ちょっと悲しいお話しになります。


わたしが25歳のときに
亡くなった父とのことです。

父はわたしが実家近くに戻ったのを機に
透析に通っていた病院を
わたしが仕事が終わってから
車で迎えに行けるよう
夜9時に透析が終わる病院に転院しました。

父が透析の日は会社から電車で帰宅して
車で父を迎えに行きました。
病院の前に車を止めて父が出てくるのを
待ちます。

ケータイのない時代なので
だいたいの時間に迎えに行って
一緒に帰るみたいな感じです。

たまに早く終わると
父は歩いて駅に行ってしまったり
タクシーに乗ってしまうこともありました。
そんなときは透析仲間の方が
「お父さん、もう帰ったよ」 
と教えてくれてわかったり
わからないまま待ちぼうけしたり

あの頃、ケータイがあれば
一度も空の車で帰ることなかったのにな。


そんな父を母との旅行に送り出したことが
今でも昨日のことのようです。


25年間生きてきてお葬式は3回目ですが
大人になってからは初めて

人間ってある日突然消えちゃうんだ
わたしと同じ世界にいないんだ

毎日毎日涙って無くならないんだって思うくらい泣いてました。



旅行の最終日
父はわたしに早く会いたい
早くお土産を渡したいと
1本早い新幹線に乗るため
駅の階段を走り
倒れてそのまま亡くなりました。


お葬式のあとも、、、

電車で会社から帰宅して
車で父の透析の病院の前に行ったことが
何回かあります。
もういない、出て来ないことは
わかっているけど
どこかで期待してたし
又その時間が愛おしかったのです。



韓ドラ『百人力執事 願い、かなえます』は

死者に触れると甦らせることができる葬儀社勤めのヒロイン25歳が霊安室で死者の最後の願いを聞くというお話ですが最終話の死者がヒロインの父でした。


わたしが
父が亡くなった知らせを受けて
駆けつけたのは名古屋の病院で
父は霊安室にいました。

あのとき父と話せたらとどんなに願ったことか


2月にお墓参りが出来たこと
飛行機を手配してくれた次女に感謝です。




今夜はヤムニョムチキンを食べます😊