なぜ鼻洗浄をお勧めするのか、簡単に説明したいと思います。

 

花粉など、大気中にある異物は空気と共に鼻に入り、粘膜に付着します。異物なので鼻にある異物センサーのような機能がこれらを体内に取り込まないように、くしゃみや鼻水を出して体外へ出そうとします。せっかく体は異物を外に出そうとしているのに、鼻水をすすってしまうと、その異物は一緒に鼻の奥の方へ行ってしまいます。すると今度は咳(ばらい)や痰となって体外へ出そうとするわけです。口呼吸の人は異物が喉の粘膜に付着するので鼻よりもまず喉にかゆみや痛みなどを感じやすいかと思います。痰をきちんと体外へ出す習慣がないと、痰は喉の奥、そして器官へと入り込んでしまいます。

 

鼻水をかんでも、かんでも止まらないのは異物が残っているために起こっています。なので鼻洗浄を行い、洗い流せれば、たいていの場合はおさまります。ただ洗浄した後に鼻の中に水分が残って、そこにまだ異物などがあると、鼻水と同じことになるので、鼻洗浄をした後は出てくる水分はきちんとティッシュなどで拭うことを忘れないようにしてください。

 

鼻水は気温差などでも出やすくなりますし、痰も食後の歯磨き忘れや体内環境によっても作られますが、鼻水や痰には少なからず異物が付着していることを考えると、鼻をかむ習慣、痰を出す習慣、そして鼻洗浄の習慣などおすすめしたいと思います!

 

 

 

こちらは2016年の成澤先生のブログです。