指定暴力団住吉会系組幹部らが架空の取引などを持ちかけて高齢者らから現金をだまし取っていた事件で、警視庁組織犯罪対策4課は24日、新たに同会系組幹部(48)ら4人について詐欺容疑で逮捕状を取った。一連の事件での被害総額は約15億円に上り、今回逮捕状を取った組幹部らがリーダー格とみられる。同課は暴力団の資金源になっていたとみている。

 捜査関係者によると、組幹部らは昨年、千葉県船橋市の高齢女性に電話をかけ、「あなたが申し込んでいた老人ホームが建設中止になった」などとうその話を持ちかけるなどして現金約2100万円を詐取した疑いがある。

 同課などは昨年11月~今年4月、別の住吉会系組幹部ら詐欺グループの男女26人を逮捕。グループは実態のない複数の会社名を使い、社債購入を持ちかけるなどの手口で高齢者らから現金をだまし取っていたことが判明している。