母にとって、子供に何か問題があると
すごく辛いこと。
我が家の次男くんが生まれて数日で【難聴の可能性】を告げられた時も、例外なく母は泣き崩れた。
次男くんを出産して2ヶ月の間は実家でお世話になったのだけど、
次男くんの将来を悲観して落ち込んでいる私に、母は言った。
『次男くんの耳の事、弟夫婦には言っちゃダメよ!(弟の)次女ちゃんの事で、もっと大変な思いしているんだから。次男くんは、無事退院して、元気に泣いてるし、身体も動くでしょ?』
私は『???』…全く母の言っている意味が理解できなかった。
弟の次女ちゃんは現在3歳。
だけど、生まれてからずっと入院している。
意識なく、それでも呼吸器などで頑張って生きている。
母は、そんな弟の次女ちゃんの方が、うちの次男くんよりも、よっぽど大変な思いをしているし、可哀想だ、…と言う。
母からそんなことを言われ、私はますます悲しくなった。
母親にとって『あの子よりマシ』なんて感覚、存在しない。
命懸けで見ているのは自分の子だけ。
出産した病院で難聴の検査をしたときに、脳性麻痺やダウン症のお子さんを沢山見かけた。
※おそらく、障害などある子たちの為の外来時間だったんだと思う。
みんな、子供の脳性麻痺やダウン症を日常として受け入れており、キラキラして見えて。
私は、その姿に背中を押され、少し前を向けるようになった。
うちの次男くんの方が【マシ】とか、そういう事ではなく、【障害児をもつ母】として勝手に同士の様な感覚になってしまった。
確かに、育児する親にとって身体が動く子・動かない子の差や負担は大きいとは分かっているけれど…。
…この本音を弟夫婦に言ったら、気分を害するだろうか。