小満(しょうまん)・八節気

5月20日ー6月4日頃

 

 つい先日ゴールデンウィークの話をしたかと思っていたら、5月も二十日を過ぎ、小満を迎えました。麦の穂が実りを迎え、麦農家さんたちが一安心「小さく満足する」ことから小満と呼ばれ、この時期に降る雨のことを「五月雨(さみだれ)」または「麦雨(ばくう・麦が熟すために降る雨)」と呼ぶそうです。

 

 麦と言えばこのところ「国産」と表記された麦商品をよく見かけるようになりました。日本で使用されている小麦の多くは輸入が多いとされていました。そして「国産」というとなんでもかんでも「高い」というイメージもありますが、手に取ってみると意外と手頃な価格で購入できるので、驚きました。ニュースでは今年の長雨の影響であり、収穫量が少ない地域もあったそうですが、品種改良や田畑のブロックローテーション化など安定した生産高を維持する技術によって、徐々に需給自足率が安定してきたということでしょうか。

 

 

 小満は夏の二段階目の季節・・五禽戯で夏は「猿・心・小腸・脈・・」、つまり血液の質と循環を意識する季節。導引操や五禽戯の練習中に、冬を安定して過ごすためには、この夏の養生が大切と成澤先生も解説しています。猛暑になり、空気が劣化し始めてしまう前に、質の良い空気・酸素を取り入れ、汗をかくことで体内の古い水分を新しい水分に入れ替えるように心がけると、血液の質はよくなり、適度な運動を行う事で、巡りを良くすれば、小腸で吸収された栄養素も細胞の隅々までいき渡る・・。五禽戯・猿戯の動作を見ても、ゆったりとした呼吸と共に首周辺から肩甲骨、手足など、上下、左右、斜めに伸ばしたり、縮んだり、しゃがんだり、立ち上がったり・・他の季節の動作と比べて、全身を動かす動作が多く、じんわりと汗をかきやすい動作です。

 

 老化には「骨年齢」「血管年齢」「腸年齢」という三つの指標があるのですが、血液は血管年齢だけではなく、骨の中にも通っていますし、腸とも深く関係しているので、そう考えると夏の養生が重要視されるのも分かるような気がします。

 

 小満は万物が成長し天地に満ち溢れる時候と言われています。町中を見ると、緑が生い茂り、風が吹くたびに新緑の香りが漂ってきます。緑からの恩恵を頂きに、晴れの休日には少し足を延ばして森林浴を楽しむのもいいですし、そこまでは無理の場合は川沿いやちょっとした公園へ散歩など行くのもいいですね。

 

 

先日 会員さんからのすすめで上郷 自然観察公園に行ってきました。金沢八景または大船から約20分、ちょっとした散歩から本格的な里山ハイキングまでいろいろと楽しめる公園でした!

 

健身気功五禽戯は狭いスペースでもできるので、外出できない日のちょっとしたエクササイズにおすすめです。

 

 

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