辻仁成さんの小説は、文庫本で売り出された時に読みました。
確か、20歳くらいやったかな

その時は、主人公の好青年、東垣内豊の気持ちが全く理解できずに、もう二度と読まないだろうな…と思ってました。
でも、3年位前に、暇つぶしにもう一度読んで見たら…
なかなか面白かったのです

相変わらず好青年の気持ちは理解できないけど、前に読んだ時には感じなかった事を感じたりして。
人って、色んな経験をして、考え方もずいぶん変わるんだなあ…
あ、不倫の経験があるわけじゃないけど


で、この前のお休みの日にゆっくりDVDでも見よう
と、TSUTAYAに行って、せっかく一人で見るんだから、主人があまり一緒に見てくれなさそうなやつにしよう
と、探してると…見つけたのです。主人はあかるーい映画とかが好みで、暗い恋愛映画は一番苦手分野

前置きが長くなったけど、感想は…
うーん、といった感じでした

好青年の西島秀俊さんや、婚約者の石田ゆり子さんなどキャストはよかったんやけどなあ。
好青年が好青年ではなく、すごく軽い感じに描かれていて、ちょっとショックでした

こういう物語って、こういう経験がある人ならすごく共感できて、切なくて、こころに残るんやろうなあ~。
私はただただ、婚約者の光子側の視点で見てしまいました。
でも、小説を読んだ時から、すごくこころに残るフレーズがあって。
いつも人はサヨナラを用意して生きなければならない。孤独はもっとも裏切ることのない友人の一人だと思うほうがよい。
愛に怯える前に、傘を買っておく必要がある。どんなに愛されても幸福を信じてはならない。どんなに愛しても決して愛しすぎてはならない。
愛なんか季節のようなもの。ただ巡って人生を彩りあきさせないだけのもの。
愛なんて口にした瞬間、消えてしまう氷のカケラ。
サヨナライツカ
永遠の幸福なんてないように 永遠の不幸もない。いつかサヨナラがやってきて、いつかコンニチワがやってくる。
人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと 愛したことを思い出すヒトとにわかれる。私はきっと愛したことを思い出す。
これはもう、はじめて読んだ時からずーっと心の底にあります。
私も愛した事を思い出すかな
とその時思ったけど、それは今も変わってないかなあ。映画を見て、改めて、永遠の幸福なんてないのね…と考える

今、幸せいっぱいだけど、浮かれすぎないようにしなきゃ

なんて思ってしまいました

ストーリーは賛否両論あると思うけど、このフレーズは考えさせられる事がそれぞれあると思うので、それだけの為にでも、読む(見る)価値はあるかな~と思います

iPhoneからの投稿
