても、ドキドキしちゃうような

それにしても、キム・ヘジャは最高でした!
ありがちな韓国の母の強烈さではなく、キム・ヘジャならではの繊細な線の細い品のある母、
でも根本に感情の起伏とは別の気性の激しさも裏で備えているような気質、
この母自体にちょっとしたトラウマがあるのですが、そういった微妙な心理の揺れ動きなど、
顔の表情、声、場面ごとにとてもメリハリのある演技で魅せてくれます。
こんな難しい役どころ、もう流石!としかいいようがない。
この作品は、キム・ヘジャあってのものですね。
尋常ではない子に対する執着心からくる母親の究極の狂気といいましょうか、
でも屈折した愛の形といった方がいいような。
息子が殺人容疑で捕えられてから奔走する姿は、まさに命懸け。
どんなことを引き換えにしてでも、手段をも選ばない、まさに決死。
単に現状の悲壮感を漂わすのではなく、根に潜むしぶとさをも感じさせ、
展開を追うごとに、どんどん眼の色も変化していく様も見事です。
そんな母の姿に、グイグイ引きこまれていってしまいます。

最初から最後まで、この「母」から一時も目が離せません。
このカットは、なかなか重要なシーンのところかも…ですね^^
対し、息子ドジュン役・ウォンビン。
いわゆる韓流スターのお一人ですが(笑)、この作品ではすっかり立派な俳優ですね。
復帰作としては、成功だったのではないでしょうか。
知的障害者の役ですが、そつなくこなしてなかなかの好演技でした

それにしても、「殺人の~」でも今作でもそうでしたが、”障害者”に対する世間の偏見や反応を
よくつついてくる監督ですね。
実際の韓国社会の闇の部分の反映でしょうか。
つくづく、そう思わずにいられない気がします。

予告編にもありますが、ドジュンの「眼が芸術だ」(日本版では「きれいだ」と訳されています)という
セリフが出てくるように、本人曰く「特別眼の演技として気を使ったことはない」と言ってますが、
とても澄んだ眼の表情が印象的でした

それが、ドジュンの性質を物語る上で、重要場面でのメリハリがよく活きていたように思います。
セリフがそんなに多くはないので眼や仕草での演技が多く、でもわざとらしくなくて、
とても自然に見えたので、ウォンビン本当に上手くなったな~と感心したのでした

とにもかくにも、母(キム・ヘジャ)中心にことが進む内容になっているので、
ウォンビンは比較的影が薄め…ですね。
でも、今作の重要なポイントを担っている役ではあります。
物語は小さな田舎町で、大事な息子が殺人容疑の罪で連行されてしまった母が、
息子の無実を証明するために奔走する姿を描いたもので、事件の謎の紐解きをも母が為し、
事件の概要が解明され、息子を救い出すまでの母の姿を完全に映し出した内容です。
真犯人は誰か。
そして、真犯人が判明した時、母はどうしたか。
正直なところ、想像つく結末に至りましたが、ポン・ジュノ監督の味がよく活きた作風で、
場面展開のスピード感・緊迫感・ストーリー構成の伏線の張り方、どれをとってもスキがなく
とても見応えがありました。このキャスティングも見事だと思います。
ただ、やっぱりカンヌ出品作品風というのでしょうか、こちらは万人ウケというには
少し描写的にも難しい部分も否めないのかもしれません。
私個人としては衝撃作とはいかないものの、なかなかの秀作と思いました

☆5個中であれば、☆4つくらいです('-^*)/