ここのところ、
なんだかバタバタしていまして、
ゆっくりおうちの事をする時間が、
取れずにいました。
せっかくの休日ですし、
今日は少し、
おうち時間を楽しもうかなと思います。
ふと、
キッチンの引き出しを開けてみました。
そうしたら、
ちょっと大変なことになっていたんです。
今回は、
そんな我が家のキッチンのお話です。
みなさんは、
キッチンの引き出しの奥って、
定期的に見直していますか?
実は、
私の場合は、
見ないふりをして生きてきました。
開けるたびに、
「あ、あとでやろう」
そう思って、
そっと閉める。
その繰り返しでした。
でも、
今日は違います。
せっかくのお休みですし、
思い切って、
全部出してみることにしました。
では、いったい、
中から何が出てきたのか?
問題は、
ここからです。
まず出てきたのは、
いつ買ったのか分からない、
『謎の調味料』でした。
ラベルを見てみると、
賞味期限が、
平成の終わり頃になっています。
時が止まっていました。
こういうのって、
やっぱり驚きますよね。
さらに奥を進むと、
変形したプラスチックの容器や、
片方だけ行方不明のタッパーのフタが、
大量に出てきました。
まるで、
『発掘調査』でもしているような、
そんな気分です。
あ、これは、
ちょっと楽しかったりもします。
でも、
問題はそれだけではありませんでした。
もっとすごい主役が、
眠っていたんです。
それは、
奥のほうから発掘された、
『謎の液体』が入った小瓶です。
色は、
なんとも言えない、
怪しい黄緑色をしていました。
匂いは、
ちょっと怖くて、
嗅ぐことができません。
これは、
単なる調味料ではありません。
人によっては、
『生物兵器』と呼ぶかもしれない、
それくらいのオーラを放っていました。
そう考えると、
我が家のキッチンというのは、
小さな『魔境』だったのかもしれません。
普段はきれいに見せかけていても、
一歩足を踏み入れると、
そこは未知の世界が広がっている。
そういう場所だったということです。
ここで、
私はふと思いました。
なぜ、
人間はこうまでして、
物を溜め込んでしまうのでしょうか?
それは、
「いつか使うかもしれない」という、
淡い期待があるからなのかなと思います。
「いつか」なんて日は、
たぶん来ないのに。
そう分かっていながら、
私たちは物を手放せずにいるのです。
私の場合は、
特にそうでした。
もったいない病という、
不治の病にかかっています。
でも、
今日という日は違います。
私は、
覚悟を決めました。
いらないものは、
思い切って手放す。
そうしないと、
我が家が『ゴミ屋敷』になってしまう。
そんな危機感が、
急に湧いてきたんです。
では、
実際に片付けた結果、
どうなったのか?
引き出しの中は、
すっきりと片付きました。
見違えるように、
きれいになったんです。
これは、
本当に気持ちがよかったです。
心まで、
すーっと軽くなったような気がします。
空間が整うと、
自分の気持ちまで、
なんだか整っていく。
そういうのって、
ありますよね。
今まで、
あの『魔境』のせいで、
どこか心のどこかに、
重たい荷物を抱えていたのかもしれません。
たった一つの引き出しを片付けただけで、
こんなにも晴れやかな気持ちになれるなんて。
思った以上によかったです。
小さなことですが、
こういう時間って、
やっぱり大事だなと思いました。
忙しい毎日を送っていると、
おうちの中の細かいところまで、
目が行き届かなくなってしまいます。
気がついたら、
あちこちに『魔境』が誕生している。
そんなことって、
みなさんにもありませんか?
もし、
心当たりがある方がいたら、
休日のちょっとした空き時間に、
引き出しをひとつだけ、
開けてみるのもいいかもしれません。
もちろん、
『魔境』と遭遇する覚悟は、
必要ですけれどね。
でも、
それを乗り越えた先には、
きっと清々しい空間が待っています。
また今度、
別の引き出しも、
攻略してみようかなと思います。
次は、
どんなお宝が眠っているのか。
ちょっと怖いような、
楽しみなような。
そんなことを考えながら、
今日はゆっくり、
コーヒーでも飲もうと思います。
あたたかいコーヒーをマグカップに注いで、
ふうふうと息を吹きかけながら、
リビングのソファに腰を下ろします。
一口飲むと、
さっきまで動いていた身体の力が、
ふっと抜けていくような気がします。
こういう時間って、
なんというか、
とても贅沢ですよね。
特別などこかへ出かけたわけでもなく、
ただお家の中で、
小さな引き出しをひとつ片付けただけ。
それなのに、
なんだか心の中まで、
すっきりと整ったような気持ちになります。
そういえば、
お出かけをするときも、
似ているところがあるかもしれません。
せっかくの休日だからと、
遠くの有名な場所へ出かけるのも、
もちろん楽しいです。
でも、
時々ありませんか?
そこまで遠出をする元気はないけれど、
いつものお部屋とは違う空気を、
ちょっとだけ感じたいなと思う日。
そんなとき、
私は近所の小さな本屋さんへ行ったりします。
大きくて綺麗なデパートではなくて、
少し古びた看板が出ているような、
町の小さな本屋さんです。
そういう場所って、
足を踏み入れた瞬間に、
独特の空気が流れているんですよね。
新刊の話題作だけでなく、
いつからそこにあるのか分からないような、
背表紙が少し日焼けした本たちが、
静かに並んでいます。
店主のおじいさんが、
カウンターの奥で、
小さなラジオを聴きながら、
めがねの隙間からこちらをちらっと見る。
そんな、
どこか懐かしい風景が広がっています。
実は、
そういう本屋さんにも、
我が家の引き出しと同じような場所が、
あったりするのです。
それは、
お店の奥の方にある、
ちょっと薄暗い棚の周辺です。
人気のある小説や雑誌コーナーからは少し離れた、
郷土史や、
古い美術全集などが集まっている一角。
そこには、
埃をかぶった分厚い本が、
ぎっしりと詰まっています。
まるで、
誰も立ち入らない『秘密の部屋』のような雰囲気を、
醸し出しているのです。
初めてその棚を見たときは、
ちょっと圧倒されてしまいました。
あまりにもディープな世界が広がっていて、
私なんかが足を踏み入れていいのだろうかと、
なんとなく気後れしてしまったんです。
でも、
なんとなく気になって、
そっと手を伸ばしてみる。
そうすると、
意外な発見があったりするから、
面白いんですよね。
たとえば、
何十年も前に出版された、
私たちが生まれるよりも昔のガイドブックとか。
ページをめくると、
今とは全く違う街の景色が、
白黒の写真で写し出されていたりします。
「昔は、ここにこんな建物があったんだなあ」
なんて思いながら眺めていると、
タイムスリップしたような気分になってきます。
今の便利で綺麗な街並みも素敵だけれど、
昔の人たちが暮らしていた、
少し不便で、
でも温かかった時代の空気。
そういうものに触れると、
なんとなく、
心がじんわりと温かくなるのです。
これって、
さっきの引き出しの片付けと、
なんだか似ていませんか?
最初は、
開けるのが少し怖い。
面倒くさそうだなと思う。
でも、
思い切って飛び込んでみると、
そこには自分にとっての『お宝』が眠っている。
そう考えると、
私たちの日常の中には、
まだまだ知らない『魔境』や『秘密の棚』が、
たくさん隠されているのかもしれません。
わざわざ遠くへ旅に出なくても、
身の回りには、
小さな冒険ができる場所が、
あちこちにあるということです。
みなさんは、
どうでしょうか?
最近、
ちょっとした冒険を、
してみましたか?
「そんな大げさなことはしていないなあ」
という方も、
きっといると思います。
毎日、
仕事や家事や育児に追われていて、
そんな余裕なんてないよ、
という声が聞こえてきそうです。
本当に、
その通りですよね。
生きているだけで、
みんな一生懸命です。
だからこそ、
休みの日にまで、
わざわざ大変なことをする必要なんて、
ないのかもしれません。
休日くらい、
何も考えずに、
ただぼーっとテレビを見て過ごすのも、
最高の贅沢です。
私も、
一日中パジャマのまま、
ソファから一歩も動かずに、
お菓子を食べながらドラマを一気見してしまう日、
普通にあります。
そういうダラダラした時間も、
なくてはならない大切な息抜きだったりします。
だから、
引き出しを片付けなきゃいけないとか、
どこかへ出かけなきゃいけないとか、
そういうプレッシャーを自分にかける必要は、
全くないのです。
ただ、
もしも、
ほんの少しだけ、
「最近、なんとなく退屈だな」とか、
「ちょっとだけ気分を変えたいな」と感じたとき。
そんなときは、
思い出してみてください。
お家の引き出しをひとつだけ開けてみること。
あるいは、
近所のいつもと違う道を、
ほんの五分だけ歩いてみること。
それだけで、
凝り固まっていた心が、
ふっと軽くなることがあります。
小さな変化って、
大きなパワーを持っているんですよね。
自分の手で、
少しだけ日常を動かしてみる。
そうすると、
見慣れたはずの景色が、
違った輝きを帯びて見えてくるから不思議です。
コーヒーを飲み干して、
カップをシンクに置きに行きます。
窓の外を見ると、
夕方の空が、
淡いオレンジ色から、
藍色へと変わり始めていました。
きょう一日が、
静かに暮れていきます。
特別なドラマチックなことは、
何も起こらなかったけれど。
でも、
すごく平和で、
穏やかな一日でした。
あの引き出しを片付けたことで、
心の中に小さな風が通り抜けたような、
そんな爽やかさだけが残っています。
明日からまた、
バタバタとした日常が始まるのでしょう。
朝早く起きて、
お弁当を作って、
洗濯物を干して、
仕事に向かう。
いつもの慌ただしい朝が、
すぐにやってきます。
でも、
きっと大丈夫です。
我が家のどこかには、
綺麗に整理された引き出しがひとつ、
ちゃんと存在しているのですから。
そう思うだけで、
なんだか少しだけ、
明日を迎えるのが楽しみになってきます。
今度は、
キッチンの調味料入れあたりを、
攻めてみようかな。
いや、
あそこはもっと強敵そうだから、
心の準備が必要ですね。
まずは、
今夜のんびり眠って、
また元気をチャージすることにします。
みなさんも、
今週末はどんな風に過ごしますか?
素敵な時間が流れることを、
こっそりと祈っています。
あたたかいお茶でも淹れて、
ゆっくりとマグカップを両手で包み込む。
そんな夜のひとときが、
私はとても好きです。
こういう時間って、
なんだかホッとするんですよね。
日中はあれこれと動いて、
頭の中も少し忙しかったりするけれど。
夜の静かな部屋で、
ただこうしてボーッとする。
それだけで、
凝り固まっていたものが、
少しずつほぐれていくような気がします。
そういえば、
昔はもっと時間に追われていた気がします。
あれもしなきゃ、
これもしなきゃって、
自分で自分を追い詰めていたりして。
でも、
最近は少しずつ、
力の抜き方が分かってきたような気もします。
完璧じゃなくても、
いいんですよね。
お部屋が多少散らかっていても、
死にやしないし。
ごはんが手抜きの日があっても、
誰も怒ったりはしない。
むしろ、
そういう肩の力の抜けた時間の中にこそ、
本当の豊かさがあったりするのかもしれません。
これは、
ちょっとした発見でした。
大きな旅行に行かなくても、
高いものを買わなくても。
身の回りを少し整えて、
温かいお茶を飲むだけで、
心から満たされてしまう。
人間の心って、
思った以上に単純で、
そしてデリケートなものなのですね。
だからこそ、
こういう小さな優しさを、
自分にたくさんあげたいなと思います。
みなさんは、
今日どんな自分へのご褒美をあげましたか?
もし、
まだ何もできていないなら。
今夜はぜひ、
お気に入りのカップで、
好きなお飲み物を飲んでみてください。
それだけで、
きょうという一日が、
とても愛おしいものに変わるはずです。
さて、
そろそろお布団に入るとしましょうか。
明日もまた、
ご機嫌な一日になりますように。
それでは、
おやすみなさい。