山崎直子さんの講演会に行ってきましたのでメモをしておきます。

 宇宙は意外と近い!
地上100km先はもう宇宙空間。どこの国にも属さない自由な空間。
国際宇宙ステーションは地上から、400km先にある。
ロケットでわずか、8分30秒で宇宙に到達できる。
しかし、宇宙飛行士になるためにの訓練期間は11年もあった。
近い将来、100kmを超える宇宙空間に、数時間滞在できる宇宙旅行が実現する。

 宇宙旅行は危険?
1981-2011まで、135回、有人ロケットを飛ばしており、内、1986年、2003年に2度失敗している。
まだまだ、安全とはいえない。
2003年にミッションを終え大気圏に突入する際に爆発した事故の際、HDD、3枚の内1台が回収された。丸焦げになっていたが、99%のデータを復旧することができ研究のデータは持ち帰ることができた。

 宇宙に到達したときの感想
宇宙空間は無重力なので、到着した瞬間に床の埃が舞い上がって光る。それがとても幻想的で美しい。また体が浮いている感覚が懐かしく感じる。
母親の胎内にいた記憶?もともと私たちは宇宙のかけらからできているので、ここが故郷なんだという感覚。

 Blue Sataurday
日本から打ち上げられるコウノトリが必要な物資を運んでくれ、ゴミも持ち帰ってくれる。
ゴミを入れたコウノトリは大気圏に突入する時に燃えるけれども、極力ゴミをださないようにしている。
なので、いちばんたいへんなのは、宇宙ステーションの物の管理。
何がどれくらい無くなっているのか、把握して地球から送ってもらわないとならないので、毎週土曜日に整理整頓する。宇宙飛行士にとっていちばん苦痛なブルーサタデー。

 相手の立場になって考える
宇宙ではみんな浮いているので、共通の上下の感覚がない。
めいめい自分の足の方向を下、頭の方向が上と思っている。
なのでコミュニケーションを取るときは、「あなたの上、あなたの下」というふうに相手の立場に立っていう。

 水は大切!
地球は海水におおわれているが真水はその3%。
地球では一日一人300Lの水を使っているけれども、宇宙飛行士に与えられる水は一日わずか3L、内2Lは飲み水。もちろん洗濯はできない。お風呂にも入れない。

 水、空気、はリサイクル
実は尿を蒸留してリサイクルしている。
空気はゼオライトをいう鉱物によって二酸化炭素を酸素にしてリサイクルしている。

 電気は?
宇宙空間で太陽電池パネルで電気を発電している。

 食べ物は?
現在のところ地球から送ってもらっている。
400種類ほどあって、日本食もあり楽しめる。
現在、宇宙空間でレタス、大豆、白菜の栽培に成功しており、カイコを蛋白源として飼育できないか実験中。

 宇宙飛行士のチームワーク
宇宙飛行士たちは、いろいろな性格の人たちでチームになっている。
似たような人を集めていない。
お互いにそれぞれの長所を生かし、短所を補いあうことによって、チームで最大限の力を発揮することができる。チームワークは大切。

 宇宙ロボット
人工知能をもった話相手になるKIROBOくんも宇宙ステーションにいます。
また、宇宙飛行士に代わって、危険な船外活動をするロボットもいるそうです。

 宇宙ロボット KIROBOくんと若田さんの別れのシーン
KIROBOくんは自分で言葉を覚えてお話してくれるロボットです。
半年間、若田さんの話し相手だったそうです。若田さん、ちょっとうるうるしていらっしゃいます。