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「開封前に撮れば良かった」
皆には内緒にしていたが、私には姉が2人いる。
片方は、ウマの合う姉。
もう片方は、ウマの合わない姉。
ウマの合わない姉については、またの機会にご紹介するので割愛。
今回は、ウマの合う方の姉(以下、ウマ姉)の話である。
ウマ姉は、幼少の頃から我慢強かった。
怒るのも泣くのも我慢し、文句ひとつ言わず全てをこなし、弟(ˉ⍛ˉ)への優しさも忘れなかった。
具体的な優しさで言えばキリが無いが、
せっかくなので幼少期のものをひとつ。
我々姉弟は、夏になると2人でしばしばプールへ通った。
2人とも泳ぎが得意で、クタクタになるまで泳ぎ、帰る前には売店のパッサパサの揚げたてドーナツを食べた。
親からのアレで、自分のお小遣いで自分で買うことを教えられていたため、各々がドーナツを注文した。
今思えば、まとめて注文しろよという話である。
そんな中、ようやく出てきた揚げたてドーナツであったが、揚げたてを子供に手渡しできないのでトレーに乗せて渡された。
ひとつずつ。
なんでもわきまえるウマ姉は、それを受け取ると静かにお礼を言い、席についた。
それに対し、今の無口な印象からは考えられない程に私はハシャいでいた。
トレーから地面へとダイブするドーナツ。
拾う間もなく泣き出しそうな私。
そこへウマ姉がすっ飛んで来てこう言った。
「もうひとつ下さい!」
そう、私の不注意を叱る訳でもなく、自分のを半分こにする訳でもなく、
私に丸ごともうひとつ食べさせようと、すぐに判断したのだ。
叱る優しさ、なだめる優しさ、いろんな優しさがあるとは思うが、
この時の、控えめな印象であったウマ姉から出た力強い一言に、私は子供ながらに感銘を受けた。
それを境に、私はウマ姉の誕生日にのみ、夜な夜な手作りのプレゼントを作ることになるのだが、長くなるので割愛。
それからとにかく、学園祭やらダンス部やら、何かから解き放たれたかのようにアグレッシブな印象へと、ウマ姉への意識が変わった。
社会人になっても、ウマ姉のアグレッシブさは止まらない。
かつて、新宿が産んだ神童と呼ばれたこの私でさえ、全く訳の分からん3ヶ国語を使う会社に入ったり、
イカれた年収になったかと思えばバッサリと転職し「コンサルやりたかったから」などとぬかす。
こっちがコンサルして欲しいわ。
そして、結婚。
結婚式では、
完璧な間とトーンで、
「お父さんから仕事の愚痴を家で1度も聞いたことがありません。すごく立派だと思っています。私も、少しはお父さんに近づけているかな?」
などという文面により、同期のみならず上司の涙もかっさらった。
長くなったが、
そんなウマ姉が最近というか、私が活動を開始してからずーっと舞台観劇に来てくれている。
ようやく写真の話だが、
差し入れにセンスがあるということだけを伝えたかった。
やはり好きな話は熱が入ってしまうようである。
ちなみに、そのウマ姉と私の顔面は、タッチぐらい同じである。
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