これは、世の中で言われていること、
お医者さんが言っていることとは
全く逆のこと、

と言ってもいいような内容です。

それは、

耳鳴りは

「よくわからない」病気

だからです。

だから

諸説いろいろあって、
いろんなことが言われているんですね。

実は、
何千年も前から研究されてきたのに、
です。

だから、

「治らない」
とされてきました。

要するに
「わからない」
からです。

とにかく、
私どものスタンスは、

「あなたの耳鳴りがよくなればいい、
楽になればいい」

「今の苦痛、不安から解放されて
前みたいに、いや前よりも
いい気分で過ごせるよう、

ささやかながらも
お手伝いをしたい」

そういう立場です。

ですから、

そんなの嘘だ!とか、
これこそ真実だ!とか、
誰々が言ってるからーとか、

科学的、非科学的とか、
 

そんなことはどっちでも良くて、

そんなことより、
あなたのためになる情報なら、
なんでもお送りしていきます。

今回のトピックは以下の3つです。

1.細かな観察・分析をしてはいけない
2.耳を守ってはいけない

3.耳鳴りを治そうとしてはいけない

 

 

  1.細かな観察・分析をしてはいけない

 

よくいらっしゃるんですよ、
こういう患者さん。

今、スマホやインターネットで
すぐ調べられるでしょう?
 

…私より、詳しいんです!

たくさん調べてきて、
いろんな情報
お持ちなんです。

「先生、
こんな風にかいてありましたー」
とか言って。
 

で、見せてくれるんです。

“耳鳴り記録”、
“私の耳鳴り日記”。

「今日の耳鳴りは昨日よりも若干大きく…」とか、
「音のタイプはこうで…」とか。

…………。

私ね、
日記続いたことがない人なので、
うらやましいくらいですよ。

もう、すごいです。

さて、実はこれ、
あなたが耳鳴りをよくしたいのなら、
大問題です。

これ、やっちゃいけません。

え?なんで?
病院で相談できないじゃん!

まあ、初診であればね、
自分の症状を説明しなければなりませんから、
記録したり、調べたりされて当然いいんですけど、

もう、もう、やめてください。

調べること、情報を得ること、記録すること、
観察し…といっても見えませんから、耳で聞いて観察し、分析。

これらはすべて、
耳鳴りを強化し、
どんどん悪化させます。

要するに、
耳鳴りに対する
感度を高めちゃうんですね、

耳鳴りの学習をさらに
自分の耳と頭に
させているんです。

しかも、
だいぶ集中して、
エネルギーを注ぎ込んでいます!

聞きたくもない耳鳴りを、
自分から耳を澄まして聞いて、

さらに

比較したり、
分析したり、
文字にして記録したりして…

こんな経験ありません?
 

これっぽっちの小さな出来事とか、
あれ、いつの間にか、指切ってた、とか、
ちょっと何か臭う気がするとか…

あれって気づいた小さなことが、
注目して、気にして、
何度も見たり確認したりするようになって…

しかも、そこに、
「ああっ」、とか、
「やだなあ」とか、

不安とか心配とか
そういう感情も伴って、

そんなことやっているうちに、
 

これっぽっちにしか感じなかったことが、

こーんなに大きく、
強く感じるようになっちゃう。

嫌いな人とか、
嫌いな音、
嫌いな感触、嫌いな匂いとか、ね。
 

なんか
考えただけでも
気分悪くなってきたりしますもんね。

これは、

普段いろんなことがある中で、
たまたま注目して、意識して、
ってやってるうちに

感覚がとぎすまされちゃうんですね、

仕事や趣味なんかでも
そういうのありますよね。
 

ほら、
音を聞き分ける方たちって
いますでしょ?

音楽関係とか、音響機器関係とか、
私らわかんないようなところまで
聞き分けますよね。

この音はちょっとなあ…

とか言って。

ほら、
缶詰をたたいてその音で、
中身の状態をチェックする職人さんとかいますしね。

感覚は、
鍛えれば、
とぎすます、敏感になることができるんですよ。

逆に、
うるさい環境や雑踏の中で
平気でいるってこともできます。

めちゃくちゃ騒がしいところでも、
集中したり、何か没頭したりしていると、
「なんか音鳴ってた?」なんてこともありますよね。

これは、
うるさい音になれてしまっている
っていうこともありますが、

音自体は聞こえていても、
人間はそれを無視することもできる
ってことなんですよ。

私、実はけっこうな田舎に住んでいるので
…初夏になりますとね、5月くらいですね、
夜になるとカエルの大合唱が始まるんですよ。

家の周り、田んぼだらけなんですね。

でも、それがうるさくて
気になって眠れないってことはないんですね。

季節の風物詩で、
それが当たり前、
逆に心地よかったりなんかします。

もちろん、
カエルが大嫌いな方にとっては、
発狂ものですけどね。

「気持ち悪―っ」てね。
 

ね、
世の中はホント、
音だらけなんです。

鳥の声、
虫の鳴き声、
夏なんて、セミがうるさいくらいですよね、

工事の音、
エアコンや換気扇の音、
パソコンやコピー機や電化製品も音出してますしね。

一見静かな図書館だって、
結構ざわざわしてたりしますしね。

というように、
 

この世の中、
様々な音が鳴っている中で、
 

我々人間は
いちいちその音を
聞いていないんですよ。

一つ一つ
全部聞いていたら、
おかしくなっちゃうでしょ?

でも、人混みの中で、
自分の名前を呼ばれたら、
気づくってこともできる。

不思議ですね…。

これは、脳のおかげなんです。

脳は音を聞き分けています。

その時、その人にとって大事な音は拾って、
それ以外は無視。

でも、
聞き耳を立てたり、
意識すれば、しっかり聞こえる。

さて、
耳鳴りはたぶん
これまでもしていた。

でも、世の中、雑音だらけなので、
そちらのほうがうるさいので、
脳は無視していた。

時々、山や高いところに行ったときに、
耳がふさがったようになって、
その時に「キーン」とか、「ジー」とかすることは誰でもあります。

その音を脳がたまたま
何らかの原因で、
拾って、自分で学習して、強化して、

定着してしまった。
 

しかもその時に、
「何これ?」「なんかやばくない」
なんていう不安や恐怖の感情も起きるので、

ますますこれっぽっちだった音が、
とぎすまされて
どんどん大きくなってしまった…

それが、あなたの耳鳴りの始まりです。

ですから、

絶対に自分の耳鳴りを
観察してはいけません。

自分から
感覚とぎすまして
聞きに行ってはいけません。

だって、そうでしょう?
 

意識して、注意して聞けば、
どんどん大きく強く聞こえるようになっちゃいますよね?

誰のせい?

脳のせいです。

病気とかなんかじゃなくて、

それが、
脳の働き、特性なんです。

繰り返します。
 

耳鳴りの観察、分析、
ましてや
詳細な記録、調べること、

やめましょう。
 

 

  2.耳を守ってはいけない

 

はあ?

耳が疲労したり、傷ついているから、
耳鳴りがしたら、
「耳は大事にしなければいけない」って聞いたよ!

そうなんですよ、
 

そもそも耳鳴りは耳の病気だという話になっているので、
耳の病気なんだから耳を守らなければ、
と考えてしまうでしょう。

 

しょうがない。

実際、そうでしょう?

お医者さんも、ネットの情報でも、
「大きな音を避けるように」「耳を大事に」
と謳っていますよね。

しかし、

あなたが耳鳴りのつらさから脱却したいのなら、
ここであなたに注意しておかなければなりません。

絶対に耳を守ってはいけません。

耳の病気だから耳を守るべきだと、
みな思っていますが、
 

実は、
これを止めることで、
耳鳴りの苦しみから解放されます…

さきほどからの話で
ご理解頂けました?

納得いただけます?

どうも耳鳴りは
耳の病気と言うよりは、
脳が関係している、いや脳こそが耳鳴りを生んでいるということ。

まあ、
病気の耳鳴りもありますのでね、
これは一概には言えません。

まずは必ず耳鼻科を受診してくださいね。

今お話ししているのは、

耳には特に異常がない、
と言われたあなた達のことです。

あなたの耳鳴りは
「耳の病気」ではありません。
脳の仕業です。

あなたの耳は

「耳鳴りの耳」、
というか、
 

「耳鳴りの脳」
になってしまっているのです。

これを変えなければいけません。

そのためにあなたは
これをやらなければいけません。

あなたは、
音をたくさん
聞かなければいけません。

耳に、
いや、脳に
様々な音をもっともっと聞かせてあげなければいけません。

これは簡単です。

昼間、
昼間じゃなくても何かやっているとき、
仕事、人との会話、運動、趣味…

そういうときは
周りも様々な雑音であふれていて、
耳鳴りはかき消されています。

どうです?違いますか?

意外と忘れている時間、
気にしてない時間、
ありませんか?

そういわれてみればってこと、
ないですか?

…あるでしょう?

静かになれば、
どんな小さな音でも
大きく感じます。

ほら、
夜中に冷蔵庫の音が大きく聞こえたり、
ちょっとした物音でもびっくりして目が覚めちゃったり…

なんてことありますでしょ?

静かな環境では、
ほんのわずかな音でも
大きく聞こえる。

しかも
際立って
聞こえる。

だから、
 

静かになったら
自分の中の耳鳴りが大きく聞こえるのは
当たり前です。

なので、

常に自分の耳に、脳に、
音を聞かせ続けるのです。

静かな時、静かな環境におかれたとき、
なんらかの音を
聞かせるのです。

これは、何でもいいです。

「ガッテン!」という合言葉の有名な番組では、
「滝の音が耳鳴りに聞く」
と放送していました。

どんな音がいいのか
…これは、
考える必要はありません。

考えてはダメです。

その理由は
またおいおいお話しします。

自分が好きな、聞いていて心地いい、
楽になる、満たされる…
楽―に聞き流せるものなら何でもいいです。

要は、今、
あなたの耳と脳は、
「耳鳴りを聞くための耳と脳」になってしまっているんです。

本来聞くべき音、心地いい音、
世の中の様々な音を
聞かせてあげるべきです。

耳鳴りなんか聞いてる場合じゃないんです。

耳と脳に本来の仕事をさせてあげるんです。

「耳が悪くなっちゃうんじゃないの?」

心配になりますよね。

大丈夫です。

よっぽど大きい音でなければ大丈夫です。

むしろ、
逆に静かになって、
耳鳴りしか聞かない状態のほうが、ヤバいです。

繰り返します。

耳を守ってはいけません。
 

 

   3.耳鳴りを治そうとしてはいけない

 

「バカを言うな!」

と思われたでしょう。

しかし、

耳鳴りの苦痛から解放されたいなら、
これは絶対やってはいけません。

耳鳴りを治したい、消し去りたい…
強く願い、耳鼻科をはしごし、
ネットや本で調べまくったでしょう。

どうです?そうでしょう?

しかし、これを止めることで、
意外にもすんなりと
耳鳴りから脱却することができるんです。

病気は、戦っていいんです。
本当の病気は強い気持ちで戦って、
打ち勝ちたいところですよね。

しかし、

耳鳴りは
「病気」とは言えないんです、

実は、これはほかでも述べていますが、
これは病気というよりは、
本人にしかわからない現象や、症状といったところです。

耳鳴りは
耳の病気とは言えません。

脳の仕業です。

自分の脳をコントロールし、
耳鳴りの苦しみから解放されたいのなら、
あなたはこれをやらないといけません。

あなたは
「耳鳴りを治そう」「消そう」
と戦うことをやめなければいけません。

そう、さきほどからずっと言ってきたこと、
調べたり、考えたり、記録をつけるようなことも
いけません。

これは簡単です。

耳鳴りは病気ではない。

脳の仕業。

しかも、実は誰もが鳴っている。

生きているんだから、耳も脳も活動してますしね、
何らからの音は生じています。

まず、
この事実を
受け止めてください。

耳鳴りと戦っている状態というのは、
常に耳鳴りのことを意識し、
耳鳴りの活動を脳に与え続けているということになります。

「耳鳴りを治そう」「消そう」
そういう意識を一切捨て、
脳に耳鳴りとは異なる活動をさせてあげましょう。

え?どうやって?
無理だよ、こんなに鳴ってるんだから、
気にしないなんて無理だよ!

そうですよね。

気にしない気にしないって思えば思うほど、
余計気にしちゃいますもんね。

だから、
気にしない、意識しない
っていうアドバイスはだめですね。

じゃあ、どうすりゃいいの?

ずばり、言います。

…馬鹿になることです。

は?
おまえ、
ふざけたこと言ってんじゃないよ!!

まあまあ最後まで聞いて、
ほら、
楽になることが大事ですよ。

耳鳴りについては馬鹿になる、

「なにそれ?」「だから?」「ただの雑音でしょ?」…
 

それくらいの気分になることです。

ほかのもっと大事なことに
エネルギーを、
この貴重な脳の活動に向けるんです。

耳鳴りに費やしている
脳の活動を、
もっと別のことに移すんです。

要は、気分転換です。

別の活動で、
耳鳴りへの意識を上書きする。
上書きです。

これは、なんでもいいです。

耳鳴りへの意識、注意、活動を
別の方へ移すんです。

音楽を聴く、体を動かす、お酒を楽しむ、
ドラマや映画を見る、おしゃべりする、ゲームをする…
なんでもいいです。

繰り返します。

耳鳴りを治そうとしてはいけません。

戦ってはいけません。

馬鹿になりましょう。
 

  まとめ

 

では、今回のまとめです。

耳鳴りで耳鼻科にかかり、
「特に異常はありません」とか「様子をみましょう」
と言われたあなた。

耳鳴りの観察、研究、記録…

絶対やってはいけません。

耳を守ってはいけません。

耳鳴りの耳と
耳鳴りの脳に
耳鳴り以外のもっといい音を聞かせてあげましょう。

そして、
耳鳴りを治そうと
がんばってはいけません。

意識しない、
注目しないことが
大事です。

自分の脳にもっと別の、
楽しい、満たされるような活動を
させてあげましょう。

 

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