◎ シリア戦 ~レビュー~ | スマイルノート♪/なかしまたかおベイベー☆

◎ シリア戦 ~レビュー~

※試合の結果・メンバー・フォーメーションはコチラ





敬斗に続き堂安までもがウイングバック(以下、WB)でスーパーな活躍をしてしまうとは。

実は超攻撃的な3バックシステムというのは、なかしまジャパン企画でもオプションとして先んじて取り入れてたわけですが、敬斗と堂安をそのアウトサイドに配するということはこれまでしてこなかった。

というのも、彼らの特長がインサイドのレーンにあると思っていたから。
二人ともカットインしてからのシュートが得意な選手。
本来 幅をとるべきWBのポジションに彼らを置いてしまうと、チーム全体が内側に入ってしまってバランスが悪くなり機能しなくなるんじゃなかろうか?という発想に捉われていました。

けれどそれは間違っていた。
それを知ることが出来たのは個人的にとても大きな収穫です。
自分のサッカー観が一気に広がった感覚。


堂安律


敬斗や堂安に加え、相馬も良すぎて三笘・純也の影が薄くなってしまいましたね。
とはいえ彼らがもし この6月のシリーズに出てたら、もっと活躍してた可能性もあるというのが日本代表のヤバいところ。

まぁたかがアジア2次予選ですから。
誰が出てもこのぐらい圧倒する展開になってしまうのは当然なのかも知れない。

最終予選になったらこうはいかんだろうなー。
アジアカップで苦戦したのはたまたまじゃないと思うんで、思うようにいかない試合にも出くわすでしょう。


中村敬斗


このメンバー・システムで割を食ったのがアオ。

彼が得意とするのは、バイタルのスペースにひょっこり侵入してゴールを陥れるというプレー。
しかしながらこの試合では日本が強すぎるが故、WBを含めた前5人が攻めっぱなしだったのでアオが顔を出せるスペースが前線になかった。
前の選手だけで圧倒できるのならボランチがリスクを冒す必要性もないわけで、そういった節理もあってアオは翼をもがれた。

もしかしたら彼はカタールW杯のスペイン戦みたいなのが、最高に活きる相手・シチュエーションなのかも知れないですね。
[アオの特長×格上の相手=バイタルにひょっこりはん]


田中碧


前半のようなシステムの攻撃における懸念点としては、ショートパス一辺倒になってしまう嫌いがあるなということ。
全員が絶妙にいいポジションにいるということと、全員が足元の技術に秀でてるということから、選手は局面局面でどうしてもショートパスをチョイスしてしまうんだろうと思う。

それでも攻め切ってゴールを獲れてしまう今回のような相手の場合はそれでもいいかも知れんが、それが出来ないような強い相手に対してはロングボールも交えて攻撃を組み立てる必要が出てくるだろうなと思います。
そうなったときにそういったことが臨機応変に出来る柔軟性が選手に備わっているなら問題はないですが、そこでショートパスに固執してしまうようなら2014年の二の舞になってしまう。
監督からの指示は出ないだろうから、そのあたりは選手たちが当事者意識を持って気をつけていかないと。


久保建英


全員が輝いた前半とはうって変わって後半はもっちゃりしてしまいましたね。
4-2-3-1に変えたことが一つの原因ですが、この辺には個人的に賛否あります。
まずは“否”の方から書いてみましょう。

この期に及んで、どうして南野を左サイドに置くんだ!?
これまで何度も何度もそのチャレンジをしてきて ただの一度も機能しなかった愚策を、何故またやる!?

何回も何十回も失敗して成功確率0%なのに またそこに賭けるギャンブラーってマジいかれてると思うぜ?
友達だったら止める。
「やめとけ。いい加減気づけよ!オレはお前が心配だよ」と。

4-2-3-1に変えるなら変えるで、左サイドを敬斗や相馬にしてたら展開はまた違ったんだろうなと思うけども。
南野が“左サイドの刑”を受けていた16分間は、チーム全体としても実に不毛な時間でした。


南野拓実


ミャンマー戦や今回の前半で大成功を収めたことで「3バックすげーすげー」みたいな風潮になっていますが、後半は4バックの利点も感じました。
“賛”の部分。

「後半はもっちゃり」と前述しましたが、それは安定感と捉えることも出来るかなと。
攻撃が停滞したように感じられた人も多いかもしれませんが、言うてもそれで2点獲ってますからね。

前半はイケイケで爽快だったけれど、返り討ちに遭うリスクもあの戦術にはある。
後半はもっちゃりしていたけれど、重心を少し後ろに置いて盤石に確実に試合を進めたとも言える。

個人的にはやっぱり4バックをベースにすべきなのかなと感じました。
W杯をイメージするのなら尚更。
その上で状況によって3バック・5バックをオプションとして駆使する。
カタールW杯の時みたいな使い分けが意図的に出来ると、日本代表としてはいいんじゃなかろうかと思います。


板倉滉


結果、綺世1G、南野1G、久保2A、堂安1G、敬斗1A、相馬1G1A。(←詳細はコチラ
WBも含めて出場したオフェンスの選手全員が得点に絡んでるのがヤバすぎる。
他にもまだ小川や大然もいるし、何より三笘・純也に休暇を与えてコレというのがいやはや…何とも。。。
唯人なんて入り込む隙間ないやん!

パリ五輪世代はかわいそうな時代に生まれてしまったな。
それでもこれを超えていかにゃならんのだ!
めっちゃ頑張れ、パリ世代。


上田綺世


しかしこうなってくるとアウトサイド過多だな。。。
4バックシステムのサイドバックとウイングが、3バックシステムでは同じポジションを争うことになるので、どうしてもそういう悩みは出てくる。

左は敬斗・大然・相馬、そして三笘。
右は堂安・菅原・相馬、そして純也。
みんないいからなー。困る。


相馬勇紀


そうそう、ここに来て毎熊がAZに移籍するっていう情報が飛び込んできました。(※ソースはコチラ。)

菅原は十中八九インテル的なチームに移籍するんだろうから、毎熊のレギュラーポジションは確約されたようなもの。
そうなると彼の力量からして大活躍するのは既定路線のようが気がします。

たださー、そしたらどうすんのよ?代表の右サイド。
堂安とシャドーに回して相馬・純也を切る??胃潰瘍になるって!

パリ世代の平河・関根もいいじゃない?
まぁ関根は3-6-1に組み込むなら3バックの右になるかなとは思うけども、パリ世代には濃野もおるからね。
濃野マジやばいからね。
一気に全員まくって2年後のW杯でスタメン張ってる可能性もあると思う。

サイドバックは酒井宏樹一択で、人材不足なサイドハーフには不慣れな原口をコンバートするしかなかった2018年あたりが懐かしい。。。


毎熊晟矢


6/11。
ちょうど2年後にW杯が開幕やて。
早いなー。
もうすぐですやん。
うかうかしてたらアッという間にやってくるぜ。


(敬称略m(_ _)m)