- 番組情報
｢私の人生の主人公は私」と言うが、誰に会うかによって、根こそぎ変わってくるのもまた人生ではないかと思います。
このドラマは妻と母という修飾語を捨てて自分の欲望に忠実だった女と、その短い出会いで、｢私の人生の脇役｣になってしまったもう一人の女の話です。
それによって繰り広げられる痴情と裏切り、堕落、そして復讐。
このドラマもやはり違わないです。
ただ、復讐が終わった後も生きていく人々の話をもう少し交わそうと思います。
残された人生の目標ともいえる復讐が終わった後の虚しさについて。
相手を崩した したって過ぎた時間は取り返しがつかないからです。
その虚しさを知っているからこそ、許しという次善策を選んだのではなかろうか。
でも許しとは、復讐の対象にももういいという慰めを与えることです。
それなら真の復讐は最後まで許さないこと。
許される機会を与えずに過去の記憶を絶えず想起させること。
私ほど君も痛いことを、私と一緒に地獄で生きていくことを。
この至難な復讐の過程で加害者と被害者が転覆したりもします。
あなたの不幸が私の幸せになれない、お互いに受けた傷と苦痛を競い合い、皆が不幸になる悲痛な結末。
地獄のようなこの悪循環を断ち切ることができるのは果たして何だろうか。
彼らの怒って寂しい心を何で癒すことができるだろうか。
人生を立て直す方法は結局相手への執着ではなく、自分を取り戻すこと。
まだ残っている、愛すべき美しいものに目を向けること。
すでについている傷は拭えず、以前の人生には戻れません。
しかし、くそったれな世の中を、これ見よがしに粘り強く生き抜いて欲しいのです。
この話にはハッピーエンドはありません。
あなたの人生は、依然として続いています。
- 登場人物紹介
チョン･ヒジュ (コ･ヒョンジョン)
정희주 (고현정)
成功した画家でエッセイ作家。 テリム病院学校法人一家の嫁
ヒジュにとって最高の時代はいつも｢今｣だ。
ヒジュは｢今見逃しやすい幸せ｣を描く画家だ。
一見下手に見えるが、率直で暖かい視線で眺めた 人物と日常を描く。
彼女の作品に慰めを感じたファンが増え、 エッセイまで出版した人気作家 過 去のものと決別するほど より良い人になってきたとヒジュは思う。
貧しかった青春は無残だった。
そのため、若さが羨ましくもなく、その時に戻りたくもない。
看護助務師として働いていたテリム病院でヒョンソンに会った。
結婚後幸せで余裕のある人生が始まったが、2人の子どもの母親で、ある男の妻で、時間は無意味に流れていった。
そして貧乏さえも輝く装飾品に見えるようにする 一人の｢女｣に出会って人生が丸ごと変わる。
ク･ヘウォン(シン･ヒョンビン)
구해원 (신현빈)
テリム女子中学校 期間制 美術教師
毛羽立った古い緑のコートを3季節を通して着る女。
ヒジュの娘の中学校期間制美術教師で、ニックネームは｢ミミ(狂った美術教師)｣だ。
ヘウォンの過去は貧しかったが不幸ではなかった。
どこでも堂々としていて、幅の広い人だった。
しかしヒジュとの出会いは大きな傷を残した。
熾烈ささえ輝いた若さは光を失い、 へウォンは作家の道の代わりに契約職の美術教師に転戦する。
大まかに食べてぐっすり寝ていたら体もこわれてしまった。
授業をするとすぐくたびれてもう美術に対する関心も失ってしまった。
ところが…そんなヘウォンの目を引く絵があった。
へウォンはその絵に予想外の名前を見つける。
チョンヒジュ、ヒジュの名前を繰り返した瞬間、 へウォンは以前に感じていた鋭い痛みを再び感じる。
忘れたと思ったのはヘウォンの傲慢だった。
時間が経てば経つほど、膿んで裂ける傷もある。
ソ･ウジェ (キム･ジェヨン)
서우재 (김재영)
ヘウォンの美大先輩 彫刻家
天才彫刻家だった父の後を追って彫塑科に進学したが、 才能よりは容姿が話題だった。
いつも何かが欠けている姿に魅力を感じた女子学生たちが多く従った。
自由な魂は身なりに過ぎず、極度に孤独な人。
父のような才能がないのでいつも不安で
その不安を隠すためにより荒っぽく行動し、 世の中の不幸を自分一人で背負っているように陰鬱な気運を漂わせた。
古くて汚れて痛いものをなでるヘウォンの絵をウジェは愛した。
アン･ヒョンソン (チェ•ウォニョン)
안현성 (최원영)
ヒジュの夫。テリム学院法人の代表取締役。
テリム女子中学校に続き、まもなく芸術高校に転換するテリム女子高が所属する
泰林学園法人の代表取締役。
穏やかな気性、誰にでも優しい口調の｢良い｣人だ。
家柄の七光りで能力に比べて多くのものを得たから 現在に満足しようと努力する現在の地位も、ヒョンソンの能力ではなく一家の七光りで母親が作ってくれたのだ。
そんな彼が唯一、欲を出して自分の手で成し遂げたのがヒジュとの結婚だった。
いらぬ怒りや諦めの代わりに｢今｣に耐えるヒジュの強さが好きだった。
いつも今より少しずつ良くなるヒジュを見ながら、ヒョンソンも一緒に成長した。
もちろん、彼らに試練がなかったわけではない。
その時を乗り越えてここまで来た。
賢聖の選択が正しかったことを証明する、誰もがうらやむ理想的な家庭。
だからヒョンソンはこの家庭を何とか守り抜くつもりだ。
■ヒジュの人達
パク･ヨンソン (キム･ボヨン)
박영선 (김보연)
テリム病院理事長 ヒジュの姑
腕利きの商人で今のテリム財団を建てた張本人。
息子のヒョンソンに執着が強い。 生まれて初めて反抗する息子と 縁を切ることはできず、基準にはるかに及ばない寄付を渋々受け入れた。
息子を奪われた代わりに孫ホスを独り占めして余生を楽しんで暮らしたい。
だれよりもヒジュを締め付ける人。
チョン･ソヌ (シン･ドンウク)
정선우 (신동욱)
ヒジュの弟 テリム病院の理学療法士
理学療法士になったのは姉のためだった。
幼い頃から体を使うところがなかった姉を助けることができるので ここなのだ。
もしお姉さんに誰になるかと思っているようでいないようで、 息を殺して生きる奥深い男。
思慮深い性格のおかげで 担当する患者たちの心も癒せる。
痛みに無神経にしようと決心したような
海原を治療しながらしきりに気にかかる。
アン･ミンソ (チャン･ヘジン)
안민서 (장혜진)
テリム病院神経外科課長、ヒジュの義理の姉。
ヒジュの本音を見抜いているような目つき、ヒジュを不快にさせる存在…。
弟より賢いという理由で、女だから差別を受けていると思う。
息子しか知らない母親にそっぽを向かれながら勉強にまい進、医大に進学した。
ヒョンソンではなく、自分がヨンソンの座を継ぐという確信で献身を尽くす。
イ･ヒョンギ (ホン･ソジュン)
이형기 (홍서준)
テリム財団弁護士 ミンソの夫。
手に入れたものはなく、頭だけ良くて弁護士になった人物。
妻のミンソを利用してテリムを得ようとする野心家。
アン･リサ (キム･スアン)
안리사 (김수안)
ヒジュとヒョンソンの娘、テリム女子中学3年生
英国留学中、中学生になる頃、韓国に戻った。
帰国後勉強には趣味がなく、ヒョンソンの学園法人でまもなく芸術高校に転換される高校に進学しようと思う。
専攻を変えるのに数回。 今は舞踊で心を固めたようだ。
アン･ホス (キム·ドンハ)
안호수 (김동하)
ヒジュとヒョンソンの息子、幼稚園児
ヒジュが留学時代にアイルランドで生んだ子供。
帰国するやいなやホスはヒジュの子供ではなくヨンソンの孫として育てられる。
赤ん坊時代を記憶するはずがないホスは
お母さんと一緒にいる時より、ヨンソンと一緒にいる方がもっと楽
イ･ドンミ (パク･ソンヨン)
이동미 (박성연)
ヒジュの友人。釣り場の社長。
かつて看護助手としてヒジュの職場の同僚だった。
ヒジュと同い年で似たような境遇なので、近い間柄になった。
看護していた患者に釣り場を相続してもらい仕事を辞めた。
見ず知らずの女に遺産を残したと陰口が多かったが ヒジュは口をつぐんだ。
ヒジュが一番困っている時に力になってくれる。
■ヘウォンの人達
ク･グァンモ (イ･ホジェ)
구광모 (이호재)
ヘウォンの母方の祖父
孫娘のヘウォンを愛情だけで抱きしめた。
成長の一途で、グァンモの誇りだったヘウォンが、様変わりした。
丸い海原にハリネズミのようにとげがある。
しかし、どうしようか、傷がついても、わが子をしっかり抱かざるを得ない。
ク･ジョンヨン (ソ･ジョンヨン)
구정연 (서정연)
ヘウォンの母。化粧品訪問販売者
18歳でヘウォンを産み、乳離れしないまま父親(グァンモ)に置いて逃げた。
自分が子どもを駄目にするのではないかと恐れて。 50歳になっても、 辛い時はお父さんから探す世間知らずのお母さん。
いつも恋仲の、趣味が恋愛の女。
ユン･サンホ (キム･サンホ)
윤상호 (김상호)
シングルモルトバー(ご飯bar)社長
元刑事。看板は相変わらず食堂なのに、内部は厳然たるバー。
たまに目つきが鋭くなって核心を貫く言葉を言うが、大部分ヘラヘラ笑ってる。
外見もいい加減で、大半の人は彼の言うことを聞かない。
イ･ジュヨン (シン･ヘジ)
이주영 (신혜지)
リサのクラスメイト、裕福ではない状況で 毎日酒浸りの父親と2人きりで暮らす。
いろんな面でリサと付き合いにくい環境で育ちましたがいつでもリサが呼ぶとそばにいる唯一の友達だ。
すべてを携帯で撮る記録王。
イ･イルソン (ソ･ジンンォン)
이일성 (서진원)
ジュヨンの父。 プロビリヤード選手出身でビリヤード場を運営していましたが、
今は回生の気配が見えない崖っぷちの状況。
ジュヨンの担任だったヘウォンに会い、人生の反転を狙う。
■その他の人達
イ･ジョンウン (キム･ホジョン)
이정은 (김호정)
ファインギャラリー館長
大学時代、天才的な才能を見せたウジェの父に憧れ、片思いした。
美貌と教養をそなえた芸術家たちの助っ人 。
若死にした父親に似たウジェの作品を見て後援してあげたいと思う。
ユン･ジョン (ハン･ジェイ)
윤정 (한재이)
ファインギャラリー キュレーター
ファインギャラリー所属作家のヒジュに憧れる。
オク･ス (カン･エシム)
옥수 (강애심)
ソヌに付きまとうミステリーな女。
※画像は全てJTBC公式サイトから引用、翻訳
閲覧ありがとうございました🎨