学校に行きたくない!⑦ | 無精子症→特別養子縁組しました

無精子症→特別養子縁組しました

特別養子縁組で娘たちと家族になりました^ ^

前回の更新から日が経ってしまいましたアセアセ


担当者との顔合わせの日は、夫婦揃って学校へ出向きました。


学校では、担当者2人と教育委員会の方が2人待っていてくださいました。



まず、教育委員会の方から『相手の親御さんから手紙を預かっている』と手紙を受け取りました。


その手紙には

『子どもは、もうしないなら許すと言っている』と冒頭に書かれていました。

その上で母親としての思いが書かれてあったのですが、その中の一文に『授業参観でのことは(あーちゃんの)優しさだったと信じていますが、再三に渡り先生から距離を取るように言われたにもかかわらず、(あーちゃんが)何度も約束を破ったことを残念に思います』とありました。


正直私には何のことだか分かりませんでした。


教育委員会の方にどういうことか質問しましたが、『私にも分かりません。お互いに言葉尻を捉えるのは辞めましょう』と言われてしまい…それ以上聞くことができませんでした。


教育委員会の方は『相手の親御さんは、今は接触を避けて欲しいと言われていますし、学校でもそのような対応をとっています。しかし、相手の親御さんには、いくら学校がお互いを離そうと努力しても『(あーちゃんと)目が合った』とか『(あーちゃんが)近くを通った』ということも接触だと取るのであれば、それは学校では対応できませんと伝えました。(あーちゃんも相手の子も)お互い大切なことは、自分の気持ちを言葉にして伝えることを身につけることだと思います』とおっしゃっていました。


…そんな感じで顔合わせが終了したのですが、手紙の内容に何ともモヤモヤが残る、後味の悪いものになりました。




あーちゃんが学校から帰宅後、授業参観でのトントン事件の前に先生から『相手の子に近づかないように』と言われていたのか確認したのですが、『言われてないけど、分からん』と…汗うさぎ

そりゃ、時間も経っちゃったし…正確に思い出せないのも無理はない。


でも、これって凄く重要なことだと思うんです。

だって、その手紙を読む限り、トントン事件の前から『近づかないで』って先生に言われてたのに、何度も近づいてきて、挙句にトントンしたから不登校になっちゃったじゃないか!って読めるんですから。


もしそうなら話はガラリと変わるんですよね。

これが事実なら、うちの子が間違いなく悪い!


だから、学校に電話して担任の先生と話をしました。

担任の先生は、私が受け取った手紙の内容はご存知ありませんでした。(担任の先生だけでなく、顔合わせに同席していた担当の先生たちも知らなかったです)


担任の先生には手紙の内容をかい摘んで伝えました。

今までの経緯をまとめた書類も確認してもらいましたが、あーちゃんに『今は話しかけたりするのはやめましょう』と指導したのはトントン事件の後であり、それ以前にそういった指導をしたことはないとのことでした。

トントン事件の後は、相手の子がほとんど学校に来ていないことから、接触する機会自体がなかったとおっしゃっていました。


先生がそうおっしゃっているので、実際には上記の通りだったんだろうと思います。


でもきっと相手の親御さんのなかの事実は手紙に書かれていたことなんでしょうね。

だから、『ナラ家はどういう教育をしたんだ?』ってお怒りなのではないかと思うのです。


今回の件は、学校側がはっきりと事実をそれぞれの家庭に伝えてこなかったこともあり、子どもの言うことを信じるしかない場面が多々あったのです。

そんな中で、子どもの認識が事実とズレてしまえば、その話を聞いた親の認識はもっとズレて捻れてしまうわけで…

さらに悪いことに、相手の子が不登校になってしまったことから、先生たちも子どもの認識のズレに気付いて修正する機会も得られなかった…


私も含めて誰もが正しく状況を認識できず、その時々に必要な言葉かけが出来ないまま拗れに拗れてしまったような気がします。



手紙には『(あーちゃんに)お願いがあります。心が元気になるまで、そっとしておいて下さい』とも書いてありました。


これ、皆さんなら我が子にどう伝えますか?

『心が元気』『そっと』『距離を取る』難しくないですか?


心が元気かどうかは目に見えないし、そっとしておく・距離を取るというのは表現として曖昧で…

これももし、相手が考える『距離をとってそっとする』とこちらが考える『距離をとってそっとする』が違っていた場合、またトラブルになってしまいかねない。


このことも先生に相談しました。

『最大限相手の意向に添いたいと思っていますが、心が元気になるまで・そっとしておく・距離を取るというのをそのまま子どもに伝えても抽象的すぎて難しいと思います。私が考えて子どもに伝えることと相手が思っていることが違えばまたトラブルになってしまうかもしれないので、私が子どもに伝えるとしたら『二度と相手の子には話しかけたり近づいたりしないように』と言うしかないと思うのですが、それが正しいこととも思えません』と言いました。


先生からは『(あーちゃんに)特別伝えなくていいです。今のまま学校に通ってくれればいいです。相手の子は現在相談室へ登校しており、相手の子には常に相談室の先生が付き添っていますので、トラブルを防げるような体制になっています。学校としては、相手の子が教室に戻れるまでは『話しかけるのをやめましょう』と指導する方針で、(あーちゃんも)理解して接触を控えているので今のままで問題ないです』と言われました。


そのため、手紙は受けとりましたが、特にあーちゃんへは何も働きかけておりません。

相手の子が教室へ戻ってきたら、その時にどうしていくのがいいのか改めて相談させてくださいと学校側にお願いしました。




これでとりあえずは一区切りかな?

スッキリはしないけどね。


正直言って、今の状況は場外乱闘もいいところ真顔

手紙にあったように、相手の子が『もうしないなら許す』これが全てなのよね。


うちの子が傷つけてしまったのは疑いようのない事実なので色々なことを言う権利はないんだろうけど、相手を許せるって凄いことだと思うの。

それなのに、この子の『許す勇気』を蔑ろにして勝手に揉める大人たち…何やってるんだろうね?




先日、相手の子がクラス全員に『しおり』を手作りしてプレゼントしたみたいです。

それに対してお礼を伝えたかったあーちゃんは、相談室まで行って相談室の先生に『私は今、話しかけちゃいけないから、◯◯君に「しおり ありがとう」って先生から伝えてください』って言いに行ったらしいです。


誰に言われたわけでもなく、自分で考えて↑行動できたあーちゃんを私は誇りに思います。


大人はアホみたいに考えすぎちゃうけど、子どもは想像よりもずっと凄い!

だから、もっと子どもを信じてもいいんじゃないかと思った出来事でした。




長々と書きましたが、『学校に行きたくない!』シリーズはこれでおしまい。

お付き合い、ありがとうございました赤薔薇