愛が溢れすぎてた。


どれだけ自分に欠点があっても

変わらずそばで温もりを与えてくれる人。

自分よりも自分のことで泣いて喜んでくれる人。

自分のことみたいに

怒ってくれる人。悩んでくれる人。

甘やかさずに叱ってくれる人。

愛のある突き放しのできる人。

ただ手を握って寄り添ってくれる人。


どの愛もその人の心にまっすぐで、

ぶれないからこそ、たまにぶつかり合って

ぐちゃぐちゃになって。

そんな風に壊れてまた寄り添ってを繰り返して

愛はずっとずっと頑丈で

どんなものにも壊すことのできない

揺るぎないものになっていく。


どんなに小さな行動も「想い」があれば

とんでもなく大きな愛に

変わる瞬間があることも知った。


大切な人には幸せで、

そして笑っていてほしい。



脚本も演出も映像もお芝居も素晴らし過ぎて

「観てよかった...」と

何度もつぶやいてしまうくらい

終わった後の余韻と心の震えが止まらなかった。


作品の中心となる親子を取り巻く人達が

「家族愛」とは異なる「愛」にまっすぐで

家族と同じ熱量で混ざり合って

ぶつかり合っているから胸打たれて仕方なかった。


この先どんなに絶望的な運命がおとずれたとしても

「勝てるかもしれない」

と思わずにいられないほどの

愛がこの作品には散りばめられていた。


親子だからこその会話レベルの絶妙さがたまらなくいい。


ター坊とター坊のお母さんがまた良くて。

きっといろんな絶望を味わってきてからこその

あの愛の形。内側だけじゃなくて

周りにも与えられる愛の形。美しいと思った。