ウィルフリートさんの生まれ故郷。
前回の、チェコにあったドイツ系の村を追われたウィルフリートさんのお話の後日談です。
🍀 🍀 🍀
ウィルフリートさんは、残念ながら数年前に他界されました。
当時はコロナ禍でお会いすることができず、お借りした本を返せずに、今もこの故郷の記録はお預かりしている状態です。
2年前にチェコ旅行した時、夫に頼んで、ウィルさんの故郷の村を尋ねることができました。
チェコ中部の街フルディムChrudimから車で1時間。
ちょっと地方を車で走ると、家々が、ドイツより小さく、あまりお庭も整備されてる感じがありません。
大きな町は綺麗なんですが…。
(この街の散歩と周辺ドライブの様子をまとめた動画を、記事の一番下に貼っておきます)
私が住むドイツの町は、ドイツで1番収入の少ない地域。
それでも、チェコのこうした街や村と比べたら、冷戦時代の家も一回り大きいし、道もずっと綺麗です。
東ドイツは巨額の負債はあったけれど、社会主義圏では優等生の国でしたし、冷戦後は西ドイツの支援を受けて町を整備できました。
こうして比べてみると、経済格差がすごくはっきりしていました。そりゃ色々問題出るわけだ…と複雑な思いで家々を眺めました💦
🍀 🍀 🍀
ウィルフリートさんの故郷は、山あいの小さな村でした。
残念ながら、建物のほとんどは、戦後に建て替えられており、当時の面影は偲べませんでした。
本には「星の池」とありました。
小高い丘に、本の写真のままの教会とお墓。
ドイツ人のお墓も、一部残っていました。
🍀 🍀 🍀
ウィルフリートさんも、冷戦が終わった後、自らこの村を訪ねたことがあるそうです。
「村を離れた時、まだ2歳だったでしょ。記憶になくても懐かしい感覚とかあった?」
「全然なかった。ハンガリーのブダペストに行った時の方がデジャヴみたいな感覚があったな。親父がハンガリー出身なんだ。😆」
お父様は、お仕事のためにこの村に移住したそうです。(電気技師)
🍀 🍀 🍀
普段は、そんな重たい過去なんて吹き飛ばすかのような、晴れやかな青灰色の目をして、職人らしい頑固さも持ち合わせた、イキの良い朗らかなおじいさんでした☺️
(つづく)
チェコ人の街フルディムChrudimと周辺ドライブ
読んでくださり、ありがとうございます🌼