うすら寒いが、夫と自転車で近所の桜を見に行った。
川の土手に座っていると、小学校2,3年と思われる男の子2人が
川の中の石を跳びながら、川に沿って右のほうから左のほうへと
移動している。
茶色のシャツの子と白いシャツの子。
ふたりとも手にスナック菓子の袋を持っている。
最後に、白いシャツの子が「一か八かジャンプ!」と言って、
結構長い距離を跳んだ。
そして、見事に岸に立つことができた。
私はまた桜を見ていた。
静かな桜。
のどかな風景。
気付くと、左の遠くのほうでさっきの男の子が何やら遊んでいる。
静かな桜。 浅い川。 遊ぶ子どもたち。 おだやかで、のどかな風景。
私はまた桜を見ていた。
静か。
しばらくすると、
あ、あの二人の子は、かなり近くまで来ていた。
茶色いほうの子は、川べりを右のほうへと 歩いている。
あれ、白いほうの子は?
その時、「食べますか?」と横から声がした。
白いシャツの子が私のすぐ脇に来ていた。
その子は、カールの袋に手を入れると、
私の掌に一つ、夫の掌に一つと乗せてくれた。
私は「わあ、ありがとう。ごちそうさま。」と言って、口に入れた。
黄色くて、結構大きいカールだった。
かわいいプレゼント
ありがとう。
******読んでいただきましてありがとうございました。かおん***