このシーズンになると思い出すことがある。
小学6年生の2月2日。
私は憧れてやまなかった志望校に
落ちた。

6年生の1年間は、
ほんとによく勉強した。
起きてる時間のほとんどを勉強していた。

だけど、2月2日、
12歳の私は
努力しても報われないことがあるって
知ったんだよなー。

その時、母が言った。
「とっても悲しいことだけど、
神さまがこっちの道が良いよって、
言ってるんだと思うよ」

母はなんの宗教ももたない人だけど、
その時はなんだか、
「そんなもんかなー」と思って、
私は歩いて5分の、
窓ガラスがない、と噂される、
当時流行りのやんちゃな中学校へ進学。
聖子ちゃんカットにペタンコカバンで
それなりに楽しい3年間を過ごした。


時を経て20歳。
今度は短大から大学へ編入受験。
系列とはいえ学部によっては30倍、
成績が満たなければ不合格だったので、
これまた受験勉強に励む1年間。
 

絶対に落ちた、と思っていた1次試験に
まさかの合格。
大学に合格発表を見に行った後、
大学のとなりの教会へ
母と一緒に神頼み。
「神さまお願い、2次試験も合格させて‼️」
と祈る私の隣にいた母に、
「ちゃんとお願いしてくれた?」
と聞いたら…。


「この子に一番良い道を与えてください、
ってお願いしたわ」


この言葉が、
私の生きる道しるべになっている。