Adilzhan Tolukpayev(アディルジャン・トルクパエフ)氏のインタビュー

09/03/2021

 

 

 

Dimashの仕事仲間であり、作曲家、アレンジャー、歌手、マルチ インストゥルメンタリスト(多楽器奏者)、バンド “Saz&Soul” のリーダー アディルジャン・トルクパエフ氏の Dimash’s Mulicultural Club さんによるインタビュー ↓

 

※ 氏は ドンブラ、ピアノ、バイオリンなど 様々な楽器で Dimashのコンサートに参加されている本当にマルチな才能をお持ちの方 ※

 

アディルジャン氏は、“カザフコンサート” の60周年記念で、Dimashが Kenes Duisekeev氏へ捧げた 最も感動的であり 美しい作品 <Qaragym-ai> を一緒にパフォーマンスをした人物としても有名です。

 

Dimash 公式YouTube <Qaragym-ai> ↓

 

 

 

:Dimashとはどのように出会ったのでしょうか?

 

A:これには、Dimashのサウンドプロデューサーであり、素晴らしいミュージシャン、アレンジャー、素晴らしいプロフェッショナルの Erlan Bekchurin(エルラン・ベクチュリン)に感謝しています。

エルランは、私が以前作った曲や アレンジした作品を聴いてくれていたんです。

私がアレンジを手掛けて Shabaが歌った Birzhanの <Aybozym> という曲を聴いて、Dimashにもそれを聴くように勧めてくれたのです。

私達が活動をしていた アスタナでのカザフコンサートの期間中のある日、エルランがDimashを連れてやって来ました。

そこで、私の妻を紹介してくれ、 Dimashが好きだと言っていた <Aybazym> のアレンジを私が担当した とDimashに紹介してくれたのです。

その日から私達は友となり、一緒に仕事をし始めました。

 

:世界中にいるDimashのファン達は、Dimashについて、彼と仕事をすることについて、彼との交流について どのように思っていらっしゃるか非常に興味を持っているのです。

 

A:Dimashは非常に話しやすい人ですよ。

ただ 彼は “世界的なスター” と呼ばれることを嫌っています。

それと 彼には素晴らしいユーモアのセンスもあるのですよ。

 

また、彼は非常に良い教育を受けていますので、プロとしても “男同士” としても 上手く付き合うことができるのです。

ご存じの通り、我々カザフ人には 大人や年長者を敬う習慣があります。

Dimashの出身地である カザフスタンの西部(アクトベ)では その習慣は更に強いのです。

そういうわけで、Dimashは 私には “兄” のように接してくれ、“aga” と呼んでいます。

ですから 私にとっても彼は “弟” のようなものなのです。

それでいて、普通の若者同士の友情も持っていますよ。

また 彼は非常に親切なのです。

例えばね、この部屋に3人いて 椅子が2つしかなかったとしたら、彼は床に座り 2つの椅子を 他の2人に譲りますよ。

 

彼には無限の創造力があります。

ですから 彼は その曲のニュアンスや意図するところを全て熟知して 歌えるのです。

彼は 2~3日徹夜で 飲まず食わずで働くことができるのですよ。

非常に才能がある上に 努力家なんです。

 

そして 彼には素晴らしい先生方や両親、ミュージシャンたちが 重要な役目を果たしているのです。

 

Dimashのご家族はとても物腰が低く、非常にシンプル且つ優しく、世話好きな方々です。

彼のご家族は、子供の教育の仕方、人との接し方を教えていく上での模範なのです。

Sveta apaご自身も非常にお優しい方です。

「あなたのお子さんをここに連れていらっしゃい。私達が面倒を見ているから あなたはお仕事にお行きなさい」と言って下さるのですよ。

とても優しい。

Dimashのご祖父母様たちも 非常にご聡明で またシンプルな方々です。

この方々からは多くのことを学ぶことができます。

カザフ人が持つ良い所の全てを この家族は持っているのです。

 

:最近の(Dimashとの)コラボはありますか?

 

A:Dimashとの仕事は まだ発表には至っていません。

彼は自分なりの方向性、スタイル…俗に “ポップオペラ” と言われるものですね。

(“ネオクラシック” ということ)

彼は自分で曲を持ち込み、自らピアノを弾くのです。

彼の創作に関する創造力は尽きることがありません。

12分もするオペラを収録するつもりのようです。

我々は、Abai(アバイ)の曲を収録しまして、<Aybozym> をリリースする予定ですが、これに関してのリリース日を発表するには時期尚早ですね。

 

我々の共作のレコーディングは ほぼ終了しています。

これを交響楽団でやりたいと思っているんですが、Dimashはそれを2~3年後に公開したいと考えているようです。

今は 5オクターブの声を必要とする曲へのオファーがあるようですが、それについて彼はちょっとウンザリ気味なんですよね。

 

我々は今、新たな解釈で <Qaragym-ai> をやりました。

これには リハーサルに長い時間を掛けなくてもいいほど、音楽的なレベルや その理解が一致していました。

Dimashがそのムードを創りだせば、それでOKなのです。

そして 我々はキーウ(キエフ)のコンサートの為に準備をしていました。

 

 

Dimashはホンモノのスターだとここで言っておきたい。

彼との仕事の過程は特別です。

彼は我々のスタジオにやって来て、カザフの曲を演奏し、素晴らしい曲を歌うのです。

一緒に仕事をしていて 非常に興味深く、話していても面白い人なのです。

Dimashの友人でよかった。

一緒に仕事ができて嬉しいのです。

我々は ミュージシャンとしてお互いを完全に理解し合っています。

私も Dimashと同様に 世界中の作曲家やマルチインストゥルメンタリスト(多楽器奏者)と仕事をしたいと思っています。