• 企画意図

<見知らぬ存在とのロマンス>

私たちが悪魔について知っていることは少ない。
人間の欲望を煽る危険でセクシーな悪い男のイメージくらい?
ところが悪魔を意味する数多くの単語の中でデーモン(demon)という単語が興味深い。
「(運命を)分ける」という意味の古代ギリシャ語「daiomai」を語源としたデーモンは本来人間の守護神を意味したが、悪魔にその意味が変質した。
悪魔になってしまった守護神、デーモン。 
ところでデーモンが愛する女に会って再び守護神になったら?
その想像から始まった話がまさに「マイデーモン」だ。 

人間と契約を結ぶことが存在理由の私たちのデーモン「グウォン」
彼は「エルメスを着た悪魔」のような財閥相続女ドヒと契約は契約だが、契約結婚を結ぶことになる。
同じ人間同士でも差を克服できず破局に突き進みがちな結婚生活。
果たしてグウォンとドヒはこの契約を、そして結婚を守ることができるだろうか?

デーモンと人間という異種、男性と女性という異性。
性格から価値観、まして「かける派」「つける派」の好みまで異質感の最高形態である彼らのロマンスは険しい。そのため、さらにわくわくする。

<救援者あるいは破壊者>
「私は人間に幸せになる機会を与える宝くじのような存在だ」
人間の立場ではまるでサラ金業者のようなデーモンだが、彼は自らを宝くじだと思っている。
人生の危機に手を差し伸べ、結局は地獄に導くデーモンとの契約。
果たして彼は救援者なのか破壊者なのか。

混乱した救援と破壊の綱引きの中で、
お互いを破壊するが、それでお互いを新しいチャプターに導く相互救援ストーリー。 

<本性の絆>
サソリがカエルに自分をおんぶして対岸に連れて行ってほしいと頼むと、カエルが尋ねる。
『あなたが私を毒針で刺さないことをどうやって信じるの?』
『君を刺したら私も一緒に溺れて死ぬのに、私がどうしてそうするの?』
サソリの答えにカエルはサソリを背負って川を渡り始める。
しかし川の真ん中あたり、大きな木の枝に驚いたサソリはカエルの背中に毒針を刺してしまうが…
カエルは全身が麻痺したまま水中に浸かりながら尋ねる。
『なんで私を刺したの?私たち二人とも死ぬことになったじゃないか』
サソリが悲しく答える。
『それが私の本性だから』

愛するドヒにとって守護神のような存在になることを決意したクウォン。
しかし、デーモンとしての本性の束縛からを脱せないことに気づき、挫折する。
果たして彼は「デーモン」の本性を脱することができるだろうか?

  • 人物関係図


  • 登場人物
〇主要人物

ト・ドヒ (キム・ユジョン)
도도희 (김유정)

「誰も信じられないミレグループ美女」

未来グループ系列会社、未来F&B代表であるドヒは甘じょっぱいを行き来する「ソルトラテのような女」だ。
気難しいのに柔らかくてか弱いのに強靭だ。
「ト・ドヒ(도도희)の仮面をかぶったド・ラヒ(도라희)」というニックネームらしく、高慢で優雅なふりをするが、実はイカれ(또라이 (ットライ))気質の可能性が高い。

チョンスクの子供たちの中で異邦人として育ったドヒは、世の中の道理を早く悟った。
愛だとか幸せだとかいうことに冷笑的だ。
ただ「必要な人にならなければならない。」自らをむち打ちながら過ごしてきたためだ。

しかし、グウォンを見る度に心が揺れ、理性と感情が別々に遊ぶのに…
まるで違う世界から来たようで、犬と猫の言語が違うようで
会うたびにうなり声を上げるのに忙しい。
こんなに惹かれるが、この男は本当に合わない。

『私があなたのようなことのせいでドキドキすると思う?』と言いながらも震えるこの感情をどうすればいいのか。



チョン・グウォン (ソン・ガン)
정구원 (송강)

「致命的な魅力の完全無欠な存在。しかし能力を失ったデーモン」

彼を一つの文章で表現すると「暖かいアイスコーヒーのような男。」冷たいが暖かい。

彼は自分の仕事が好きだ。
人生は不公平だが、契約は誰にとっても公正ではないか。
罠にかかったように苦痛の中を生きていかなければならない可哀想な人間たちにとって、自分は一種の宝くじだから。
『天国のために地獄のような現生を生きるのか、天国のような現生を生きて地獄に行くのか。』
簡単な問題だ。

恐れることのないグウォンの望みはただ一つ。捕食者として格好よく永生を送ること。
「しがない人間とは違う」と自慢する彼は実に能力のあるデーモンだった。
彼女に会うまでは。

一方、200年以上も名前を変えながら、跡継ぎよふりをしてソノル財団理事長を務める
グウォンを見て事情を知らない人たちは「血筋は争えない」と感嘆する。

チョン・イルォン、チョン・イウォン、チョン・サムォン...チョン・グウォンは彼の9番目の名前だ。
グウォンはまもなく「チョン・シブォン」になる自身の運命が苦しい。
『よりによって名前をチョン・イルウォンから始めて…』

ト・ドヒという変な女は彼の名前が甘いんだって。
人工甘味料のような偽物の甘さとかなんとか。



チュ・ソックン (イ・サンイ)
주석훈 (이상이)

チョンスクの甥。米国で経営学の学位を取ったミレ投資代表だ。

世界中をさまよう両親の影響かな?
いつも自由な姿のソックンはアメリカ留学時代、ドヒと良い所悪い所全部見る仲で
チョンスクの家族の中でドヒが唯一頼れる存在だ。

しかし、ドヒのそばにチョン・グウォンが登場した瞬間、  
心の奥底で何かがうごめくのを感じるが...



チュ・チョンスク (キム・ヘスク)
주천숙 (김해숙)

気難しいが憎めない私たちのチュ夫人。

素手で未来グループを築き上げて屈指の大企業にした創業主で
売れっ子事業とは裏腹に、子育ては大失敗だ。

敬虔なカトリック信者で、毎日神様に告解聖辞を行う彼女は
ドヒに真実を言えなくて苦しむ。

果たしてチョンスクが隠している真実は何だろうか?



〇ミレグループ

ノ・ソンミン (キム・テフン)
노석민 (김태훈)

チョンスクの長男でミレ電子代表だ。

エリザベス2世が最長期間王位に就いたため
70歳を超えてナンバー2にとどまっていたチャールズ皇太子と似たような立場だ。

幼い頃から事故をたくさん起こしたせいで早くもチョンスクから憎まれた。
その後、信頼を取り戻すために言うことをよく聞く長男コスプレを忠実に履行している。



ノ・スアン (イ・ユンジ)
노수안 (이윤지)

チョンスクの次女であり、ミレアパレルの代表だ。
 
フランス・パリに狂って一人だけのパリの中で暮らす彼女を、人々はパリ・スアンと呼ぶ。
上品なふりをするが、双子の息子オースティン・ジャスティンによっていつも本当の姿が飛び出す。



キム・セラ (チョ・ヨニ)
김세라 (조연희)

ソクミンの妻 ミレ電子の常務
 
大韓民国を代表する製薬会社の長女で上流層の典型だ。
温室の中の草花のように社会的仮面をかぶって暮らし、感情を簡単に表さない。



ノ・ドギョン (カン・スンホ)
노도경 (강승호)

ソクミンとセラの一人息子でミレ電子本部長だ。
 
親の前では透明人間のように振る舞うが、実は怒りを抑えながら危険にさらされている。
彼の歪んだ怒りは弱者に会った時に加減なく現われるがな
特にドヒに敵対的な感情を露骨に表出する。



オースティン、ジャスティ 
(パク・ドユン、カン・ダオン)
오스틴, 저스틴 (박도윤 강다온)

スアンの双子の息子でニックネームのいらない、
名前そのものがニックネームのような黒髪の外国人。
 
たった1分の差の序列を決めるための戦いに人生を浪費するが
話す時だけはハーモニーがぴったり合う、世の中にかけがえのないソウルメイトだ。



〇ソノル財団

チン・ガヨン (チョ・ヘジュ)
진가영 (조혜주)

本人曰く、グウォンの唯一の伴侶人間※1

伝統的な双剣舞が得意なガヨンは
幼い頃、崖っぷちでグウォンと会い、彼に救われたと思う。
まるでアヒルの子の刻印効果のように、彼にちょろちょろついて回る。

ガヨンはグウォンの唯一の伴侶人間の役割に満足して生きてきた。
ドヒが現れるまでは。

久遠のト・ドヒというあの女がついてから
自分が辛うじて食い込んでいたグウォンの隙間が完全に消えるようだ。

※1伴侶人間・・・家族のように一緒に生きる人間



パク・ボッキュ (ホ・ジョンド)
박복규 (허정도)

ソノル財団の室長。

グウォンの執事を自任し、グウォンが人間としての人生を営むことができるように助ける。
グウォンの言葉を借りれば、ボッキュは不良品のような人間だ。
グウォンとの前世を覚えているからだ!

200年前、グウォンの最初の契約者だったボッキュは
現代にグウォンと契約をしようとして前世を思い出す。
震える地獄での記憶まですべて思い浮かんだボッキュは、グウォンに飛びつきながら叫ぶ。

『この悪魔め…私があなたのせいでどれだけ苦労したか知ってる!?』

なんとなく生まれてから恋愛したことない香りが充満する彼は、運命的な愛を夢見るロマンチストでもある。



〇ミレF&B

シン秘書(シン・ダジョン) 
(ソ・ジョンヨン)
신비서(신다정)  (서정연)

ドヒの専担秘書でフルネームはシン・ダジョン。

まるでAIのように見えるのか 言いたいことは何気に言うキャラクターで
ドヒの目つきだけ見ても本音を把握するほど気が利く。

会社では誰よりもドヒに忠実な月給奴隷だが
公私がとても明確なので、退勤後は容赦ない。

無声で生きることが世の中の平和のためにも良いとし、「無声愛者」を目指すシン秘書は
無駄にお節介なボッキュに会うと吠える。



ハン・ミンス (パク・ジヌ)
한민수 (박진우)

ミレF&B広報チーム長

部下の立場ではイライラするワーカーホリックで、愛社心が相当だ。
あれほど情熱的な彼だが、ジョンミのカリスマに押され、なぜか時々雇われチーム長のような立場だ。
会食マニアでいつも会食しようという言葉をつけて生きている。



チェ・ジョンミ (イ・ジウォン)
최정미 (이지원)

ミレF&B広報チーム代理
 
タロットカード、四柱推命、手相などあらゆる迷信に心酔した彼女は無神論者ではなく「迷信論者」だ。
息をするようにタロットカードで運命を占うジョンミは
内容が噂になり、社内専属占い師になってしまうが…
 
ハンチーム長にとって、逆らう為に会社に勤めているようなジョンミは、皮肉的な話術が得意だ。



イ・ハンソン (ホン・ジンギ)
이한성 (홍진기)

ミレF&B広報チームの新人
 
明るくて気が利かない。
常に文系出身のアイデンティティを失わず、世の中のすべてを象徴と隠喩で解釈する
彼の夢は意外にも小説家だ。



〇その他の人物

ホームレス女 (チャ・チョンファ)
노숙녀 (차청화)

路上の賭博師ホームレス。
映画「ホームアローン」の鳩おばあさんのような格好で徘徊する彼女は
気が動転しているように見えるが...
 
グウォンとドヒのそばをうろつくどこか妙な彼女の正体は…?

※画像は全てSBS公式サイトから引用、翻訳
閲覧ありがとうございました😈🩷