穀雨(こくう)・六節気
4月20日ー5月5日頃
春の土用
百穀を潤す雨が降る時期。“春雨”とはこの時期に降る雨を指します。霞(かすみ)がかった春の月 “朧月” が見られるのもこの時期です。
春の最後の節気、季節は夏へ向かうので、気温は徐々に上昇しますが、しとしとと長雨が降るため、案外 湿気も多い季節です。そのため食べ物が傷みやすかったり、水分代謝がうまくいかずに体内に湿がたまると、むくみやだるさの原因にもなりやすく、気持ち的にも落ち込みを感じやすいと言われています。
しかしその一方で、ひと雨ごとに緑は深さを増し、町なかには藤や牡丹など、新緑や春の花の彩や香りが心を癒してくれる季節でもあります。
穀雨は立春から数えて88日目、日本では新茶が出始めます。この日に摘んだお茶が「長寿のお茶」と呼ばれるのは、「八十八」という数字が縁起が良いだけではなく、新芽は良い成分が凝縮されているのも理由のひとつだと思います。
新しい拠点 金沢八景では「ぼたん祭り」があちこちで開催されています。美味しい新茶を飲みながら、春の花が咲き誇る庭園巡りなど楽しむのもいいかもしれませんね。
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