Dimash、Arman Davletyarov氏のインタビューを受ける Part 1 2020.11.14
元 MUZ TV のCEOであり、現 Jibek Jolyの社長の Arman Davletyarov氏によるインタビュー
Arman Davletyarov氏の公式YouTube ↓
Dimash Kudaibergen 《Born to Sing:歌う為に生まれてきた》
(オープニング:インタビューのダイジェスト)
0:24
D:…そうですね、本当に僕は普通の人間ですよ…
ナレーション:最も神秘的な歌手の一人…
…質問だけど、君のすごいギャラは伝説的で…
D:…はい、パンの値段は知らないです…
ナレーション:そして彼の私生活は知られていない…
Dimash…百万人に一人。
モスクワ、ニューヨーク、ロンドン、北京で数百万の人を集める。
彼のその広い音域は宇宙のようだ
バリトンからテノール、そして女声のソプラノまで簡単に切り替えられる歌手はそういない。
(<Your Love> のビデオ)
ナレーション:カザフスタンの栄誉アーティスト、平和大使、世界的なスターは "アジアの最も魅力ある人物100" にも選ばれている。
この 26歳のDimash Kudaibergenは、インタビューは好きではないのだが、今回 我々の為に例外を作ってくれたのだ。
D:僕は、いつも(その場の)全体を確認するんですけどね…(どこにカメラがあるか)
Arman:(カメラは)ここだよ
D:(確認して)あ~、じゃ、始めましょうか。
ナレーション:Muz-TVの(当時)ゼネラルディレクターである Arman Davletyarovと、最も親密でプライベートな彼の生活について語った。
ギャラはいくらか? 恋愛は? 彼の夢は?
幼少期は? 歳をとった後の自分をどう見ているか?
Arman:子供の頃はハッピーだった?
D:すごくハッピーでしたよ、すごくね。
子供の頃はテコンドーとか水泳とか歌…ピアノを練習していました。
朝から晩までスケジュールで埋まっていましたね。
それに、サッカーをやったり 友達とふざけたりすることもありましたね。
普通の子と同じように過ごしていましたよ。
音楽学校に行って、スポーツもやったし。
ナレーション:この歌手は KanatとSvetlana Aitbayev というカザフスタンの有名な音楽一家に生まれた。
Dimashの母が言うには、自分たちのパフォーマンスの後に 2歳の彼がステージに上がり、聴衆に向かってお辞儀をし 拍手をされ、5歳でステージで歌ったのが彼にとっての最初の “ブラボー” を浴びた瞬間だったと。
Arman:子供の頃から歌手になるのが夢だったの?
D:2歳か3歳の頃に絵を描いたんですけど、スタジオとか コンピューターや音響アンプ、スピーカーとかイコライザー…マイクを描いていたんですよ…ステージもね。
他の子達は車とかを描いている時にね。
僕は 自分の夢と計画を宇宙に送っていたんですよ。
そしてそれは叶おうとしています…
Arman:何を宇宙に送ったの?
何をお願いしたの?
D:僕はいつも「大きなステージで歌いたい」って思っていて…まだ3歳の頃でした。
僕の記憶の中には 他の職業を考えたことは一度もないですね。
どうしてだかいつも 歌手、アーティストになりたいって思っていました。
Arman:子供の頃のお気に入りの思い出は?
D:自転車を買ってもらった時です。
それか 5歳の時に “オンライン” っていう共和党の大会で優勝しました。
そして栄誉証書と1,000テンゲを貰ったんです。今の3ドルですね。
覚えているんですけど、あの時は 祖母に証書とお金を早く見せたくて。
祖母の好きなものが買えると思って。
で、家に帰ったらお母さんに「お金貰ったんでしょ? それを おばあちゃんにあげよう!」って何度も言ったんです。
Arman:最初に自分で稼いだのは3ドルってこと?
D:そういうことになりますね。
5:10
ナレーション:毎年Dimashには数多くの証書と賞が増えていく。
彼は大きなな大会で優勝し、彼のその素晴らしいカリスマ性と独特の声で審査員と観衆を魅了し、“Slavic Bazaar” でグランプリを獲得した。
(ビデオ)「(グランプリは)カザフスタンのDimash Kudaibergenです!」
ナレーション:今ではDimashは現代における 最も人気のある歌手の一人となった。
彼はカザフスタン、ロシア、中国、アメリカ、ヨーロッパで応援されている。
6:20
Arman:有名になってから君の生活はどう変わった?
D:〖歌手〗の1週目で<S.O.S.> を歌った次の日に、次の週のドキュメンタリーを撮影するのに、主催者から 撮影をちょっと遅らせるって言われたんですよね。
そして ホテルを出た時、僕にボディガードがついていたんですよ。
国外でボディガードをつけて歩いたのはそれが初めてでした。
みんなが僕に気付いて 周りに集まってきました。
気分良かったですね。
なんだかおとぎ話のようだったです。
Arman:その時はどんな気分だったの?
D:嬉しかったですよ。最初はね。
で、ちょっと怖くなっちゃいました。
だってみんなが僕のこと、僕の仕事を心から好きになってくれたんですよ。
だから僕は舞い上がることなく 歌い続けられるように すぐに自分を取り戻したんです。
(ビデオ <秋意浓 / Autumn Strong>)
ナレーション:中国の番組〖歌手〗で彼は 最年少の参加者となり決勝まで進んだが、優勝は逃し2位となった。
しかし彼は 中国のほとんど全ての人々の心を掴んだのだ。
彼の最初のアルバム “iD” は、発売から37秒で中国の2019年のプラチナセールス獲得という記録を打ち出したのだった。
Arman:今でもまだ恐い?
D:はい。でも怖いのとはちょっと違うかもしれません。
今は状況がいいけれど、数年したら忘れられるかもしれないっていう怖さじゃくて、僕が怖いのは 「みなさんをがっかりさせるんじゃないか」って言う怖さです。
両親を喜ばせよう、友達を喜ばせようと 頑張っています。
でも両親が(僕に)失望する日が来るかもしれないのが怖いんです。
ナレーション:〖歌手〗に出演してからは、このカザフスタンの才能ある若者を獲得しようと世界中のプロダクション会社が争った。
Arman:君の中でプロデューサーはどのくらい重要なの?
違う国の人達(プロデューサー)からの意見をどのくらい聞くの?
D:僕の周りにはいろんな国の人がいますよ。
これは内緒でもないんですけど、いろんな(国の)プロデューサーと仕事をしていますし。
でも特に契約している人はいなくて。
僕たちにとって すべては友情、信用を基本としているんです。
でも、大人として僕は自分に関する大事なことは自分で決めているんですよ。
大体は僕の父にも相談しているんですけどね。
だって父は僕より頭も良くて賢いし、経験豊富ですからね。
Arman:今はどこに住んでるの?
D:僕はツアーがあるから 何か月も国から国に移動しています。
勿論もっと家にいようと努力しているんですけど。
Arman:じゃ、(カザフスタンでは)家族と一緒に住んでるの?
D:勿論ですよ。
Arman:どこが一番過ごしやすい?
D:両親と一緒にいるのがいいです。
アメリカでもアフリカでもどこにいても 彼らの暖かさを感じられることが一番大事です。
10:21
(ビデオ)
Arman:お母さんとお父さんは 君にとってどんな意味がある?
D:僕にとって全てです。
彼らをとても誇りに思っていますよ。
彼らは どういうふうに尊厳を持って行動するか、人生にはどういう準備が必要かを僕にずっと教えてくれています。
ナレーション:今 Dimashには大きな需要がある。
それは ショーやコンサートだけではない。
世界のモデルエージェンシーも彼の姿に注目している。
彼は有名な雑誌のカバーにもよく登場するようになった。
更には中国の航空機にも彼が載ったのだ。
Arman:どういう風に生活してるの?
何時に起きるの?
普段のDimash Kudaibergenってどうなの?
D:いつも違いますよ。
夕方から翌日の昼までスタジオにいることもありますし。
4~5時間くらい寝てまた仕事に戻るんです。
Arman:君のスタジオはどこにあるの?
D:北京、フランス、ロシアでやっています。
12:07(《我想和你唱:一緒に歌おう》の収録前準備で <秋意浓 / Autumn Strnog>を歌うビデオ)
12:29
Arman:君にはすごい数のファンがいるよね。
カザフスタンのコンサートの時、ホテルには “迪玛希” って書いたものを頭につけてる女性たちがいっぱいいいたよ。
(実際頭に付けているのは "Dears")
シティセンターで僕に気づいたファンが駆け寄ってきて、僕の頭にあれを付けて「あなたも夕方にはコンサートに行くんでしょ」って言われたよ(笑)
ナレーション:Dimashマニアは世界中に広がっている。
ファンは巨大だ。
彼女たちは 彼の歌を知っており、彼のツアースケジュールを把握し、彼を追って世界中を渡る。
勇気あるものは 彼の名前を入れ墨にする者さえも。
多くの女性たちは「彼のパフォーマンスが始まった瞬間から彼の歌に魅了される」と言っている。
13:20
Arman:ファンに君のクリエイティビティ以外では何を伝えたい?
D:(溜息)良い音楽だけだって言うのでは足りないですね。
戦争のない世界を望みます。
僕たちは ちゃんとした生活を送る為に生まれてきたんですから。
それを忘れちゃいけないんです。
自分のやること全てに責任を待つべきだと思います。
僕はファンの皆に感謝したいですよ。
彼らはどうやって(世界中の人々が)分け隔てなく友達になれるかを、身をもって見せてくれていますから。
アメリカのバークレーセンターでのソロコンサートでは、54の国から来た人たちがカザフ語で歌ったんですよ。
すごく盛り上がりましたね。
子供の頃からの夢が叶った日です。
(ビデオ:D:君達だけに特別に歌うんじゃなくて、勿論君達の為でもあるんだけど、僕にとっても特別…この日は…忘れられない日だ)
D:彼らは友達になって、言葉も違うのに仲良く話をしていたんですよ。
(<Unforgettable Day> を一緒に歌っているビデオ)
ナレーション:Dimashは その洗練された素晴らしい声とその謙虚さで観客を魅了してきた。
この素晴らしい若者は、音楽への愛で世界に新たな言語を与えることができるようだ。
D:音楽は何よりも一番大事で、僕の気持ちを込めることができます。
僕の心の内を共有できるんです。
音楽がすべて。
音楽なしの生活なんて想像できないです。
仕事を愛してるんですよね。
ナレーション:Dimashは 音楽と友情が世界平和につながっていると信じている。
D:僕はコンサートで、「リスナーはみんな僕の家族だ」っていつも言っているんです。
それで 僕の家族には僕に失望してほしくないんですよね。
Arman:誰が君の友人なの?
どんな仕事をしている人たちなの?
D:ミュージシャンですね。
彼らは僕のツアーに参加していますよ。
親友のラッスルは僕のバックコーラスです。
もう一人はザリーナ、同じくバックコーラスの子。
ジョーダンは僕の兄貴でありベストフレンドのErlan Bekchurinの奥さん。
Erlan Bekchurinは僕の全部のコンサートのアレンジャー、サウンドエンジニアでありサウンドプロデューサーなんです。
妹のRaushanは僕を支えてくれています。
Arman:ファミリービジネスなんだね。
D:そうです(笑)
で、母と父は 舞台裏をうろうろして全てのことを心配しています。
コンサートのプロモーターやディレクター、みんな有していますね。
弟のMansurは 僕と一緒にドンブラを演奏しますしね。
もう一人の兄弟Aikhanも僕とドンブラを弾いてますよ。
Arman:愛する人たちに囲まれてると安心する?
君のチームはほとんどが親友とか親戚で構成されているようだけど、何故かな?
やっぱり信用しているから?
D:そうですね。
基本的に僕は 信用できない人とは 一緒にやれないんです。
ナレーション:友情と言えば、有名な中国の俳優であるジャッキーチェンは、Dimashをテレビで見てその歌声に魅了され、この才能あるアーティストと知り合いになりたいとすぐに連絡を取って来たのだ。
この歌手とアクションスターはそれ以来良い関係を続けている。
(ジャッキーの前で歌うDのビデオ)
D:最近彼の映画のサウンドトラックを歌ったんですけど、毎回ジャッキーさんに会うと驚かされるんですよ。
素晴らしいのにシンプルで、人間的にも素晴らしい。
彼は 撮影とかリハーサルにやって来るとみんなに挨拶をするんです。
大スターなのに謙虚な姿を見てると本当に嬉しくなりますね。
ナレーション:素晴らしい成功にも関わらず、Dimashもまた “スター病” にはならない。
彼の謙虚さは続くどころかシャイでもあるのだ。
本当の世界的なスターを見ているとは思えないだろう。
18:50
Arman:ここのところの君の生活条件(毎日の生活)は変わった?
お金は君にとってどういう意味がある?(どれくらい重要?)
D:お金は基本的には僕にとってはどうでもいいんです。
生活していくのに要るっていうことで。
Arman:お金は持ち歩いているの?
財布は持ってる?
D:持っていないですね。
最後にお店に行ったのがいつかも覚えていないですね。
何年か前でしたね。
Arman:じゃ、物の値段とかわかる?
そうね、カザフスタンとかロシアのパンがいくらとか、牛乳や車がいくらするとか知
ってる?
D:いいえ…
Arman:君は現代の世界に本当に住んでいるの?
それともクリエイティブ(芸術)な世界にどっぷりつかってるの?
D:パンの値段はわからないです。
だって僕にはパンを買いに行ってくれる弟が家にいますから。
でもその代わりにNeumannのマイクがいくらするかは知っていますよ。
Arman:いくらするの?
D:$5,000です。
Arman:めちゃくちゃ高いね。
D:そうですね。
でも基本的には僕はお金の話はしたくないんですよね。
話す必要はないですし。
何のために?って(思います)。
20:10
ナレーション:Dimashはスキャンダルや誹謗中傷の対象になったことはない。
完璧のようだ。
Arman:ゴシップ記者、特に悪意ある者にもスキを突くことはできないようだけど、本当にそんなに順調だったの?
D:僕は最も一般的な、自分のモラル基準をもっているカザフ人ですよ。
時にはバカな冗談を言うこともあるし…攻められることもありますし、勿論 気分を害することもありますよ。
Arman:誰かに責められたらどうするの?
話し合うの?
D:自分の感情は出さないようにしますね。
Arman:心に留めおくの?
D:そうです。
貯めておいて それで1年か2年おきに…バーンって。
(爆発する)
Arman:怒った時はどうなるの?
叫んだり手を広げたりするの?
う~ん、周りの物を投げつけたり、雷落ちたり…壁にぶつけたり?
どうなっちゃうの、怒ったら?
D:それは恐ろしいですよ。
見ない方がいいですよ。
(二人で笑う)
Arman:君はこんなにポジティブで優しいから 怒ったとこなんて想像できないな。
D:だからあんまり怒らないんです。
Arman:Mat?(放送禁止用語の悪い言葉)
そういうことある?
D:・・・次の質問に行きましょうか(苦笑い)
ナレーション:さて、次の質問は多くの女性ファンには興味あるものであろう。
こんなにハンサムな人間に彼女はいるのか、それともまだ “運命の人” を見つけられていないのか?
Dimashは私生活に関しては話したがらない。
秘密管理が徹底しているのだ。
それは 伴侶に関して何か情報を掴みたいと思っているファンには無駄なことなのだ。
しかし Dimashの秘密全てがついに明かされる時が来たのだ。
22:00
Arman:今の恋愛事情はどうなの?
今 恋してる? 恋愛してる? (照れ笑いのD)
結婚して子供とかたくさんいたりするの?
そういうことについては誰も知らないんだよね。
D:そうですね。
だってそういうことは話したくないですから。
これって私生活のことだから、他の人には関係ないじゃないですか、ね。
Arman:なんで私生活を表に出さないの?
何が原因? どうしてそういうことは話したくないのかな?
D:わからいですけど、そうやって僕の心を静かに保ちたいんですよね。
…それに…いまはまだフリーです。
Arman:フリー(恋愛中じゃない)なんだね。
D:そうです。
Arman:ファンにも(君の心を掴む)チャンスがあるってことだね
D:そうですね、希望をね(笑&崩れる)
Arman:自分の人生で何か変えたいことはある?
D:いえ、全てのことにハッピーですよ。
ナレーション:現在、彼には来年のスケジュールが詰まっている。
ツアースケジュールは眩暈がしそうなほどいっぱいだ。
コンサート、パフォーマンス、ファン、花束、拍手喝采…新曲…新たな国、新たなやる気。
そしてもっとたくさんの音楽…
Dimashの声は ギフトや奇跡というだけではないのだ。
それは人々の心を素晴らしい世界へ導く炎を灯すものなのだ。
世界を少しだけ良く、明るいものにするものなのだ。
Arman:自分の未来をどう見てるのかな?
D:・・・えっと、ツアーやってる老人。
歌って、叫んで(screaming)、ギシギシ言ってる老人(ふふふ)
<Qairan Elim>
Arman:君はハッピーな人だよね。
D:そうですね、僕はすごく幸せな人間だと信じていますよ。
つまらない人生ではないですから。
だって僕は好きなことをやっているんですからね。
(Part 2 はすぐ)