自我の発達理論とインテグラル理論の接点について簡単に整理したい。



まず自我の発達理論では、自我の成長について段階的に説明がなされる。



※画像はhttp://integralrelationship.com/aqal-high-rez/より

自我の発達段階を簡単に図で説明する。





※画像はインテグラルジャパンに掲載されている論文「自我の発達:包容力を増してゆく9つの段階」より

ケン・ウィルバーのモデルに置ける発達段階






掲載された論文は古いものだから、現在とはデータに相違があるかもしれないが、理論の妥当性に問題はないだろう。
2005年の時点で、欧米ですら大半の人は慣習的な段階にいるのだから、日本ではもっと多くの人が慣習的段階あるいは前慣習的段階にいると思われる。しかし、近年日本国内でのポストモダニズムやそれに伴うニヒリズム(主に若年層)などの動きには、後慣習的段階を思わせるものが一部あり、日本でも少数ではあるが高度な自我を持った人が居るようだ。そして、さらに発達の進んだ一握りの人々は、一体的な段階にいるかもしれない。
余談だが、恐らくシルバーバーチはこの一体的段階にいると思われる。(人間の考える“壮大な地図”が、あくまでも地上でしか通用しないということは十分承知だが。)