そして「五歩(ごほ)」についても説明したいと思います。

 

太極十三勢 は8種類の「手型」と5種類の「歩型」でできて、「八法五歩」あるいは「八門五歩」「八卦五行」と呼ばれることがあります。「四正」と「四隅」はどちらも気学用語というのは説明しましたが、「八卦五行」が八法五歩の気学用語での総称となります。

 

『太極拳譜』の「楊譜、清代楊氏傅鈔老譜 八門五歩」の解説では「・・・・・五行、進歩:火、退歩:水、左顧:木、右盼:金、定之方中:土也。」、「太極拳経歌訣・五」でも「・・・・・進退顧盼定五行。」

 

と、五歩は「五行」に値するとされています。一般的によく知られている「五行図」と照らし合わせると・・・

「左顧:木」が上に位置することになるので、ここでも「太極八卦八法対応図」を参考に「南」を上にして五歩を当てはめていくと「南‐進歩:火、北‐退歩:水、東‐左顧:木、西‐右盼:金、中央‐定:土」となり、五行表の分類とも一致します。それを図で表すと👇のようになります。