ちょっと前からヨーグルトメーカーでヨーグルトを自宅醸成しているが、どうもうまく出来ない時がある。研究中です。


愛聴盤に仲間入りしたアルバムがあるので、紹介します。

Nine Inch Nails - The Downward Spiral 1994年

この作品の良さはズバリ、音に対するフェチズムにあります。
打ち込みで作られてますが、ダンスミュージックとも違うんだな。
インダストリアルというノイズの前衛音楽から派生したと思われるジャンルを一般的にしたのは彼トレントレズナーでしょう。

コンピュータを使ったデジタル録音で綿密に構成された楽曲の音ネタは、極めてアナログな人間の感性で判別された執着すべき繊細な質感を伴っている。
感じる音を音楽に仕立てるとしても、ここまでの完成度の作品は普通じゃ作れないだろうな。

うるささとしずけさの起伏の激しさというか、躁鬱っぽい時代の世流に乗っかってバカ売れしたアルバムです。

あえて低ビットレートで圧縮した時に生ずるノイズを使ってみたり、cdが音飛びした時の音を使ってたりして、現在に至るデジタル時代の作品であることがわかる。

ただ作っているのはアナログなほとんど一人の人間で、作品の世界観は矛盾と混沌に満ちた内面にフォーカスしたものです。
人間には論理では救いようない部分はいつまでも残るわけで、それを解消する手段は僕の場合は音楽鑑賞なわけで。

そんな人は聴いちゃいなよ、金曜日に