わたしのひいおばあちゃん オババ から聴いたお話です


むかしむかし オババは エタンペツ に住んでいました

エタンペツ は 非常に 非常に寒いので 

カムイコタンに住んでいた 子ども 三男の近くに 次男と住むことにしました

家を カムイヤマのふもとに建てて住みました

言い伝えによると カムイヤマには ヌシがいて それは

太い大きな大蛇だということでした

大きな大人の男の太ももよりも 太く 長さは誰も分からないということでした


ただ その大蛇を見たものは いなくなってしまうと

だから 山に登って 帰らないということがあったということでした 


近くに住む人が山に行って帰って来ないので 探しに行ったことがあった

そうしたら 大の字になって 倒れていて 起こしても 起きないので みんなで担いで 山を下りた


その後は 何日も起き上がることが 目覚めることがなかった

ようやく 目覚めたが 口がきけなくなってしまったそうだ


何年かたち 話をきくと

歩いていた山道を横切る 少しずつ動く 太い蛇を見たということだった


大蛇は カムイヤマに住む 神ではないかと オババは いっていた