新年あけましておめでとうございます。

 昨年中、皆様には園運営のご理解・ご協力をいただき、誠にありがとうございました。今年も職員一同、子ども達が楽しく充実した園生活を送られるよう、力を合わせて頑張っていきます。

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

みなさんのお正月はいかがでしたか。ご家族で出かけたり、親戚の方が集まる機会もあったかもしれません。年明け、職員同士や保護者の方と新年の挨拶をしている時に、どんぐり組の子が大人と一緒に頭をペコリと下げていたそうです。“アケマシテオメデトウ”と言っているかのようですね。子どもたちにとってお正月は、大好きなおじいちゃん・おばあちゃんに会ってお年玉をいただいたり、久しぶりに親戚やいとこたちと過ごしたり、一年に一度の特別な挨拶をして、日常とは少し違った出来事に出合う機会だったのではないでしょうか。このような四季折々の生活での経験は子どもの心を豊かにし、大人になっても温かい思い出として心に残っていくことでしょう。

 

さて、本日は3学期の始業式が中広場で行われました。今年はりす組の深瀬かんたくんのお父さんが獅子舞を披露してくれました。以前、人形劇に携わっておられ、培ってこられた伝統芸能を、ぜひなかよしで披露したいとの申し出があり、快諾させていただきました。

 

獅子舞はお正月やお祭りなど縁起の良い日に舞われることが多く、幸せを招くものだと考えられています。昔は家の周りや神社の境内で獅子が練り歩き、大人たちに押し出された子どもたちが、大泣きしながら頭を噛まれるといった光景がよくありました。私も幼い時、泣きながら頭を噛まれた記憶が鮮明に残っています。

深瀬さんからも子どもたちに「獅子がみんなの頭を噛んで悪い虫を食べてくれて、この一年、元気に怪我や病気が無く過ごせるように」という意味がある事をお話してくれました。なかよしの子どもたちは頭を噛まれ、幸先の良い新年のスタートを切ることができました。

 

3学期はどの学年も集大成の時期です。友達や先生との繋がりも深まり、友達と一緒に遊ぶ楽しさを味わいながら力を発揮し、自己を充実させていく時期でもあります。担任たちも、この三学期を楽しみにしてきた~というくらい、毎日が楽しくてあっという間に過ぎていきます。年長さんにとっては卒園までのカウントダウンが始まってしまいますね。休み明けは生活リズムが狂っていたり、行き渋りもあるかもしれませんが、園生活を思い出して、たくさん「楽しい!」を感じられる3学期になるよう願っています。

 

最後に…

北陸では元日から大変な状況に見舞われ、当たり前の正月の光景が一瞬にして奪われてしまいました。家も町も無くなり、家族を失い、悲しみに暮れながら避難生活を余儀なくされている方も多数いることと思います。一日も早く状況が落ちつき、安心して暮らせる日々に戻れるよう願わずにはいられません。

被害に合われた方々に心からお見舞い申し上げます。

 

2024年が皆様にとって、笑顔と希望に溢れる一年となりますように。

 

令和6年1月

園長 小宮知子