むかし むかし

カムイコタンという 駅がありました

道路から駅までは 大きな川がありました

そこに かかっていた橋は 小さな長い吊り橋でした

いつも

川の流れが早く

橋から 川を見ると 頭がクラクラする位 高いので 

吊り橋を 渡りたくないと 思うのです

でも 吊り橋の端に行くと

なぜか 勇気が出るのでした


どこかから コロポックルさんが見ていて

そこに 立つたびに

頑張れと言っているのを感じるのでした


カムイコタンのコロポックルさんは 

向こう岸に一人

こちら岸に一人

一緒に渡る一人


いつも 三人いるのを感じるのでした