動作名称などで使用されている“漢字”の意味を知ることが、動作の理解には大切という説明を成澤先生はよくされます。

 

套路には拳譜という音楽でいうところの楽譜のようなものがあるということは以前も説明しました👇が、

 

動作名称というのは音符のような役割をしています。例えば ピアノなどの場合、“ド”が「どういう音なのか」「どの鍵盤をおせばその音が出すことができるのか」が分からないと楽譜を見ても曲を弾くことができないのと同じように、拳譜に書かれている動作名称がどのような動作なのか分かると拳譜を読むことができるようになります。

 

ですが、ここで言うところの「読む」とは“手揮琵琶”をショーホイ ピーパー、“弓歩衝拳”をゴンブー チョンチェンと読むことではなく、手揮琵琶や弓歩衝拳が「どのような形」なのかを“理解”するということです。

 

とは言え、「手揮琵琶」はこんな形(身型)👉     

と暗記のように覚えるのはなかなか難しいと思います。そこで成澤先生はレッスン中に「使われている漢字を知る」ことを進めています。

 

例えば、「手揮」の“揮”という漢字の意味を調べてみると「人が手を伸ばし抱き抱え込む形」「持っている能力を巧みに使う」といった意味が紹介されています。「琵琶」は楽器のことなので、そこから・・

 

「琵琶を抱えている様」

「琵琶を奏でている様」

 

昔の人はそんなことをイメージして、この身型にこの名前がつけられたのかな・・と想像ができると、動作名称と形が繋がり、記憶に定着しやすいということです。

 

まずは自分が気になる動作からでも試してみてはどうでしょうか。

 

下のコンテンツは神奈川県気功太極拳倶楽部・横浜武術院の会員専用サイトです。