【復刻版】Dimash、365info.kz の番組で Kyrlyngash Isabekova さんの インタビューを受ける
08.04.2015
365info.kz 公式YouTube ↓
Isabekova: こんにちは、「Kyrlyngash Isabekova は皆さんと共に」。
この9年間、カザフの歌手達はSlavianskii Bazzar(スラビアンスキバザール:以下Slavic Bazar)のコンテストに参加してきました。
そしてついに実現したのです。
Dimash Kudaibergenの100%の勝利が私達を喜ばせたのです。
彼が今日のゲストです。
Dimash、ようこそ。
0:58
D:こんにちは。
Isabekova:みんな君の勝利をお祝いしていますよ。
勿論 君は立派に歌いましたよね。
でも、君はこのコンテストにこっそりと参加しましたね。
「僕は参加するから応援してね」っていうような宣伝は一切しなかったですよね。
D:何の為にですか?
Isabekova:「何のために?」ってどういうこと?
みんなに知らせて応援を得ることはは必要ないんですか?
D:でも結局今はみんな知りましたしね。
僕はいつも もっと静かにしているのが好きなんです。
と言うのも、僕があのコンテストに参加するって知ったらみんな「おい、頑張れよ」って言い出すでしょ。
でも実際にはこのコンテストだけに集中しないといけないでしょ。
だから僕は誰にも何も言わずにこっそりとやったんですよ。
Isabekova:君はあのステージでは すごく自信をもって挑みましたよね。
なんの心配もないかのように完全に入り込んでいましたよね。
少しでも不安はありました?
見た感じだと、君はステージの中心人物のようだったですけど。
君を見た人たちならみんなそう思うでしょう。
1:49
D:う~ん、ちょっとだけ緊張しましたけど…ちょっとだけ…コンテストに勝てるのはストレスの原因に勝つことでもありますし。
もし他の参加者のリハーサルだけを見たら…彼らはみんな素晴らしいですよ。
それで もし彼らがリハーサルのように(本番でも)歌えたら…その人がグランプリを取ったと思いますよ。
Isabekova:なぜ君は全員の歌を聴くのですか?
彼らの実力を知ったら 自分が勝者になれるという気が薄らぐ心配はないのでしょうか?
それともそれが君の戦略なのかしら?
D:う~ん、彼らすべての歌を聴きます。
Isabekova:彼らを研究するのかしら?
D:そうです、研究します。
僕たちはみんなお互いから学びますよ。
2:31
最初のリハーサルではみんな違うように歌うんです。
そしてお互い(のリハーサル)を見て、2度目のリハーサルでは自分たちの潜在的な歌唱能力を披露する為に、もっと音域を広げていくんです。
リハーサルとは全てが違うんですが、コンサートではみんな…勿論歌うんですけど、何千と言う観客の前で歌うのは簡単な事ではないんですよ。
で、ライブショーは旧ソ連の国々で放送もされますし。
だからちょっとは緊張もします。
彼らは本当にグランプリにはふさわしい人達でした。
みなさん素晴らしい歌手でしたよ。
僕は個人的にはもう少し冷静だったですけど。
なので、ステージに上がる前は集中するようにしたんです。
Isabekova:素晴らしい。
際立っていましたもんね。初日から君がこのコンテストのリーダーだということを見せつけていましたよね。
「勝ったな」と思いました? それとも頑張らないといけないなと思いました?
3:35
D:勿論。
コンテストでは 通常初日のパフォーマンスが第一印象として残ります。
初日にはカザフの民謡(Daididau)を歌いました。
残念な事なんですが、多くの若い人たちはこの曲が僕の曲だと思ったんです。
でもこれはかなり以前にMazhat Jumambaevが作曲したものなんです。
そして民謡(フォークソング)となったんです。
それでビテブスクの観衆はこの曲を気に入ってくれたので、準決勝で歌いました。
でも残念ながら多くの人は、僕がロシア語やフランス語では歌うのに何故カザフ語では歌わないのかと理解できなかったようです。
というのも、準決勝の放送はベラルーシだけで、旧ソ連国で大々的には放送されなかったからです。
決勝と2回目の決勝戦だけ大劇場で開催されたので…
Isabekova:そうですね、作戦成功ですよね。
D:はい。
Isabekova:いけましたね。
どなたが曲を選んだんですか?
誰が手伝ってくれたんでしょうか?
4:27
D:コンテストではいつも自分で曲を選びます。
曲の構成も自分でやります。(ちょっと自慢気に微笑む)
勿論、僕の先生も手伝ってくれるんですけどね。
でも、結局のところは僕が歌うんですし、僕が…
Isabekova:君がその曲を感じないとダメなんですよね。
D:はい、僕がその曲から感じる必要があるんです。
Isabekova:Dimash、これが君の最初のコンテストではないですよね。
今までにたくさんのコンテストに出場してきましたね。
そしてそれによって賞金も得ましたよね。
それはどういうことなんでしょう?
君の趣味とか執着でコンテストに出場する必要があるということ?
今までのコンテストを挙げることもできますけど、国際的なコンテストもたくさんありますよね。
D:う~ん…。
Isabekova:コンテストに出場するのが好きなんですか?
D:好きなんですよね。すごく。
…と言うのも…
Isabekova:と言うのも闘争心があるからですか?
5:18
D:僕にとっては自分の実力を確かめる為で、どれだけやれるかを試したいからなんです。
結局のところ僕がいつも願っていることは、“Slavic Bazar” のような大きな大会で祖国を代表したいからなんです。
このコンテストは子供の頃からの夢だったんです。
ほとんどの人は信じてくれないかもしれませんが、僕はこのコンテストを10歳の頃から夢見ていたんですよ。
毎年観ていましたし。
Isabekova:“Slavic Bazar”もそうですけど、他のコンテストはどうなんでしょう?
私達の国でも人気の “TurkVision” とか “New Wave” とかは?
5:44
D:“TurkVision” は1年前に始まったばかりですし、あれは競技用の歌(勝てる歌)を選ばなければなりません。
こういうコンテスト(Slavic Bazarみたいな)でも良いレパートリーを持っていなければならないですが、もっと声に重点を置いているんです。
そういうわけで、オペラの勉強を終えた僕としては、プロフェッショナルによるオーケストラで歌える “Slavic Bazar” をずっと夢見ていたんです。
そして今はMayra Turlabekovna Deurlebakh教授についてポップミュージックを学んでいます。
先生は、カザフスタンで功績のある とても人気の歌手です。
彼女は舞台裏で僕がステージにあがる最後の瞬間まで、まるで僕の実の母親のように僕の傍で一緒にいてくれました。
Isabekova:ところで、君はとてもクリエイティブな環境で育ったことは最初に言っておかないといけないですよね。
君のご両親は上の世代では有名でいらっしゃったんですよね。
"Aytbaev" デュエットとしてよく知られていますね。
D:勿論それはとても助かっていますよ。
僕はずっとMarat Aytimov(マラト・アイtィモフ)先生から学びたいと願っていました。
彼は以前、僕の母の先生でもありましたし。
Isabekova:ということは 君はそんなに小さい頃からクリエイティブな仕事をすると決めていたんですか?
ご両親は止めなかったのですか?
D:いいえ。
Isabekova:そうなんですか?
7:05
D:神様のお陰で音楽一家に生まれてくることが出来ました。
もし僕が違う家族のところに生まれていたら、彼らはやめろと言ったかもしれませんね。
Isabekova:(実際は)そんなことはなかったんですね?
D:全く。
Isabekova:君には歌手の家族がいますから。
D:彼らはいつでもどんなことでも僕をサポートしてくれています。
彼らはいつも僕が何をしていても信じてくれます。
もし僕が若気の至りで間違ったことを突然やったら、理解しようとしてくれて、僕の味方になってくれるんです。
僕はとても幸せな人間です。
そして僕はずっと、僕の最初の先生であるMarat Aytimov氏のようになりたいと願っていました。
僕がまだ4歳か5歳の1999年の時のことをいまだに覚えています。
子供スタジオに行った時のこと、“Ahmet Azhybanov”という大学で、ピアノと合唱/ボーカルのクラスに通っていた時です。
何故だか僕はステージにあげられて「Marat Aytimovの再来です」と言われて…5歳の僕は長いマイクを持って(ステージに)立ったんです。
ずっと彼のようになりたいと思っていました。
Isabekova:私が最初にステージの君を見た時と、今 目の前にいる君に会った私の印象は、背が高い…183センチですよね。
D:今は191です。
Isabekova:199?
D:191です。
Isabekova:成長しているんですね。
古いデータを見たんですね、私。
D:ええ、それは4年前の(記録)ですね。
Isabekova:視聴者の方はあまり背は高くないと思っているようですけど、それは事実ではないですね。
ステージでは背が高くて、美しく、才能のある歌手ということですよね。
D:有難うございます。
Isabekova:これって、君がスポーツをやっていることと関係がありますかね?
8:51
D:成長期に3年間テコンドーをやっていました。
それと週2回 バスケットを2時間やっていました。
それも影響しているのかもしれませんね。
泳ぐのも大好きなんです。
4年間ずっと毎日泳いでいました。
Isabekova:スポーツはどうでした?
もしかしたらすごいスポーツ選手になっていたかもしれない?
D:そんなことないと思います。
たとえ僕に(スポーツの)才能があったとしても、そうはならなかったでしょうね。
僕がやりたいことではなかったから。
僕よりも(スポーツで)すごい人はたくさんいますから。
でも僕は 小さい頃から他の何よりもアーティストになる自分を描いていましたから。
Isabekova:他のインタビューで君は 歌うことは趣味みたいなものだって言っていたと思いますが。
D:趣味ではありませんよ。
Isabekova:もう趣味ではなくなりました?
9:36
D:こういう固定概念もありますね。
趣味としては好きだが 職業としては好きにならないって。
でも僕は幸せな人間だと言いたいですよ。
それは僕が好きなことが仕事になっているんですから。
歌うことは僕の趣味でもあり職業でもあるんです。
Isabekova:それで食べていけるということですよね。
D:はい。
Isabekova:コンテストに出場することは 経済的にも得るものがありますか?
例えば、“Slavic Bazar” では2万?5,000ドルを獲得しましたよね?
10:06
D:2万です。
Isabekova:2万ドル。それは今までで一番の金額ですか?
D:はい…
Isabekova:他では7,000とかそんな感じ…
D:はい、2万ドルです。
アーティストならわかると思うんですが、僕が得たお金は、今は全部クリエイティブな仕事につぎ込んでいます。それだけです。
Isabekova:以前はそうではなかった?
D:以前もそうでしたが、今はもっと変えられる機会があるということで。
Isabekova:そうですね。
もっとクリエイティブな仕事を向上させるにはクオリティの高いもの(に投資する)が必要となってきますものね。
D:その通りです。
Isabekova:カザフのポップ界以外での関係はどうでしょう?
D:う~ん。
Isabekova:仕事の関係だけで、“友人” と呼べる人はいませんか?
10:52
D:僕はみんなと良い関係にありますよ。
彼らも僕を心からよくしてくれていますし。
ただ、アーティストの間では、僕としてはAlisher Karimov氏ともっと話をしたいですね。
彼は僕にとっては兄のような存在ですから。
彼は良い友人で、良い人、シンプルで善良な人なんです。
どうしてだか、多くの人は彼のことを傲慢だと思っています。
(おそらく有名だから)
でも、実際は全くそんなことはないんです。
事実とは違います。
もう6年の付き合いになりますが…
Isabekova:そうですね。
彼は “Slavic Bazar” で君をサポートしてくれた人達の一人ですよね。
11:29
D:そうです。
彼は子供版 “Slavic Bazar” の審査員だったんです。
あ、ところで…ちょっと言っておきたいんですけど、それで僕達(カザフスタン)のLuisa Norhovatovaという女の子がグランプリを獲ったんですよ。
Isabekova:そうですね。このニュースも私達を喜ばせましたね。
D:はい。
でも残念なことに、子供のコンテストはテレビでは放送されないんですよね。
だからこそ今 僕たちはどのインタビューでも彼女のことに触れないといけないと思うんですよね。
Isabekova:Dimash、“Slavic Bazar” の後、生活は変わりましたか?
D:勿論です。
Isabekova:寝る前までは “そんなに知られていない人物” で、朝起きたらスターになっていたっていう感じでしょうか?
D:いえ、スターではないですよ。
Isabekova:違うんですか?
人からスターと呼ばれるのは今の態度で好きではないのがわかりました。
D:はい。
有名な人がみんな スターと呼ばれるのが好きだとは限りません。
Alishara氏は 15年もの長い間ステージでやってこられたので、スターと呼ばれるべきです。
〖SuperStar〗という番組のずっと前から歌って来られたんです。
彼は5歳の頃から歌っていましたし。
Roza Runbaeva さんもスターと呼べますね。
バンドの “Muzart” もです。
でも、僕達みたいな若いアーティストをそういう風に呼ぶことはできません。
Isabekova:自分はまだ若いということですか?
D:はい、僕はまだ21歳なので。
Isabekova:でも君は長いことずっと(この世界に)関わってきましたよね。
D:ポップ界では4年…5年になります。
“Zhas Kanat” で優勝してからですから。
でもまだまだ経験は浅いですよ。
Isabekova:生活はどう変わりました?
D:しょっちゅういろんな番組やイベント、コンサートに誘われるようになりました。
僕のクリエイティブな仕事を認めてくれるんですけど、かえって緊張しますよ。
Isabekova:今はどんなプランがありますか?
もうすぐ秋ですけど。何か決まったプランは?
ビデオ撮影とか曲の収録とか、他のコンテストに出場するとか?
13:22
D:コンテストではないですが、いいニュースがあるんです。
9月か10月に世界的に重要な大きなコンサートに出演します。
“ABU Music Song Festival”というものです。
国際的なレベルの有名な歌手がたくさん出演するんです。
世界50か国で放送されるんですよ。
視聴者は4~5百万人になると言われています。
Isabekova:それに出演するんですね…
D:招待されました…
Isabekova:何を歌うんですか?
D:カザフ民謡を歌いたいと思っています。
Isabekova:ということは、曲は自分で決められるんですね?
D:多分<Daididau>か他の曲ですが、カザフ民謡にしたいんです。
Isabekova:それは素晴らしいですね。
D:皆さんそこでは自分の国の言葉で歌います。
“少女時代”も出演すると聞いています。
若い人たちはみんな彼女たちに熱狂しているんですよね?
(彼女たちは最終的には参加しなかった)
Isabekova:すごく人気のあるグループなんですね?
D:そうです。すごく人気。
僕にとっては、彼女たちと同じステージに立てるのは楽しみで とても光栄なことなんです。
共演者と一緒に歌うのがもっと楽しいです。
Roza Rymbaevaさんとか…みなさん彼らを目標にするといいです。
Isabekova:君は本当に愛国心がありますね。
君の成功を誇りに思いますよ。
D:有難うございます。
Isabekova:また素晴らしい良いニュースが聞けることを期待しています。
D:有難うございます。
Isabekova:ゲストに来てくれてありがとう。
ではまた来週。