牛久シャトー内に神谷記念館はあります

奥にあるのが神谷記念館で地下1~2階

人の背以上の樽

地下に多数の樽

2階には圧搾機械陳列

 

お城風の工場のまわりはブドウ畑

甲州市と牛久市はともにワイン発祥の地として日本遺産に登録されています。ワインといえば今は甲府ですが、日本にはじめて導入したのは牛久です。神谷氏は関西の裕福な子弟でしたが没落し、丁稚奉公としてワインも輸入する会社にいました。真面目なために人一倍働き、それで体を壊します。そのときに飲まされたワインによって元気になります。日本もこれからワインの時代がくると確信し、独立してある程度財をなしてからは養子息子にフランスに留学させ機械導入やワインの醸造方法を学ばせます。自分は土地探しなど国内対応を行います。そしてこの牛久の地でブドウ畑をつくり、その生産のために敷地内にトロッコをひくなどもします。板垣退助など当時の要人も招待するなどたいそう栄えた場所となります。日本人が飲みやすいようにハチミツをいれたり工夫をします。
 
一方甲州では一足遅く政府主導によるワインづくりがされますが日本人の口にはあわず一旦会社は解散となります。牛久の成功を真似して最後には甲州でもワインづくりが盛んとなってきます。戦争後は農地解放などGHQ政策により牛久に街がたちブドウ畑はどんどんなくなります。そして10年前ほどにこの牛久シャトーも閉鎖となりました。ですが市が買い取ることで復活しました。このあたりの最近の説明はありませんでした。
 
茨城県がワイン発祥の地とは知りませんでした。この牛久シャトーは明治時代を感じることができるレンガ造りで工場の一つが今はレストランとして運営もされています。敷地内で細々とですがワイン作りもされています