立春 (りっしゅん)・一節気

2月4日~2月18日

 

 

 先日 新暦でのお正月を迎えたばかりと思っていたら、もう2月・・「立春」を迎えました。二十四節気での新年がはじまる日です。「暦の上では春」なんてよく見聞きする言葉ですが、「春を迎えたけれど、まだまだ寒い」時候です。確かに立春2日前の2月2日の最低気温はマイナス温度、最高気温は冷蔵庫なみの7度で雪が降りそうなほどの寒さ、春というにはほど遠い気温です。こういう日に思うのは「旧暦での日付」・・新暦の2月4日は旧暦の「12月25日」、日本では大雪が降る地域もあり、そう考えるとやはり日本の季節は旧暦で動いているのかな・・と感じます。

 

 ですが、冬至から日は確実に長くなり、日の出はまだ遅いですが、夕方の5時ではまだ日の明るさを感じます。空色も徐々に白みがかった水色になり、時折吹く風にも春の気配を感じるようになりました。立春を過ぎると日に日に陽射しが強く増していき、草花や生き物たちが活動の気配を見せ始めます。

 

 

 成澤先生のこの季節の養生の解説を引用したいと思います。「関東地方の横浜地域ではこれから大幅に気温が下がることはないため、この時候に真冬の寒気に呼吸器が慣れて、運動習慣で体温維持のできるからだ作りができていると望ましい」そうです。免疫力と言うのは体温に関係して、体温は肺の強さ(肺活量)が影響しています。この寒い季節を健やかに過ごすためには「肺活量が強く、呼吸器が丈夫になることで得られる高酸素体質」「全身運動や意識運動を行うことで得られる高体温体質」であることが大切なのだとか。ですがこれらは欲しいからと手を出せば得られるものではなく、日々の心がけの賜物です。

 

 去年の春か金沢八景にある野島公園で野外練習を行っていたのですが、去年の夏は暑さが厳しく、冬は海と山から新鮮で気持ちいいのですが冷たい風が吹くので、陽射しが弱い時には参加者のみなさん大丈夫かな・・と案じたりしましたが、みなさんの感想は「野外に通うようになってから疲れにくくなった」でした。すると思い出すのがやはり先生の年間の養生の解説です。「夏に古い水分を排出して、新しい水分と交換し、秋から冬にかけて呼吸器を強化する運動習慣を取り入れ、冬を迎える。腎を意識した運動を冬に行うと老廃物の滞りを防ぐことができるので、春を健やかに迎えることができる」・・言葉として何度も聞いてはいましたが、野島公園での練習を通して、身をもって理解できた気がします。

 

 

 「人間も精神と肉体のバランスをいい形ではかれていれば、内面の「力」も日に日に増し続けていることを実感できるようになります。・・・・分析してみれば、活力があり、楽しいところに「笑顔」はいっぱい生まれ、人々は集い、語り合います。・・・・「笑う門に福来る」。人は「喜怒哀楽」の中で、毎日大切な事を学び続けます。四季折々の中で、時に辛いことに耐え、悲しみに対しては慈しみをと思い、そこから楽しみと喜びの素晴らしさを感じることができたら・・」

 

 新年のお祝いの言葉として、中国でよく使われるもののひとつに「開運招福」があります。この意味を成澤先生にたずねたところ「運を呼び込む門を開け、幸福の神々を招き入れる準備ができていますか」という意味だと教えてくれました。運を開き、福を招く・・今年はどのような門を開けましょうか「新しい可能性の門」、「自分自身の心の門」・・今年も笑顔の多い日々を共に、過ごしていきましょう!!

 

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