それから太陽さんはしばらくすると背中を向けてベッドに背中をつけて床に座った。
太陽さんの顔は見えないけど泣いてるのは分かる。
オレも何も言わない。
そして太陽さんも何も言わない。
それでいい。
これがいいんだ。
19歳になったオレはまたひとつ太陽さんの年齢に近づいた。
それだけだ。
ただそれだけ。
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だんだん眠くなってくると太陽さんはクルリと体の向きを変えてオレの髪をふわふわと撫でてくれた。
『おやすみ翔くん。翔くんの言葉がオレにとって最高の贈り物だよ。ありがと』
「たいよ、さん…」
『おやすみ』
「…ん…」
ちゅ
オレの前髪をよけてそこにキスを落とした太陽さんはふわりと微笑んでモケケの中にしゅんっと消えた。
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そして朝。
「翔ーーー!!起きなさい!いつまて寝てんの!」
「は?いや?まだ6時…」
「雅紀さんが来てるわよ!!!」
「マジで!?」
ドアの向こうからの母さんの声に飛び起きると…
「嘘だろ!!!7時って!」
スマホのバッテリーが切れてた。
こりゃ目覚ましもなんねぇわ!!!
んもおおおおぉおぉーーー!!!
なんで太陽さんは帰っちゃったんだよっ!!
起こしてれよォ!!
「雅紀!おはよっ!!」
「おう。おはよ。19歳の翔ちゃん。ソッコーで寝坊だな」
くふくふ笑う雅紀の前に飛び出ると、雅紀はポンポンと頭を撫でてくれた。
そしてハイって渡してくれたのは…
「ええぇえ??マジで??」
「そ、マジでwww翔ちゃんも大学の講義でPC使うだろ???」
「うわー。嬉しい!ありがと!!」
「いえいえ。どういたしまして。じゃ、仕事行くわ」
顎に指を添えてクイッとオレを上に向かせた雅紀は、すごーーーく甘い顔で微笑んでから唇にキスをくれた。
そう。
雅紀がオレにくれたプレゼントは、オレが雅紀にあげたPCケースとオソロのやつだったんだ。
わざわざ探してくれたんだという嬉しさとともに、それは太陽さんも一緒に選んだ雅紀へのプレゼントだということが嬉しかったんだ。
だって、言い方を変えたら雅紀と太陽さんからの誕生日プレゼントっていう感じになるじゃん🎶
『ぶはははははwwwさすが翔くん。ナイス展開だねwwwそうだね、そう思ってくれるとオレも嬉しいや』



