ビートたけしの憂鬱(ゆうつ) | 中杉 弘の徒然日記

中杉 弘の徒然日記

毎日・毎日起きている事件について
ユニークな視点で書いています。



たけちゃんに49歳の彼女がいるらしい。彼は「もう60歳を過ぎると、チン○○も立たないし、女にも興味がない」と言っていましたが、49歳の彼女ができました。毎晩いりびたって、そこから出てくるらしいのです。

 彼女の家賃は、たけちゃんと知り合う前は10万円だったのです。それが、たけちゃんと知り合って40万円の家賃のマンションに入っているらしいのです。

 それはともかくとして、「これは、どういう現象なのか?」と考えてみました。人生黄昏(たそがれ)の頃になると、もう嫌になってしまうのです。たけちゃんといえば、100億円以上のお金もあるし、まあ、大変な金持ちになってしまったのです。

 もともとたけちゃんは、ペンキ屋の倅(せがれ)ですから、貧乏人なのです。お母さんが偉い人で、一生懸命勉強させたのです。お母さんは教養があったのでしょう。「大学を出ないと男はダメだ」という思いで、本当に勉強をさせたのでしょう。親父はのんべえで、ペンキ屋ですからたいした収入などありません。

 そのような家庭ですから、貧民窟にいたのです。しばらく自分でも「朝鮮人だ」と思っていたらしいのです。「母ちゃん、俺の家は朝鮮人だろう」と言うと、「バカ言ってんじゃないよ! うちは朝鮮人じゃないよ!」とお母さんに怒られて、「だって部落の出身なんだろう」とたけちゃんが聞くと、「部落って、ペンキ屋部落という意味だよ!」と言われていたそうです。ペンキ屋部落が集まっていたので、お母さんが「部落」と言っていたのです。

 それをたけちゃんは、朝鮮部落だと信じ込んでしまって、「俺は部落の朝鮮人だ」と思っていたのです。そのウワサが韓国にまで流れてしまって、「ビートたけしは朝鮮人だってよ!」と流れてしまい、「俺は朝鮮人じゃない!」とたけちゃんは宣言したのです。

 そのようなところから這い上がって功成り名遂げて、今では東京芸術大学大学院教授です。立派なものです。アカデミー賞ももらい、人気もあり、成功者です。

 そして、財産ができてしまって一つの仕事が終わってしまったのです。その時にどう思うのかというと「これでいいのかな?」とおそらく思ったのです。「俺、これでいいのだろうか? 金持ちになって別に何もすることがなくてもお金は入ってくるのですから、これで死んでいくのかな?」と思った時にやりきれない気持ちが湧き上ってきたのです。

 「もう一度やるぞ!」何をやるのかというと、「貧しかった貧乏だったころの浅草をほっつき歩いていた頃の自分に帰るのだ」このような気持ちになったのだと思います。「自分の原点は浅草で、あれに帰ろう」ということです。

金に囲まれていれば何でもできるけれども、そんなのはもう飽きたのです。「もう原点に返るのだ。若くて野心があったころの俺に帰りたい。そうだ、もう金もいらない。女房に100億円あげて一人になってこの女と一緒にもう一度人生をやりなおそう。何にも無いたけちゃんになりたい」このようなことがたけしの憂鬱だと思うのです。

 バイク事故を起こして途中で死にそうになったときがありましたが、あれもそうなのです。毎日、毎日、同じ事で嫌になり、バイクに乗ったらひっくりかえって大変な事故になったのです。

 有名人はそういう問題があるのです。成功した財産の中にどっぷりひたって、生活できる人もいます。それこそ化け物であり、「普通はそんなものはいらない」と思うのです。

 松下幸之助も「俺はもう一度若くなれるのなら、財産は一銭もいらない。全部あげるよ」と言っていたのです。もう一度若くなれるならば、もう一度若さを取り戻したいという気持ちがあるのです。

 やはりたけちゃんは芸術家です。浅草無頼漢の頃を思い出して「懐かしいな」と思うのです。あのころはストリップに行ったりして楽しかったのですが、今は金がありなんでもできるのですが、楽しくないのです。「もう一度、原点に返りたい」と思っているのです。自分の家は世田谷にあるのに、お姉ちゃんの家に通って喜んでいるのです。

 これがたけしの憂鬱です。




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朝堂院大覚 剣道と神道 2014 ・6・5


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