お芝居の面ではもう

観てくださったら分かる通り

みなさん本当に素敵でリスペクトで!


受け取るものが多かったです。


特に歳さんや梅には

完全に頼りっぱなしで

どんなシーンも与えてくれて

そして受け取ってくれるので

安心感しかなかったです。


龍馬と以蔵も、もうその場に立ってるだけで

感情が溢れてくるシーンばかりで

後半玉藻前のラストシーンから

物語のラストまでは

周りの皆さんに引き上げて

もらいっぱなしで。


私も誰かを引き上げるお芝居が

少しでも出来てたらいいなと思います。


本当に一切の不安がなく

全員に安心して、委ねる事が出来たので

板の上に立ってる時間、

ものすごく楽しくて心地よかった。


赤鬼として、本当の家族を見つけたみたいで。


前半は特に、めちゃくちゃ楽しくて幸せで。

だからこそのラストが

嗚咽するほど苦しくなってしまったのだけど。


作らずに、素でそこまでの感情に

させてくれた皆が本当にすごいんです。


今日で配信も終了なのでネタバレも含むけど

梅が死んで叫んではけたあと

以蔵を助けに行くシーンまで

私はずっと裏で嗚咽しながら泣いてました。


日々いろんな感情が溢れてきて

毎日苦しくなる理由が違ったりして。


そしてみんなと笑い合ってた日々なんかが

フラッシュバックして

自分でもどうしようもなかったです。


通し稽古の時からもう本当に

ここだけは本当に我を忘れてしまうほど

苦しくて苦しくてたまらなかった。


赤鬼としてだけど、ほんのり

琴としての記憶も心の奥底で

扉が開きかけてる瞬間で。


梅を失った悲しさの中には

琴の中の歳三との3人との記憶があって、

自分がいなくなってしまっても

梅がいるから歳三は立ってられると思ってた。

なのにその梅までもいなくなって

歳三はこれからどう生きていけばいいのか。

そして不思議な事に

以蔵に対しては恨みなんて一切なかった。

いや、それは嘘だ。

あった日もあった。

梅を殺した以蔵に憎しみを感じたこともあったけど

でも結局は血の混じった龍馬からの

スカーフを時折握りしめる以蔵を見ると、

苦しみながら刀を振るう以蔵を見ると、


「大丈夫だよ、誰も悪くない、怖くないよ

一人なんかじゃないよ、

ぬくもりも絶対にあるんだよ」


って気持ちになって


助けなきゃ、助けなきゃ、

私もおんなじだったよ

だけど救われたんだよ

温もりはあったんだよ


ってひたすらに以蔵の心に投げかけた。


最後、人斬りじゃなく、

岡田以蔵に戻った瞬間も

その時の龍馬の顔も

歳さんが全てを背負った時の顔も

全部鮮明に覚えてる。


山南さんと明里の会話も

なんかもう聞いてられなくなって。


ただ、ただ、暖かい愛がそこにあって。

やっぱり誰も悪くないって思っちゃって。

でも終わらせなきゃいけない、


終わらせないと、皆が次に進めなくて。


蒼天のもとでみんなで

戦いもなく笑い合う光景を

想像しながら、目を閉じた。


本当にたくさんの方に見てほしい作品でした。


新撰組の家族愛、兄弟愛も本当に熱くて

妖怪たちの過去も知って、

そしてまたこの蒼天の宴をみてほしい。


三人娘のシーンや沖田総司とのシーン

こたろうと団子屋のシーンは

毎回本当に可愛かったり楽しかったり癒しで

だいすきだった。


そしてなによりアンサンブルの皆さんには

本当に助けられて、

時には誰よりも忙しそうに動いて

裏でバタバタしていたり

急なアクシデントにも対応してくれたり

稽古場では代役やアドバイスも含め

本当に助けられました。


この人たちがいなければ

成り立ってなかったって言っても

過言じゃないです、本当に。


ありがとうございました。


そしてわたしにとって約1年ぶりの舞台で

こういうがっつりエンタメ!な内容は

久しぶりだったんですが

エンタメって素晴らしいなと思った。


心に必要な栄養の一つだと本気で思うのです。


笑って泣いて、興奮して、浸って。


そんな一つの作品について

色々考えてしまうほど

夢中になれる作品をこれからも

舞台や映像を通して届けていきたいと

改めて思った時間でした。


アドリブもあって大変だったけど

すごく楽しかったな〜(笑)


何か皆さんの心に届くものが

あればいいなと思います。


全ては無理でも誰かの心や関係性に

リンクする瞬間があるんじゃないかなと。


大切な人を守りたい、救いたい、変えたい。

いろんな想いが時に歪んでしまうこともあるけれど

それでも想い続けて

自分の誠を曲げずに突き進む姿は

とてもかっこいい。


たとえ間違ってても

貫く心は必ず誰かが見てくれてて

誰かが認めてくれて

気づかぬところからそっと

支えてくれてるんじゃないかなと思います。


そして、気づかぬところから

そっと、支えられる人になりたいなとも

思う今日この頃でした。


みなさんは何を感じてくれたのかな?


何か一つでもこの作品で

感じた想いだったりなんかが

心の奥底にぺたん、とくっついて

いつかあなたの支えとなりますように。


と、願います。


本当に本当にありがとうございました!


赤鬼を生きれて幸せでした、


拾ってくれて、救ってくれて

愛を、ぬくもりを教えてくれて、

ありがとう。