オレの部屋は汚い。
ぐちゃぐちゃ。
公言しているし他人は部屋に入れない。
それでも来たがるのはおかしい奴。
気合い入れて整理しても維持できない。
よく物が何処にあるのか分からなくなって
探している。
だいたいこの辺にあると検討をつけて
漁るとだいたい見つかる。
神経衰弱と同じだから、要領は。
それでも見つからないと焦る、困る、乱れる。
そして初めてゴミと物を分け始める。
この物を探している状態にベストマッチなアルバムを紹介する。

Albert Ayler Trio - Spiritual Unity 1965年

関係ないが正月に友達とAlbert Camusのシーシュポスの神話について話した。
それはフランス人だからアルベールだが
これはアメリカ人だからアルバート
チーズはカマンベール。
これはフリージャズである。

サックスとベースとドラムのトリオ。
一定のリズムじゃないし、乱れている。
この乱調に美を感じれるかで評価は分かれるだろう。
テキトーに弾いているようにも思えるが、
多分に即興演奏であり、
瞬間に全力をかけるのだ。
マジックが起こる。
緊張と緩和がある。
アイラーのサックスは曲の枠組みを与えているがあとはぶっつけだろう。

アイラーのサックスは不思議です。
なんか喋っているみたいに聞こえる、俺には。

友達がこれを近所のおっさんに聴かせたらしいが、アイラーがベースとドラムを引っ張って、
それにベースとドラムがつられているなと
感想を述べたらしい。

たしかに1曲目のghostではそうなんだが
4曲目のghost 2ndバリエーションでは...
最後はベースとドラムがアイラーのサックスを
引きづり回してる感がある。
息を吹くから体力的な問題もあるのだろう。

混乱して考えがまとまらない時や、
ときに他人につられてしまう時。
このアルバムの音楽性はそんな非定常な状態を切り捨てるのではなく、それに価値を見出している。
そして救われるのだ。

自分には霊感があると言い張るスピリチャルな人にもぴったりですね、ゴーストとかウィザードとかってあんぐりピスケ