《Dimash Show 》2021.12.26 Part 2
ハバールテレビ 公式YouTube ロシア語版 ↓
ハバールテレビ 公式YouTube カザフ語版 ↓
31:25
(ナレーション)
我々全ての民族で最も知恵のある人生の哲学が、Dimashの最新のミュージックビデオの中で完璧に表現されていると言える。
今年(2021年)の初め、Dimashはオンラインコンサートでこの最新の曲 <Ómir Óter> を披露している。
この作品を完成させるため、各方面の人々があらゆる協力をしている。
アスタナ劇場のホールでミュージックビデオを撮影するのに多くの我が国の著名な俳優に参加を依頼したのだ。
この曲の創作背景は、我々も前述している通り、この作曲者Renat Gaisinにより、彼の亡き父を記念して書かれたものだ。
“人生は過ぎゆく 行ってしまう、河のように流れ 過ぎ去ってしまう” という歌詞にもあるように、全ての事/物は一瞬で消えて行ってしまう、自分の身に何を残すのか…これが最も重要なことなのだ。
(Dimash歌詞)
“人生は過ぎゆく 行ってしまう、河のように流れ 過ぎ去ってしまう
それでもあなたの星の輝きを消さないで
夢が叶わなくとも
人生は過ぎゆく いってしまう、世界はむなしいけれど
あなたの星の輝きを失わないで
夢があなたの手から遠くても”
Berik Zhusip(ベリク・ジュシプ):民族芸術の技術を伝承、発展させるには、民族文化のその貴重な質や名声を守ることであり、ひいては文化芸術を継承している職人をサポートし 重視することが必要なのです。
もう一度言いますが、技術、特に民族文化の技術がそれを向上させることができるか、徐々に忘れ去られてゆくか、停滞している状態のままであるか、その最も重要なものは、職人(芸術家)なのですよ。
職人(芸術家)の技術が精錬されるということは、民族文化の芸術への認知度も上がるということであり、ひいては民族への認知度や影響力も上がるということです。
職人(芸術家)の能力が低ければ影響力などありませんし、その技術が低ければ民族文化を世界に知らしめることなどできませんからね。
Lev Leshchenko(レフ・レスチェンコ):Dimashはカザフスタンの大切な息子だよ。
これは 彼がカザフ語の曲を感情豊かに歌っていることでもわかるよね。
カザフスタンには数多くの文化的芸術家がいてね、中でも詩人の(オルジャス・スリメノフ)の作品が好きなんだよね。
Dimashはその才能を天から授かったカザフスタン国民の子どもで、芸能の道を歩き始めたばかり。その将来に期待できるよね。
34:00
(ナレーション)
文化芸術の世界にいる者にとって観衆から好まれ、応援されることは非常に大切な事である。
Lyubov Uspenskaya(リュボフ・ウスペンスカヤ) はそれを誰よりも知っている。
文化芸術に携わる者は誰でも自分の作品が認められることを願っているものだ。
Lyubov Uspenskaya(ロシア歌手):
カザフスタンとカザフスタンの人達は 私にたくさんの嬉しい驚きを与えてくれたわ。
彼らは 自分の持っている才能や 才能ある芸術従事者をとても大事に思っているのよ。
だからDimashのこともとても注目しているの。
モスクワの(歌唱)大会で優勝した時、現地のメディアが彼のことを大々的に称賛した報道をしていたわ。
人は大会初出場の歌手を尊重して彼らを励まし、応援していたのにはとても嬉しく感じるものよね。
私は高音で歌う技術に関してあまり興味はないの。
テクニックは私の注意を引くものではないわ。
私は感情移入をしている歌、内に秘めた感情を表現できる歌手が好きなのよ。
テクニックで歌う歌手に感動して魅かれることは少ないわね。
魂の底から感情を入れ込んで歌う歌手に魅かれるの。
Dimashの将来は大きな成果を上げる可能性に満ちていると思うわ。
今の彼は 芸術を創っていく路の小さな一歩を踏み出したに過ぎないわ。
私達は彼のその天性の才能に驚き感心しているの。
私はこんな天性の才能を持った歌手をずっと応援してきたわ。
才能ある歌手に嫉妬したことなんて一度もないのよ。
まぁ、同業者の中には そういう才能のある歌手に嫉妬する人もいるわね。
場合によっては憎らしく思う気持ちから、汚い手段でそういう才能のある者を芸能界から蹴落とそうとする者もいるのも事実ね。
私は全く逆で、コンテストなんかで新しい力を持った天才歌手を見つけたらできる限りのことをして彼らをサポートしたいと思っているのよね。
35:15
(ナレーション)
コンテストで受賞して業界の注目を集めた歌手というのはまさしくリュボフの経験してきた芸能界の路であった。
その為彼女は このような路を歩む大変さというものを誰よりも分かっていたのだ。
将来 Dimashと共演する機会があればきっと喜ばしく楽しいものとなるであろうと彼女は信じている。
L:Dimashのような天才歌手と共演するのはプレッシャーが大きのではないかということを聞いてくる人もいますけど、そんなことはないわね。
そんな機会があってデュエットできるのなら、それはもう光栄で自分にとって誇りだとしか思わないわ。
彼はまだ結婚していなくて独身だと聞いているけれど、感情のことに関してのアドバイスだけはしたいわね。
今の彼にはあまり恋愛に没頭はしてほしくないの。
愛が深くなりすぎると アーティストは方向を見失ってしまうことにもなるから。
身を焦がすような恋愛はまだ早いから。
今はどんな女性が好きなのかを模索するのはいいけれど、それに過剰な時間を費やさない方がいいと思うわ。
まだ若いからそれよりも音楽の創作活動で素晴らしい時間を注力することね。
私は経験してきたからこういうアドバイスをするの。
音楽の世界でもっと大きな成績を収めてから結婚、子供のことを考えても遅くはないわ。
彼の今の “パートナー” は音楽であるべきね。
36:26
Sholpan Tabaeva(ショルパン・タバエワ:Dimash SALEM ファンクラブDear):私は(リュボフさんの)この考え方には賛成できませんね。
愛情はアーティストにとってインスピレーションの源ですよ。
恋愛は必ずしも結婚までたどりつくものとは限りません。
多くの人の恋愛は変わっていくものですし、出逢ってお互いを知り合い、人生の一時期を共に過ごしても最後まで一緒に行きつかずに別れしまうことも多々あります。
愛情で一緒になったり別れたりするのは普通のことです。
愛は人にエネルギーを与えてくれ、夢を追うことを励ましてくれるものだと思っています。
Dimashには愛することを求めようとする心を意識的に避けようとはしないで欲しいと思います。
恋愛の美しさを心から経験、堪能して欲しいと願います。
真実の愛は彼のクリエイティブな仕事にインスピレーションを与えてくれると思いますから、彼には愛に包まれていて欲しいですね。
そうすることで私達は彼が歌う愛情の曲をもっとたくさん聴けるんだと思っていますよ。
37:16
(ナレーション)
Dimashをサポート、応援することに関してショルパンはいつも熱心だ。
長年彼女は自分のやり方で “家族” と一緒にDimashを応援してきた。
ここで言う "歌手の家族” とは、Dimashの親戚や友人達だけではなく、Dimashのファンダム、つまりDearsも指しているのだ。
彼女は、大きな混合コンサートやバラエティー番組の他、8か所のDimashのソロコンサートも見に行っている。
アスタナアリーナで開催された <ARNAU> コンサートを思い出すとまた感動がよみがえるのだ。
S:Dimashのコンサートの当日、アリーナの席は満席でした。
これはDimashのカザフスタンでの最初のコンサートで、私達の国の音楽界とアスタナ全体が感動したことと言っていいでしょう。
3万人がアリーナを埋め尽くしていて、私はこの入り口から入って自分の席に着きました。
私の傍には中国からのファンがいて、前列にはロシアのファンがいました。
彼女達にどこから来たか聞きましたら、エカテリンブルグ、セントペテルブルグからだと言っていました。
彼女たちは皆、Dimashのコンサートを見る為にわざわざカザフスタンまでやって来たのです。
フィンランドからのファンもこのあたりに座っていましたよ。
ステージは(私の)右側にありました。
勿論どの席も理想的な席というわけではありませんでしたが、会場にいる観客たちはみんな幸せな気持ちで喜んでいたように見えましたよ。
コンサートでDimashが球体の中にいてステージの上空に浮いて、歌い始めた時は言葉に言い表せない程感動しましたね。
ステージからもっと近い所にいたならきっと興奮して両手を挙げて拝んだんじゃないでしょうかね。
39:06
(ナレーション)
日本人ファンであるクロサキ・ナオコさんは、この <ARNAU> コンサートを見る為だけに日本からやって来た。
数年前より ナオコさんは Dimashの声の魔力に引き込まれ、Dimashのコンサートを観るために遠方からの旅の疲れもものともせずにカザフスタンまでやって来たのである。
N:<ARNAU> コンサートはDimashの祖国での開催で、とても大きなアリーナで行われました。
Dimashは最初から最後まで歌い、踊り、私達に素晴らしい宴をもたらしてくれました。
これは非常に高いレベルのコンサートで、私の一生の思い出になりました。
Dimashを知るまで私は、インスタグラムやWhats AppなどのSNSにはほとんど関心はありませんでした。
そして私の人生は一変しました。
Dimashの最新情報を得たくてSNSを使えるようにもなりました。
今ではもうスマホを手放せません。
他のDearsとも連絡を取り合っており、Dimashの影響でお友達もたくさん増えました。
39:59
(ナレーション)
ナオコさんは現在 日本の人口約40万人の千葉県松戸市にお住まいで、そこにもたくさんのDimashのファンがいるのだ。
特にDimashが歌った日本語の曲は日本のファンにとっては非常に喜ばしいことであった。
Dimashがコンサートで歌っている名曲 <秋意浓 / Autumn Strong> は、日本の有名な作曲家である玉置浩二氏の作品だ。
これ以外にも、Dimashは “TOKYO JAZZ フェスティバル” にも毎年参加しているのだ。
(<行かないで>ビデオ)
Dimash 公式YouTube ↓
N: Dimashが 日本語で <行かないで> を歌ってくれたことは、日本のファンとしてとても光栄な事でありました。
Dimashには本当に感謝しております。
また、日本のTOKYO JAZZフェスティバルの主催者に心よりお礼申し上げます。
私は 彼の心を打つ美しい歌声が好きで、その彼の日本語でのパフォーマンスが好きなのです。
彼が、私の国の全国ネット放送局であるNHKが主催したこのフェスティバルに参加することができたことはとても素晴らしい選択だったと思います。
(ナレーション)
世界のまた別の一角、カナダのファンであるRobb Pauell(ロブ・パウエル)はカトリック教会の牧師だ。
人生の大切な時期、特別な時間にバタの祝福を得ることは非常に重要なことだと彼は思っている。
R(カナダ ハミルトンのカトリック教会牧師):彼の声は星間を突き抜けるほどで、無限の宇宙のようだね。
彼の両足はしっかりとこの土地に根差して、その人の心を揺り動かすその歌声で世界中のファンを感動させるんだ。
Dimashがまだカザフスタンで活動をしていた時から私は彼に注目していたんですよ。
恐らく一緒に仕事をした人が多かったからかもしれませんが、彼には内に秘めた財産ともいうべきものがとても豊富なのです。
彼の端正な容姿からも、また日頃から紳士的に温和に人に接しているところからもそれを感じ取ることができますね。
彼にはユーモアもあり、間を掴んで冗談も言えますしね。
それにどんな場面でも 落ち着いて対処するすべを知っているようです。
皆さんもお判りだと思いますが、彼は自分に非常に自信を持っていますし、更には自分の民族を誇りに思っています。
恐らく彼自身も いつか自分には国際的に活躍できる日がくると予測していたのではないでしょうか。
彼はまた様々な国の音楽チームとも仕事ができることを証明してくれました。
ですから私達はDimashを尊敬し、大事に思うのです。
(ナレーション)
初めてDimashの歌声を聴いた時、Robbは驚くよりも疑いの念を持った。
彼のこのような声が実際に存在するのか疑わしい と。
だが、のちに彼が間違っていたことが証明されたのだ。
2017年になり、様々な国、文化、様々な宗教を持つ人々がDimashのファンとなり、Dearsの仲間に加わっていった。
43:11
今夏(2021年)、Dimashは New Wave 2021で <Ave Maria> を感情を込めて歌い、数多くのファンにとって嬉しいサプライズギフトとなった。
R:今年、彼は新曲を2曲歌いましたが、その <Ave Maria> は多くのファンの共鳴を受けました。
彼の神聖で、天使のように、そしてダイナミックで心に触れる唱を聴いた時、聴いていた人々は満面の涙を抑えきれませんでした。
これが私の見た情景です。
この曲は人間が使う言語では歌うことはできませんが、聴衆は自分でもわからないうちに感動の涙を流すのです。
この作品は俗世の概念では語れない、文化や意識した考え方では評価できない、ましてや時間などでも語れないものなのです。
それはDimashのこの曲に対する非常に高い水準のパフォーマンスのやり方が、こんにち、いや、遥かなる未来永劫に人々の疲れた心を慰めるものであり、それはDimashでしか成せないものなのです。
それは彼がそのような品格の持ち主だからです。
彼は 大変なことも、困難なことも、如何なる権威にも恐れることがない人間だから。
2曲目の <Stranger> は、見知らぬ土地へ行く旅行者や異郷の人々へ捧げる曲です。
更に言えばこの曲は Dimashの為に創られた曲と言えます。
見知らぬ土地へ行く者はなんの地図も持たず、ガイドブックもなんの情報もなく、ただ一人で大変であろう道のりを行こうとする勇気だけを持って。
Dimashはまるで探検家のようです。
そして私達は彼のこの2曲に導かれ、音楽の旅を始めるのです。
(ナレーション)
Dimashの歌声に導かれて、2人のロシアファン、Aleksandar Sasha Karelsky(アレクサンダー・サーシャ・カレルスキ)とIvan Chervinsky(イワン・チェルビンスキ)はカザフスタンへの旅を決行した。
この2人はユーチューブに <進め!セントペテルブルグ> というチャンネルを開設している。
この歌手(Dimash)への愛、カザフ文化、芸術や伝統への興味が彼らにDimashの国へ深く理解させることとなったのだ。
2021年秋に彼らはカザフスタンに赴き、AlmatyやAstana等へ行き、現地のミュージシャンやアーティスト、マスメディア従事者たちとも交流している。
そしてこの2人のファンはハバールテレビのメディアセンターで、イルラン氏のインタビューを受けたのだ。
<進め!セントペテルブルグ> の番組の2人の創設者は少しばかりカザフ語がわかるようだ。
初めてカザフスタンにやって来た彼らは、この日はテレビ局のトーク番組 <Today> に出演した。
イワン:僕たちはDimashのバタの祝福をきっかけにカザフスタンへやって来ました。
“New Wave ” の時に彼が僕たちの為にYouTubeの番組で祝福をくれたんです。
もしこのチャンネルを企画、運営していなかったら、多分一生カザフスタンに来ることはなかったんじゃないかな。
この旅ではたくさんの人に出会いましたよ。
その方たちは皆さん僕たちの旅行が順調にいくように手伝ってくれました。
ヌルラン・コエンバエフさん、サモイさん、アルジャさんも僕たちの為に祝福を贈ってくれました。
カザフ族のバタの風習は、僕たちにも関係があると思うんです。
それにみんなのDimashへの愛は周知の通りですしね。
トルゲン・ムハメットさんとお会いした時、彼も又Dimashに厚い祝福を贈りました。
音楽界の人だけじゃなくて、普通の観客、リスナーもみんなDimashへ期待と祝福を贈り、彼の全てが順調で夢が叶うことを願っているんです。
アレクサンダー:僕の考えてることを言いますね。
ここの人達はみなさん相手のことを “様/さん(敬称)” 付けして呼んでいることに気が付きました。
歳がそんなに離れていない人同士でも相手のことを “様/さん” 付けして礼儀と尊敬を表しているんですね。
それと、カザフ人の伝統・風習には興味をそそられます。
彼らはとても もてなし上手です。
Dimashについては言いたいことがたくさんありますよ。
彼がずっと自分の原則を厳守していることに感謝しています。
彼は音楽を愛し、音楽には国境もなく、自由であって欲しいと願っています。
恐らくそういうことだから、世界の眼を彼に不断に惹きつけられるんでしょうね。
僕は彼がもつこの理想の火をいつまでも絶やさないで欲しいと思っています。
彼の選択は正しいのです。
彼自身のクリエイティブな道を歩き続けて欲しいですね。
彼の音楽のクリエイティブな選択に賛同しない人もいるかもしれませんが、彼はまだ若いから道はこれからまだまだ長いので、世界のいろんなところで経験をしていろんなスタイルやジャンルの音楽を試してみて、最終的に誰にもまねできない “専売特許” となるものを探し当てるでしょう。
長い年月が経ったら僕らはDimashのことを音楽界のレジェンドと呼ぶようになるでしょう。
彼は成し遂げると思いますよ。
(ナレーション)
現在、Dimashも新たな試みを行っている。
2年にわたる新型コロナの影響の後、国際的な音楽のコンテストの審査員を務めてみた。
そこで違った領域でも認められ、我々は彼にある大きな意義と深い意味ある変化を見ることができたのだ。
R:Dimash、私はカナダのDearsを代表して、この番組を通して君に心からの挨拶をします。
私も父親であり、また一人の宗教に携わる者として、君にバタの祈りを贈ります。
君の未来に計り知れない成功がありますように。
これは多くの人々の希望も込めて祈ります。
自分の音楽の道を続け、初心を忘れないことを願っています。
君と君のチームの人達が絶え間なく努力しているのを見て私達は心から嬉しく思っていますよ。
純粋な品格を永遠に保ち続けることを願います。
君の音楽の天性の才能に浸っています。
君は君の祖国の宝の子です。また全世界における音楽家です。
君は私達がカザフ人を知るための扉であり、君はその重責を負っているのです。
私達は君の選択と努力を尊重しますよ。
U:クレムリン宮殿でのコンサートの時、たくさんのお菓子を持って行ったんですよ。
しかも見栄えのいいお菓子やチョコレートを特に選んでね。
(妻の)アイカンが現場でそのお菓子を撒いていたら、(ロシア人の)警備の人達が不思議そうに「何をやっているんですか?」と言いながら、彼女を追い返そうとしたんです。
それがカザフ人なんですね(笑)
どこへ行こうと自分たちの伝統儀式や風習を持ち続ける。
これもまた良い祝福ですよね。
我々の良い伝統風習は、理解する人とできない人がいます。
「これは何ですか?」「どうしてそんなことをするのですか?」と聞く外国人もいるでしょう。
その時は「これがカザフ人のお祝いのやり方ですよ」と説明するでしょう。
機会があれば彼らには我々の伝統風習を説明するのも良いことですよね。
アメリカのニューヨークのコンサートでは、Dimashはライブでドンブラを演奏しました。
舞踊団がカザフのダンスも披露しました。
彼はカザフの曲を10曲近くも歌い、ドンブラを演奏しました。
コンサートのバックスクリーンには我々の祖国の風光明媚な自然も映し出されました。
それとAstanaやAlmatyの都市の風景も。
ドキュメンタリー方式でコンサートのバックスクリーンで放映したのです。
クレムリン宮殿のコンサートでは、会場のお客さん達もお判りになったと思いますが、Dimashは観客とは完全にロシア語で話すことができたはずですが、やはりカザフ語で通しましたよね。
そしてステージの両端にあるスクリーンの一方にロシア語、もう一方に英語の翻訳字幕を付けたのです。
彼はとてもきれいなカザフ語で会場の観客と交流をしました。
過去を振り返ってみても、このようなコンサートは、カザフスタンが成立して以来ありませんでした。
国外でこんな高水準で、更に文化を押し出すような価値あるコンサートをした者は今までいなかったのです。
モスクワ、アメリカ、中国…どの国、どの都市に関わらず、Dimashがやってきた我々の音楽芸術への貢献はとても多く、非常に重要なことなのです。
時々私はみんなに冗談を言うことがあります。
大きな家をあげて、金のイヤリングをしたお年寄りがこの国民的アーティストに勲章を与えるべきだ、とね。
L:一人の歌手を好きということは、必ずしもその人と交流しなければいけないわけではないのよね。
勿論、Dimashとはお知り合いになりたいとすごく思ってるわよ。
彼のアカペラを聴いてみたいわ。
すごく興味があるのよね。
だって彼には卓越した歌の天分があるもの。類稀なる才能がね。
描いている夢が実現することを祈っているわ。
いろんなスタイル、ジャンルに挑戦して欲しいわね。
チャンスがあったら彼とゆっくり話がしたいわ。
Dimashってとても良くできた子だと思うわ。
曲をあれほどのレベルで歌えるなんて、彼はきっと頭のいい、悟った人に違いないもの。
彼は腰が低くて落ち着いていて、寛大な心を持った美しい青年だと分かるわ。
N:私達の息子Dimashよ、どの国に行ってもどの都市でコンサートを開いても、どんなステージが待っていても、どんな文化背景を持った観客、リスナーでも、Dimashのコンサート全体は 依然としてカザフスタンやカザフ文化の要素がはっきりと見て取れる。
"カザフの子" という役目を以てこのようなやり方で彼の祖国と民族への愛を表現している。
Dimashは英語、日本語、中国語で多くの曲を歌っている。
それにロシア語でも多く歌っている。
これらの曲を聴いているリスナーは、コンサートのこういう要素や細部を感じとることができるでしょう。
Dimashはカザフ民族、国民が誇れる"カザフの子" という肩書を持つ。
こんにち、これほどまでの高い影響力を持つことができたのは、Dimashだけだ。
彼は出来得る限りの力で自分の祖国とカザフ族の音楽文化を広めようとしている。
民族文化の自信を高めたのだよ。
この点において私達はこれを誇りに思うべきなのだ。
カザフスタンや世界中にいるカザフ人の中からこのような音楽の天分のあるこどもが出現して、世界各国のファンの注目を集めたということは我々にとって幸運なことなのです。
勿論、このような大きな栄誉の下、私達はいつも心からの祈りを捧げる。
彼をお守りください、と。
彼が健康でありますように、彼の芸能人生が穏やかで長きにわたりますように祈ります。
A:もし彼がカザフスタンだけで活動するのなら、多くとも年に一回のコンサートしか開けないだろう。
で、その後なにをするか?
今 彼は世界中でコンサートツアーをしている。
これは正しい選択だ。
彼にはこれほどの天分と才能があるのだから、国外でコンサートをしないわけにはいかないだろう。
これは誰にでもできるというわけではないからね。
彼はカザフ語が非常に上手だし、ドンブラ、ドラム、ピアノという楽器にも精通している。
Dimashのような卓越した天分を持っている人間は非常に少ないのだよ。
彼は世界の民だ。世界に目を向けるべきなのだ。
そして世界ツアーを行っている。
コンサートの会場で観客は彼と一緒にカザフ語の歌を歌っている時はなんと感動的だったか。
彼は芸術に身を捧げるその精神と風格を持っているのです。
L:彼のその一生の最も大きな目標は、世間に美しいものをもたらすことだよ。
Dimashは彼の音楽の魅力で人々の心を掴んでいる。
大事なことは、初心を忘れないこと、養われてきた自分の民族の伝統と文化から離れないことだ。
彼には学識があり、知恵や理性がある。
彼には自分が選んだ目標に向かって突き進んで欲しい。妥協せずに。
ある日私はDimashと話していた時、彼に「どこに住んで仕事をしたいか」と聞いたことがあるんだよ。
そうしたら彼はこう答えたんだ。
「世界に残る音楽アーティストになりたいんです」と。
彼は数万の観客を集客する大きなコンサートを開くこともできる。
それに巨大なファンダムが彼に寄り添い応援しているよね。
B:彼がやらなければならないことはとても多いのね。
ある地方から別の地方への移動は大変なものですよ。
私もよく長距離の飛行をしますから 旅の疲労はよく存じております。
あの頃の芸術に従事していた者の中で、今も生存しているのは私だけになってしまいました。
シルキバエフさんや他の方は皆さん逝ってしまわれました。
多くの同年代の方々も亡くなってしまいました。
もう私だけです。
それで私は若い方々にどうしても批判やアドバイスをしてしまうのです。
でも人によっては気分を害されます。
私ももうすぐ天に召しますでしょう。
そうしたら誰が若い方々に必要な批評や教育ができるのでしょう。
よく彼らにこう言います。
あなた方が 欧米の流行ばかりを追っていたら、私達の伝統文化は失われてしまいますよ、と。
Dimashは歌だけでなく国家間の文化の使者としても既に成功しております。
彼はカザフ族の芸術と音楽を世界中の観衆やリスナーに届けました。
Dimashのファン達が空港で、彼の歌で彼を迎えているのをよく見ますわ。
これは幸運なことですね。
これは彼らがカザフの民族と文化を好み、認めて下さったということなのです。
ですから私はいつもDimashには「私の子よ、あなたはまだ若いわ。一歩一歩しっかりと足を地に付けて歩んで行きなさい」と言うのです。
そうしましたら彼は「Apa、一生歌うだけとうわけにはいきませんよ!僕は若い世代のミュージシャンを育てたいのです」と言いましたの。
彼の目標、計画は大きいのです。
彼は歌でお金を稼ぐということを思っているわけではなく、彼は今、民族音楽という芸術を子供たちにどうやって教えていくかを考えているのです。
私達はみな、生きていた証を残すべきです。
私達の継承者を育てなければならないのです。これは非常に大切なことなのです。
ですから私はDmashが健康でありますようお祈りします。
神が彼に力をお与えになりますように。
彼が芸術の旗を高らかに掲げることを願っております。
カザフスタンが、だた土地が広くて農産物や地下に眠る鉱産物、石油資源だけで世間に知られる国に留まらないことを願います。
高いレベルの伝統文化芸術でも世間に知られることを願っております。
Dimashのような素晴らしい才人と同じ時代にいることができたことを、私はこの上なく光栄に思います。
私はもうすぐ92歳になります。
Dimashの時代に生きていられましたことを、心から喜びを感じております。
(ナレーション)
大きな夢を抱いたカザフ国民の子、Dimashは、偉人のバタの祝福も受けるのである。
これは2017年に収録されたビデオである。
若き歌手は、中国での大会を終えて祖国へ帰って来た時、彼の夢はカザフスタンの首都のアリーナで満席のコンサートを開くことであった。
彼はこの夢をカザフスタン開国の大統領であるヌルスルタン・ナザルバエフ氏に告げた。
民族和睦大会の期間中でのこの接見で、大統領はDimashに祝福を贈ったのだ。
(当時の)大統領:私は君を応援している。
君の夢が叶うことを願う。
君は自分の努力でこんにちの成功を収めることができた。
また神から与えられたその声を大切にしなさい。
ここで私からのバタを贈る為に今日は特に君を呼んだのだ。
君の健康と、君の未来が光と希望で輝き、幸福な生活を送れることを祈る。
神が君に力をお与えくださることを願っている。
民族と国家の為に尽力して欲しい。
君の天分と努力で益々高みに上れることを祈る。
(ナレーション)
彼はカザフ人の音楽と芸術を世界中の観衆に届けた。
心を打つ歌を歌い、我々の伝統楽器を渾身で演奏する。
美しい民族舞踊を世界の舞台にもたらした。
我々の美しい伝統の民族衣装を観客に見せつけた。
我々民族が熱心にもてなす性格を見せてきた。
我々が数世紀にわたって継承してきた悠久の伝統風習や文化遺産を世界の人々に紹介してきた。
常に慈悲と喜びで希望をあらゆるところにもたらした。
その為彼は多くの人からの注目の的となり、また様々な美しいバタの祝福を受けるに値するのだ。
世界の様々な民族の観衆やリスナーが熱心に彼を激励、期待し、祝福をしている。
そしてDimashが留まることなく更なる大きな、そして新たな成功をおさめることを応援している。