いよいよ明日。下北沢ラ・カーニャ! | イベント 「NAKED SONGS」 blog

イベント 「NAKED SONGS」 blog

ビートジェレネーションの詩人たちや音楽ライターでミュージシャンの故・下村誠をリスペクトするきっかけではじめた ミュージシャンによるポエトリーリーディング&弾き語り 中心の音楽イベント。その情報を伝えるブログ。

自分が企画するイベントに五郎さんをお呼びする時はいつも何かしら起きる。「ライ麦畑の歌工場」では安保法案が可決された日だったし、「 FLAG of FREEDOM」では トランプ大統領が就任し大規模なデモが起きた直後だった。
そして、今回は急な解散総選挙になり 民進党が分裂、希望の党ができたり ドタバタしてる。
五郎さんもそうだが、三浦さんも現政権には かなり憤りを感じてらっしゃると思うので、お二人のパフォーマンスが楽しみだ。当初、ボブ・ディランノーベル文学賞受賞、レナード・コーエン逝去から1年とキャッチフレーズを書いていたが  世界的に混乱混迷してる 現在、ウディ・ガスリー、ピート・シーガー、ボブ・ディランの精神を受け継いでる2人のフォークシンガーの 裸の言葉や歌を聴くことは この時代を生き抜く ヒントになるかもしれない。

 

 

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時代を突き抜ける歌=FOLK SONG !
答えは現在<いま>も風に吹かれ続けている!


sami"PRESENTS"
NAKED FOLK SINGERS
ー ギターをとって弦を張れ!ー


下北沢ラ・カーニャ 
東京都世田谷区北沢2-1-9 第二熊崎ビルB-1 Tel:(03)3410-0505
Mail:lacana1980@mac.com

http://www1.ttcn.ne.jp/lacana/index.html



2017.10.08(Sun) 17:30open 18:00 start

出演 : 中川五郎
三浦 久

オープニングアクト: 大型新人フォークデュオ



予約: ¥3000 当日 :¥3500 (+各1ドリンクオーダー)
( 書き下ろしエッセイ リーフレット付き)







中川五郎

1949年、大阪生まれ。60年代半ばからアメリカのフォーク・ソングの影響を受けて、曲を作ったり歌ったりし始め、68年に「受験生のブルース」や「主婦のブルース」を発表。70年代に入ってからは音楽に関する文章や歌詞の対訳などが活動の中心に。90年代に入ってからは小説の執筆やチャールズ・ブコウスキーの小説などさまざまな翻訳も行っている。
アルバムに『終わり・始まる』(1969年、URC)、『25年目のおっぱい』(1976年、フィリップス)、『また恋をしてしまったぼく』(1978年、ベルウッド)など。2004年の春には26年ぶりのアルバム『ぼくが死んでこの世を去る日』をリリースし、最新アルバムは2006年秋の『そしてぼくはひとりになる』(シールズ・レコード)。著書に音楽の原稿を纏めた『未来への記憶』(話の特集)、70年代のフォーク・リポートわいせつ裁判に関する文章をまとめた『裁判長殿、愛って何』(晶文社)、小説『愛しすぎずにいられない』(マガジンハウス)、『渋谷公園通り』(ケイエスエス出版)、『ロメオ塾』(リトルモア)、訳書に『U2詩集』や『モリッシー詩集』(ともにシンコー・ミュージック)、ブコウスキーの小説『詩人と女たち』、『くそったれ!少年時代』、紀行文集『ブコウスキーの酔いどれ紀行』、晩年の日記『死をポケットに入れて』、ハワード・スーンズによる伝記『ブコウスキー伝』(いずれも河出書房新社)、ハニフ・クレイシの小説『ぼくは静かに揺れ動く』、『ミッドナイト・オールデイ』、『パパは家出中』(いずれもアーティスト・ハウス)、『ボブ・ディラン全詩集』(ソフトバンク)などがある。

1990年代の半ば頃から、活動の中心を歌うことに戻し、新しい曲を作りつつ、日本各地でさかんにライブを行なっている。

三浦久

フォークシンガー、翻訳家。長野県辰野町出身。1945年生れ。 著書に『追憶の60年代カリフォルニア』、翻訳書に『ディランは語る』『ボブ・ディラン/ひと粒の砂にさえも』『ディラン/詩の研究』」などがある。長年、ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーン、 レナード・コーエンなどの訳詞を手がけてきた。 60年代、カリフォルニアでボブ・ディランを聞き歌いはじめる。70年代、京都でフォークシンガーとしての活動を始め、『私は風の声を聞いた』等4枚の アルバムをリリース。80年代、信州へもどり、しばらく音楽活動を休止していたが、1989年天安門広場で一人の若者が戦車を止めようとする映像を見て活動を再開する。それ以後、『セカンド・ウインド』 『メッセージ』『ガビオタの海』『千の風』『祈り』『九つの物語』などのアルバムをリリース。1996年10月から、オンラインマガジン「長野ジャーナル」に『ぼくが出会った歌、 ぼくが出会った人』というエッセイをほぼ10年にわたって連載。現在休載中。今年6月、オンライン音楽雑誌 ERIS にレナード・コーエンを追悼するエッセイ「レナード・コーエンと私」が掲載される。

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※ 「メッセージ性 溢れるフォークソングを歌い続けてきたお二人に共通するのはボブ・ディランやレナード・コーエンなど洋楽アーティストの歌詞を、対訳をされてきたこと 。
ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞、レナード・コーエンの逝去から… 約1年後に
中川五郎さん 三浦久さんのジョイントライブの開催は なにか意味があるように思えます。
政治的に切迫した世界状況のなか 2人のフォークシンガーの 魂の"歌" 裸の"声" は よりリアルに 聴く者の胸に響くことでしょう…。」

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How will you be free? 

 “自由と言うのは失うものが何もない事さ”とはクリス・クリストファー作『ミー&ボビー・マギー』のサビの中川五郎訳。“電線の上の一羽の鳥のように 真夜中の聖歌隊の酔っ払いのように 私は私なりのやり方で自由になろうとした”とは、そのクリス・クリストファーソンが一聴して「こいつは俺の墓碑銘だ!」と叫んだと言うレナード・コーエンの「電線の鳥」の冒頭の三浦久訳。
 60年代という時代をルーツに持つフォークシンガーで歌の翻訳も手掛ける五郎さんと三浦さんだが、一方は旅から旅へ年間200本ものライブをこなし、一方はふるさとでコーヒーハウスを営みながらそこを拠点に活動を行うという好対照ぶり。しかし、それはどちらも「自由」になろうとするそれぞれなりのやり方なのだと思う。ラブソングは数多あるが、いつの間にか自由についての歌は少なくなった。そしてそれを歌う人も。で、五郎さんと三浦さんはそれを歌う数少ないシンガーだと思う。

 自由を希求する気持ちがないなら、それが脅かされることへの恐れも感じないだろう。二人のステージを見た後で、ぼくらはどんな風に自由になろうとするだろうか。


ー 中原明彦