リベラリストについて | 中杉 弘の徒然日記

中杉 弘の徒然日記

毎日・毎日起きている事件について
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※商売は、リベラリストでよござんす!
石破さんと安倍さんがもめていましたが、この関係は根が深いのです。ラジオ放送の石破さんの問題発言を聞いていてよくわかりました。

 石破さんは慶応大学出身です。慶応大学は、福沢諭吉が創立しました。それまでの封建制という時代を嫌って、自由なリベラルな利益中心主義である人間を養成したのです。それまでの年功序列や、家柄、役職、身分を頼ると自分の人生は開けませんが、慶応で学ぶとはそのようなことではないのです。「自由を学ぶ」「利益を追求する」“リベラル”な人間の養成をしたのです。

商売人は“リベラル”でよいのです。商売人が「俺の思想はこうだから。俺の商品が売れる」という事はないのです。商売人は“リベラル”に良いものを作って人々に物を売っていくことに専念していかなくてはいけません。

その人がどのような思想を持っているかは関係ありません。商売人は、できたものが勝負です。商売人は必然的に“リベラル”になるのです。

その“リベラル”ということについて考えてみると、中国との摩擦があり安倍さんとの会談がまだ実現していません。中国は「二つの条件がある。一つ目は靖国神社に参拝しないことです。もう一つは尖閣列島について紛争があると認めることです」と言っています。

「この条件を認めるならば、日本の首相と会談します」と中国は言っているのです。日本は「靖国神社は我らの精神であるから、参拝して何が悪いのですか。尖閣列島は我らの領土であるから口出ししないでください」とも言えるのです。

これを言うと“リベラル”ではなくなってしまうのです。原理主義になってしまいます。

石破さんは原理主義ではないのです。「周りの国が嫌がっているのだから、参拝しなくてもいいではないか。わざわざ出かけていって波風を立てるものではないのだよ。韓国人も中国人も嫌がっているのだから、靖国神社にはいかなくてよいのではないか」という考えですから、靖国神社に1回も参拝に行っていません。

「中国と日本は戦争をして300万人くらい死んでいるのだから、それを謝りに行こうではないか。それでうまくいくならいいではないか」これは、リベラルな考え方なのです。

「中国に謝る。靖国には行かない」これが、石破さんの立場です。安倍さんは原理主義者です。リベラルではないのです。「日本人はこうあるべきだ」という考え方なのです。「靖国神社は英霊がいるところであり、英霊に頭を下げることは当たり前です。尖閣列島は昔から日本の領土であり、中国がグチャグチャと言ってくるようなものではありません。歴史を見てみなさい。中国の領土であったことは、一度もないのです。」原理主義はこのように考えます。

これは、伝統主義・形式主義・教条主義であり、そのような考え方になってしまうのです。日本の政界もそこで荒れるわけです。「現実をよく見ろ。どちらが利益(リベラル)になるのか?」と考えた時に「靖国は行かないほうがよい」「尖閣列島も今はもめないほうがよい。中国に謝ったほうがいいよ」という考えになるのです。

これは、慶応大学の“リベラルズム”の教育を受けた結果なのです。慶応出身者は、ほとんどが“リベラリスト”だと思ってよいのです。従って、石破さんに「貴方に愛国心はありますか?」と聞けば、「もちろん、愛国心はありますよ」と答えるに決まっています。

「石破さんにとって愛国心とは何か?」と言うと、実はその愛国心は偽物なのです。愛国心よりも“リベラル”のほうを大事にするのです。愛国心がないわけではないのです。リベラルな考え方があり、その上に愛国心が乗っかるので、愛国心は偽物だということです。

この偽物の愛国心にドップリと浸かっていくとどうなるのかというと売国奴になるのです。愛国心が偽物ですから、リベラルで考えて「それもどうでもよい」と考えるようになるのです。そうなると「日本の利益を損なってもいいのだ」と考えて、売国奴がそこから生まれてくるのです。

この考えが、小沢一郎、小泉純一郎に現れている考え方なのです。分かるでしょう。現実の問題は“リベラル”で解決しなければいけません。“リベラル”で解決することを考えると、一番大事なバックボーンを失ってしまうのです。

だから、僕が主張しているように愛国心や精神的な要素は縦糸です。リベラルな考え方は横糸です。横糸だけで布を編んで行ったらあめません。縦糸がなければダメなのです。縦糸として人様にあえて言う必要はありません。精神のバックボーンとして、日本精神をもたなくてはいけないのです。

日本精神を振り回したら、物が生まれるわけではありません。日本精神は、陰にかくれているものです。その愛国心の最たるものは何かというと、「我が国は世界最古の国家の民である。そして、万世一系の天皇陛下を頂いた類い希なき民族である。」日本人は、真に尊い民族なのです。

これが、我らの物事の考え方であり、縦糸の考え方です。この日本精神をもっていくならば何の矛盾もありません。

現実の行動は“リベラル”ですが、心の奥深くにこの考え方を打ち込んでいくのです。しかし、外国に向かって日本精神を言っても仕方がないことで、何も生まれません。日本精神を自分の心の中にしっかりとしまいこんでおく必要があるのです。

このような事に気がついていたので、僕は20年も前に平和神軍という組織をつくりました。その時のテーゼは、「スピリット、オンリー」と言ったのです。スピリット=“精神の運動のみ”ということです。実際に、プラカードをもったり、わめいたりする行動はしないのです。「スピリット、オンリー」です。そして、Nonviolent(ノン、バイオレント)=非暴力」です。20年前に、そのような鋭い見方をしていたことを分かっていただきたい。

我々が持っている精神的なものは、他人に示すものではなく、内に強く秘めていくことであり、現実の行動は“リベラル”でいいと思います。



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朝堂院大覚 剣道と神道 2014 ・6・5


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