鹿児島県志布志市 : 丸西酒造

「 マルニシ ベニハルカ 」

 

 

 

 

杜氏からのお手紙

長文、駄文となることをお許しください。

昨年、悲しい別れがありました。『マルニシベニハルカ』の原料、熟成紅はるかを手がける生産農家・故上迫誠さんとの別れ。

彼と出会わなければマルニシベニハルカは生まれていなかった商品です。

上迫さん亡き今、マルニシベニハルカ自体継続すべきかどうかをこの一年悩み苦しみました。

初めて出会って8年の月日が経ちましたが、『まことの芋』を食べたときの感動は忘れられません。

こんなうまいサツマイモが同じ地元で作られている事に衝撃を受けました。職人気質で素直じゃないし負けず嫌い、ただただ真っ直ぐに紅はるかに向き合っていた上迫さん。

自然に彼サツマイモで焼酎を醸したくなるのは必然。同じものづくりに関わる同士、性格も似た者同士な二人の分身にしたいとラベルも、どこか懐かしく田舎臭い昔ながらのデザインにしました。

初めての仕込みでできた原酒の甘さに驚き、『あまくち』と表現したく突き詰めていった結果『鹿児島のあまいお醤油』のようなデザインになったという経緯です。

僕たちの分身として、この5年毎年リリースすることができました。しかしながら昨年度(令和3年度)の仕込みが上迫さんの『まことの芋』を仕込んだ最後の年になってしまいました。

このマルニシベニハルカでたくさんのファンの方々に愛されるようになり、たくさんの丸西ファンができました。しかし上迫さんとの分身のカタチであるマルニシベニハルカ、上迫さん以外が作ったサツマイモで作り続ける意味があるのか?と葛藤の日々を送っていました。

日々、上迫さんを回想していながら過ごす中で、上迫さんはいっつも笑顔でした。苦しい時も悲しい時も、僕が元気がない時も笑顔で励ましてくれました。最後に会った時だって笑顔でした。

『この上迫さんとのカタチを終わらせてはいけない、僕らがこのマルニシベニハルカを造り続ける事で繋いでいかなければならない』と感じ始めました。上迫さんと歩んだ軌跡を丸西酒造の伝統として伝え続けていく事が、僕らが携わる伝統産業の焼酎造りには、幾度の別れを繰り返し繋いできたカタチが今あるのだから。

悲しみを乗り越えて繋いでいく事、肌身に感じこれからもっともっとマルニシベニハルカによって、多くの人達に感動と笑顔を与えていきたいと感じます。

『お酒とは人が繋ぐもの』を心に刻みこれからも焼酎造りに精進してまいります。

どうぞ、マルニシベニハルカよろしくお願い致します。

価格

1800ml 2640 税込

 720ml 1320 税込

1800mlはこちらからどうぞ

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http://nakayasake.shop-pro.jp/?pid=177141496

720mlはこちらからどうぞ

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http://nakayasake.shop-pro.jp/?pid=177141506

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