もう、わたしは倒れそうだ。

今回は、いよいよ「時間」について見ていこうとペンを取った。

まず始めにノートに書いたのが、「時間」。
そして次に、「時の間」。

 

時の間。

 

「人間」の章と同じ構造じゃないか。

人間とは、
人と人(物)との間のこと。
人そのもののことじゃない。

 

ということは——

 

時の間とは、
時と時の間のこと。
時そのもののことじゃない。

 

つまり、
「今」のことではないのかもしれない。

 

すぐにここまで来て、わたしは面食らった。
これまでにも、「時間」や「今」について、たくさん知ってきたつもりだったからだ。

でも、「時間」という言葉を、落ちついて解体したことはなかった。
まさかここまで、言葉がそのままを現しているなんて、思ってもいなかった。

 

わたしは比較的、理屈的で、哲学的な人間だ。
だからきっと、こうして言葉から入ることが、しっくり来るのかもしれない。

難しくない。
本当に、ただ言葉をそのまま見ただけだ。

 

これまで、どれだけ「時間」という言葉を聞いてきただろう。
どれだけ口にしてきただろう。

 

言葉は、ずっとそのまま、語っていたのだ。

 

本当のことは、隠されていない。
見ようとしてこなかっただけだ。