205 :おさかなくわえた名無しさん :04/11/14 22:21:39 ID:FovbRy2j

小学三年生ごろの話。

父は入院してて、週一回ぐらいは母と一緒にお見舞いしてた。

入院から数年経ったころ、病院から電話がかかってきた。

病室に入ると、おばあちゃんと姉ちゃんと父の妹、看護士と医師。

その人たちがベットを囲んでた。

おばあちゃんと父の妹は、病院から遠いのに…駆けつけてくれたんだろうな。

みんな静かだった。

けど、父の妹は泣き崩れてた。


おばあちゃんが私に言った。

まだ耳は聞こえるから、言葉をかけてあげて、と。

でも…どうすりゃいいのかわかんなかった。いや、口が動かなかった。

しばらくすると、心電図が0になった。

でも、三分ぐらい様子をみてた。

それから、医師が時刻を言った。

ご愁傷様とかより先に、死亡時刻を伝えた。

そして、何人かで病室に残った。

不謹慎だけど気になって、父の顔にかけられた白い布をそっとめくった。



幸せそうな笑顔だった。



あのとき言葉をかけてられなかったのが、自分にとっちゃ一番せつない。

あとから知ったけど、ガンだったらしい。

随分経った今でも、思い出すと泣きそうになる。

ときどき泣く。

切ないとか悲しいとかもあるけど、くやしくて。

出来るなら、伝えたい。


ありがとうと、大好きと。


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