「さす」
とある男が、コロナ禍なので徒歩で駆けつけてくれた。
お土産はケース。
流石である。
このご時世なので、
常に外向きに話してもらう。
座りもNG。
4m以上離れ、
私からの返事は全てLINE。
それでも尚、
庭を見つめて喋り続ける男。
流石である。
彼は一度も座ることなく、
一度もこちらを見ることもなく、
徒歩で帰っていった。
流石であった。
「さす」
とある男が、コロナ禍なので徒歩で駆けつけてくれた。
お土産はケース。
流石である。
このご時世なので、
常に外向きに話してもらう。
座りもNG。
4m以上離れ、
私からの返事は全てLINE。
それでも尚、
庭を見つめて喋り続ける男。
流石である。
彼は一度も座ることなく、
一度もこちらを見ることもなく、
徒歩で帰っていった。
流石であった。