今年(2023年)8月に、早稲田大学 小野記念講堂で行われた「三国志大文化祭2023」を封切に、「五禽戯」について興味関心を持たれる方が増えてきた様子で、嬉しい限りです。以前にも 「健身気功」や「伝統華佗」について、少しご紹介をさせていただきましたが、改めてシリーズとしてご紹介していきたいと思います。

 

くまくまくま

 五禽戯の成立は中国後漢時代末(2世紀頃)、約1800年のという長い歴史を持っています。古代中国の民間に伝わっていた導引という健康体操を基に、「神医」と呼ばれていた「華佗・かだ」によって作られた体力増強法です。

 

 華佗は薬学・鍼灸に非凡な才能をもった医者で、同郷の曹操の典医でもありました。映画「レッドクリフ」などにも登場していますし、中国ドラマ「三国志 軍司司馬懿」の中では五禽戯(健身気功ですが)が登場しています。史実の記述では陳寿(233‐297)の『正史三国志』「魏書」の中の「方技伝 第二十九 華佗伝」で紹介されています。

 

 この華佗が創始した五禽戯が「伝統華佗五禽戯」と呼ばれ、中国安徽省亳州市ではいまでも大切に受け継がれ、人々の健康を支えています。

 

※ 中国安徽省亳州市 伝統華佗五禽戯 伝習基地(本部)にある華佗像

 

 

 この「伝統華佗五禽戯」の動作や理論をもとに、上海体育大学が研究をして、編集したものが「健身気功 五禽戯」(2002年)になります。共通した動作は少ないのですが、その要素をふんだんに取り入れて作られています。

 

 

こちらの映像が「伝統華佗 五禽戯(エキシビジョン套路)」

 

 

こちらの映像が「健身気功 五禽戯(普及版)

 

 

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